港湾の防波堤の施工
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和8年度(2026年7月5日(日)実施) 問題A No.44の問題です。論点は「港湾」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
港湾の防波堤の施工に関する記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(3) 傾斜堤は,施工設備が簡単であるが,直立堤に比べて施工時の波の影響を受け易いので,施工管理に注意を要する。
解き方
- 傾斜堤は捨石やコンクリートブロックを台形に積み上げる形式で、施工設備が簡単、工程が単純で施工管理が容易である。捨石の投入は多少の波があっても続けられるので、直立堤に比べて施工時の波の影響を受けにくい。(3)の「直立堤に比べて施工時の波の影響を受け易い」は逆で、適当でない。
- 直立堤は本体の据付けに静穏な海象が要る。ケーソン式は本体を陸上やドックでドライワークにより製作するので施工が確実だが、曳航・据付けは波の静かな日に限られ、荒天日数の多い場所では施工日数に著しい制限を受ける((4)は適当)。ブロック式は施工が確実・容易で施工設備も簡単だが、ブロックを1個ずつ据え付けるので海上作業期間が長く、ブロック数が多いと広い製作用地が要る((1)は適当)。
- 混成堤は捨石部の上に直立部を載せた形式で、石材等の入手の難易度や価格を比べ、捨石部と直立部の高さの割合を調整して経済的な断面にできる((2)は適当)。
- ほぼ同じ文の令和元年度 No.39・令和6年度 No.44 でも、傾斜堤を「直立堤に比べて施工時の波の影響を受け易い」とする記述が適当でないとされ、ケーソン式の荒天日数についての記述は適当とされている。よって(3)である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。ブロック式は施工が確実・容易で設備も簡単だが、海上作業期間が長く、ブロック数が多いと広い製作用地を要する。
- (2)適当。石材等の入手の難易度や価格を比べ、捨石部と直立部の高さの割合を調整して経済的な断面にできる。
- (3)適当でない。正しくは、傾斜堤は直立堤に比べて施工時の波の影響を受けにくい。
- (4)適当。本体をドライワークで製作するので施工は確実だが、曳航・据付けには静穏な海象が要り、荒天日数の多い場所では施工日数が大きく制限される。
引っかけ:「ドライワークで施工が確実」なケーソン式にも、据付けに静穏な海象が要るという弱点がある。傾斜堤は捨石の投入を多少の波でも続けられるので、施工時の波の影響を受けにくい。
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論点ページ:港湾の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和8年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和8年度(2026年7月5日(日)実施) 問題A No.44。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する