鉄筋工事
重要度 B施工・能力で出題過去問 16問
鉄筋工事は、2級建築施工管理技士 第一次検定の平成30年度〜令和8年度(16回)のうち16回で出題された論点です(収録800問中16問・重要度B)。出題されるのは施工・能力です。
要点:かぶり厚さ、加工・組立て、継手・定着。
覚える要点
- かぶり厚さは最も外側の鉄筋(柱は帯筋、梁はあばら筋、腹筋を外付けする梁は幅止め筋)の表面からコンクリート表面までの距離で、捨コンクリートは含めない。目地部分は目地底から、杭基礎のベース筋は杭天端から確保する
- 最小かぶり厚さは、屋内の柱・梁・耐力壁が仕上げの有無によらず30mm、直接土に接する柱・梁・壁・布基礎の立上りが40mm、基礎が60mm。設計かぶり厚さは最小かぶり厚さに施工誤差の割増し(一般に10mm)を加え、主筋がD29以上なら径の1.5倍以上とする
- 鉄筋は常温で加工し、加工寸法は突当て長さ(外側寸法)で表示する。フックの余長は180°で4d、135°で6d、90°で8d以上と、折曲げ角度が大きいほど短い
- 鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm、隣り合う鉄筋の径の平均の1.5倍のうち最大のもの以上とし、鉄筋の強度では決まらない
- 重ね継手の長さはコンクリートの設計基準強度と鉄筋の種類で決まり、設計基準強度が高いほど短い。フック付きの継手・定着の長さにはフック部分を含めない。継手は引張力の小さい位置に設け、大梁の上端筋はスパン中央部で継ぐ
- 耐圧スラブ付きの基礎梁は一般の梁と応力が上下逆になるので、上端筋の継手を端部、下端筋の継手を中央部に設ける。隣り合う重ね継手の中心位置は継手長さの約0.5倍ずらすか1.5倍以上ずらす
- 柱の帯筋は四隅の主筋との交点を全数結束し、壁筋は交点の半数以上を結束する。床開口部の斜め補強筋は上下の主筋の内側に配し、柱のスペーサーは上段を梁下から0.5m程度に置く。スパイラル筋の端部は1.5巻以上の添巻きとする
勉強のしかた:毎回1問(令和3〜5年度と令和7年度以降は能力問題でも出る)で、かぶり厚さが最も多く、加工・組立てと継手・定着がそれに続く。かぶり厚さの測り方(最も外側の鉄筋から・捨コンクリートは含めない)と30・40・60mm、フックの余長4d・6d・8d、耐圧スラブ付き基礎梁の継手位置を押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、鉄筋工事で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.38:かぶり厚さは「最も外側の鉄筋の表面から」測る。捨コンクリート・仕上げモルタル(標仕の条件付きを除く)は含めない。
- 令和7年度 後期 No.20:継手・定着の長さは「強度が高いほど短い」「鉄筋の強度(SD)が高いほど長い」。
- 令和7年度 前期 No.38:フック余長は「180°→4d,135°→6d,90°→8d」。角度が小さいほど長い。
- 令和6年度 後期 No.19:かぶり厚さ(施行令第79条):土に接しない壁・床2cm,柱・梁・耐力壁3cm,土に接する壁・柱・床・梁・布基礎の立上り4cm,基礎6cm。
- 令和6年度 前期 No.20:地反力を受ける基礎梁は応力が上下逆になり,継手位置も逆になる。
- 令和5年度 前期 No.39:かぶり厚さは「最外側の鉄筋の表面」から測る。捨コンは含めない。
この論点の問題
鉄筋のかぶり厚さ令和8年度 前期 No.38
異形鉄筋の継手及び定着令和7年度 後期 No.20
鉄筋の加工及び組立て令和7年度 前期 No.38
鉄筋のかぶり厚さとスペーサー令和6年度 後期 No.19
異形鉄筋の継手及び定着令和6年度 前期 No.20
鉄筋の加工及び組立て令和5年度 後期 No.20
鉄筋のかぶり厚さ令和5年度 前期 No.39
鉄筋のかぶり厚さ令和4年度 後期 No.19
鉄筋の継手令和4年度 前期 No.39
鉄筋の加工及び組立て令和3年度 後期 No.39
鉄筋のかぶり厚さ令和3年度 前期 No.19
鉄筋の継手及び定着令和2年度 後期 No.20
異形鉄筋の加工(フック・折曲げ)令和元年度 後期 No.20
鉄筋のかぶり厚さの確保令和元年度 前期 No.19
鉄筋のかぶり厚さ平成30年度 後期 No.19
鉄筋の継手及び定着平成30年度 前期 No.20
同じ分野で出る論点
施工・能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。