防水・シーリング
重要度 B施工・能力で出題過去問 16問
防水・シーリングは、2級建築施工管理技士 第一次検定の平成30年度〜令和8年度(16回)のうち16回で出題された論点です(収録800問中16問・重要度B)。出題されるのは施工・能力です。
要点:アスファルト防水・改質アスファルトシート防水・合成高分子系シート防水・塗膜防水、シーリング工事。
覚える要点
- アスファルト防水の入隅は45°の面取りとし、改質アスファルトシート・合成高分子系シート・塗膜防水の入隅は直角、出隅は面取りとする。ルーフィングは水下側から張り、水下側が下になるように重ね、上下層の継目を同じ位置にしない
- アスファルト防水のルーフィングの重ね幅は長手・幅方向とも100mm以上、平場と立上りの重ね幅は150mm以上。流し張りはアスファルトが両端からはみ出すように押し付け、ルーフドレン回りは幅300mm以上のストレッチルーフィングで増張りする
- 保護コンクリートの伸縮調整目地は立上りから600mm程度、中間部は縦横3m程度の間隔で、保護コンクリートの全厚に達するように設ける。溶接金網は保護コンクリートの厚さのほぼ中央に敷き、立上りの入隅には成形緩衝材を付ける
- 合成高分子系シート防水の接着工法では、プライマーは当日張る範囲に塗り、接着剤はオープンタイムを確認してからシートを張る。塩化ビニル樹脂系シートにエポキシ樹脂系接着剤を使うときは下地面だけに塗り、ALCパネル下地にはプライマーを塗る
- 塩化ビニル樹脂系シートの接合は熱風融着又は溶剤溶着、加硫ゴム系シートの接合は接着剤とテープ状シール材の併用で、加硫ゴム系の3枚重ね部は不定形シール材で処理する。立上り末端部は押え金物で固定して不定形シール材を充填する
- ウレタンゴム系塗膜防水の補強布の重ね幅は50mm以上、塗継ぎの重ね幅は100mm以上。平場は2回以上に分けて塗り、立上り部から平場の順に施工する。絶縁工法でも立上り部は密着工法とし、通気緩衝シートは立上りまで張り上げない
- シーリングの目地が深いときはバックアップ材で深さを調整し、浅いときはボンドブレーカーで2面接着とする。粘着剤付きのバックアップ材は目地幅より1mm程度小さく、粘着剤のないものは2mm程度大きくする。打継ぎ目地は幅20mm以上・深さ10mm以上
- シーリング材の充填はプライマー塗布の当日中に行い、打継ぎは目地の交差部・角部を避けてそぎ継ぎとし、異種シーリング材の打継ぎは先打ちが硬化してから行う。マスキングテープはへら押え後直ちに除去し、付着したシリコーン系は硬化後に取り除く
勉強のしかた:毎回1〜2問(能力問題でも出る)で、アスファルト防水・シート防水・塗膜防水・シーリング工事が順に出る。重ね幅(100mm・150mm・補強布50mm)、入隅の面取りの違い、塩ビ系と加硫ゴム系の接合の違い、バックアップ材とボンドブレーカーの使い分けを押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、防水・シーリングで間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.23:付着したシーリング材は直ちに除去。ただしシリコーン系だけは硬化後に除去する。
- 令和7年度 後期 No.23:熱風融着・溶剤溶着ができるのは熱可塑性の塩化ビニル樹脂系シート。加硫ゴム系は接着剤とシール材で処理する。
- 令和7年度 前期 No.23:塗膜防水の重ね幅は「塗継ぎ100mm以上,補強布50mm以上」。入隅を直角とするのはアスファルト防水(面取り)と異なる点である。
- 令和6年度 前期 No.23:継目の重ねは100mm以上,平場と立上りの張り掛けは150mm以上。
- 令和5年度 後期 No.41:加硫ゴム系は「下地とシートの両方に塗ってオープンタイム」,塩ビ系のエポキシ・ウレタン樹脂系接着剤は「下地のみ」。
- 令和4年度 後期 No.41:ルーフィングは「水下から張って水上側を上に重ねる」。保護コンクリートの伸縮目地は全厚,立上りから600mm程度・中間3m程度ごと。
この論点の問題
シーリング工事の施工令和8年度 前期 No.23
合成高分子系ルーフィングシート防水の接着工法令和7年度 後期 No.23
ウレタンゴム系塗膜防水の密着工法令和7年度 前期 No.23
シーリング工事の施工令和6年度 後期 No.40
アスファルト防水(屋根保護防水密着工法)令和6年度 前期 No.23
合成高分子系ルーフィングシート防水の接着工法令和5年度 後期 No.41
ウレタンゴム系塗膜防水絶縁工法令和5年度 前期 No.23
屋上アスファルト防水工事令和4年度 後期 No.41
ウレタンゴム系塗膜防水令和4年度 前期 No.41
加硫ゴム系シート防水接着工法令和3年度 後期 No.23
アスファルト防水工事令和3年度 前期 No.23
シーリング工事令和2年度 後期 No.25
シーリング工事(バックアップ材・目地)令和元年度 後期 No.25
塩化ビニル樹脂系シート防水(接着工法)令和元年度 前期 No.25
屋上アスファルト防水平成30年度 後期 No.25
シーリング工事(打継ぎ・プライマー)平成30年度 前期 No.25
同じ分野で出る論点
施工・能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。