鉄骨工事
重要度 B施工・能力で出題過去問 16問
鉄骨工事は、2級建築施工管理技士 第一次検定の平成30年度〜令和8年度(16回)のうち16回で出題された論点です(収録800問中16問・重要度B)。出題されるのは施工・能力です。
要点:鉄骨の加工・孔あけ、高力ボルト接合、錆止め塗装、建方。
覚える要点
- けがき寸法は製作中の収縮・変形と仕上げしろを考慮する。加熱曲げ加工は赤熱状態(850〜900℃)で行い、200〜400℃の青熱ぜい性域は避ける。400N/mm²級鋼材の加熱矯正は加熱後空冷なら850〜900℃、加熱後直ちに水冷なら600〜650℃
- 高力ボルトと溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は公称軸径+2.0mm(M27未満)、普通ボルトは+0.5mm、アンカーボルトは+5.0mm。板厚13mm以下なら普通ボルト・アンカーボルト・鉄筋の貫通孔はせん断孔あけとすることができる
- 高力ボルトの締付けはボルト群ごとに継手の中央部から周辺部に向かって行う。座金は内側の面取り部がナットに接する側に向くように付け、共回り・軸回りを生じたボルトセットは新しいものに取り替え、回転量の不足は追締めする
- 自然発錆による摩擦面は表面が一様に赤く見える程度の赤錆とし、フィラープレートは両面に摩擦面処理をする。首下長さは締付け長さにナット・座金の厚さと余長を加えた長さで、トルシア形はピンテールが破断するまで本締めする
- 錆止め塗装は素地調整後直ちに行い、塗装検査以外の検査の後に塗る。コンクリートに密着・埋め込まれる部分、摩擦面、現場溶接部とその両側100mm程度、密閉される閉鎖形断面の内面、肌合せとなる部分は塗装しない(鋼製スリーブの内面は塗る)
- ターンバックル付き筋かいを建入れ直しに用いてはならない。溶接継手のエレクションピースの仮ボルトは高力ボルトで全数締め付け、仮ボルトは本締めに使わず、油の付いたものは油を除いて使う。キンクしたワイヤロープは使わない
勉強のしかた:毎回1問(能力問題でも出る)で、加工・高力ボルト・錆止め塗装・建方がほぼ順に出る。ボルトの締付けは「中央から周辺へ」、青熱ぜい性域200〜400℃、孔径の+2mm・+0.5mm・+5mm、塗装しない部分、ターンバックル付き筋かいで建入れ直しをしないことを押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、鉄骨工事で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.21:首下長さ=締付け長さ+(ナット+座金+ねじ山3山程度の余長)。座金・ナットは表裏を間違えない。
- 令和7年度 後期 No.22:本設の筋かいを仮設の建入れ直しに使わない。建入れ直しは専用のワイヤロープで行う。
- 令和6年度 後期 No.39:高力ボルトの締付けは「中央から周辺へ」。
- 令和6年度 前期 No.21:加熱矯正の温度は,加熱後空冷・空冷後水冷が850〜900℃,加熱後直ちに水冷が600〜650℃。
- 令和5年度 後期 No.21:首下長さの加える長さは,トルシア形(座金1枚)よりJIS形(座金2枚)が5mm長い。
- 令和5年度 前期 No.40:素地調整後は「直ちに」塗装。現場溶接部は「両側100mm程度」も塗らない。
この論点の問題
トルシア形高力ボルトの締付け令和8年度 前期 No.21
鉄骨の建方(建入れ直し・仮ボルト)令和7年度 後期 No.22
鉄骨の錆止め塗装令和7年度 前期 No.20
高力ボルト摩擦接合の施工令和6年度 後期 No.39
鉄骨の加工(けがき・孔径・矯正)令和6年度 前期 No.21
高力ボルト接合(首下長さ・座金)令和5年度 後期 No.21
鉄骨の錆止め塗装令和5年度 前期 No.40
鉄骨の加工(曲げ加工・孔あけ・孔径)令和4年度 後期 No.39
鉄骨の建方(仮ボルト・ワイヤロープ)令和4年度 前期 No.40
高力ボルト接合令和3年度 後期 No.22
鉄骨製作工場での錆止め塗装令和3年度 前期 No.20
鉄骨の加工(矯正・孔径・開先)令和2年度 後期 No.23
鉄骨の建方(建入れ直し・仮ボルト)令和元年度 後期 No.23
高力ボルト摩擦接合の締付け令和元年度 前期 No.22
鉄骨の錆止め塗装平成30年度 後期 No.22
鉄骨の加工(切断・ひずみの矯正・曲げ加工)平成30年度 前期 No.23
同じ分野で出る論点
施工・能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。