アスファルト・混合物の材料
重要度 A舗装の材料・試験で出題過去問 17問
アスファルト・混合物の材料は、1級舗装施工管理技術者 応用試験の平成28年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録164問中17問・重要度A)。出題されるのは舗装の材料・試験です。
要点:アスファルト・乳剤・骨材・フィラー、混合物の種類と配合設計。
覚える要点
- マーシャル配合設計は安定度・空隙率・飽和度・フロー値の基準を満たす共通範囲の中央値を設計アスファルト量とし、耐流動対策では中央値から下限値の範囲、耐摩耗対策では中央値より多めに設定する
- 耐流動対策は2.36mm通過量を粒度範囲の中央値以下(下限寄り)で粗骨材を多く、75μm通過量は中央値以上でモルタルを硬く、改質アスファルト(Ⅱ型)や硬めのアスファルト、砕砂の使用。耐流動性はホイールトラッキング試験の動的安定度(DS、回/mm)で評価
- 耐摩耗対策は粗骨材の多いギャップ粒度やF付きの混合物にポリマー改質アスファルト、ラベリング試験で確認。細粒度(13F)は細骨材・フィラー・アスファルト量が多く耐摩耗性・水密性に優れるが耐流動性は劣る
- 剥離防止対策は消石灰・セメントをフィラーの一部に(混合物全質量の1〜3%)、剥離防止剤の添加、吸水率の大きい骨材を避ける、改質アスファルトの使用。剥離抵抗性は水浸マーシャル安定度(残留安定度)・水浸ホイールトラッキング・修正ロットマン試験で評価
- ポーラスアスファルト混合物は空隙率20%程度でH型改質アスファルトを用い、マーシャル試験では最適アスファルト量を決めにくいので、ダレ試験(上限、2直線の交点)とカンタブロ試験(下限)で決める。機能は排水・騒音低減・視認性向上、損傷は骨材飛散・空隙づまり
- ポリマー改質アスファルトの種類と目的:Ⅰ型は耐摩耗、Ⅱ型は耐流動(重交通)、Ⅲ型は超重交通の耐流動、Ⅲ型-Wは耐水性、H型は骨材飛散抵抗性、H型-Fはたわみ追従性。種類と目的の組を対応させて書く
- 石油アスファルト乳剤は乳化剤で水中に分散させたもので、+帯電がカチオン系、−がアニオン系。浸透用乳剤はシールコート・アーマーコートなどの表面処理とプライムコート(PK-3)・タックコート(PK-4)に使い、製造後60日を超えたら品質確認
- 砕石の品質項目は表乾密度・吸水率・すり減り減量(表層用30%以下)・安定性・粒形・付着性。フィラーは75μm以下の鉱物質粉末でモルタルを形成し、石灰岩粉末・消石灰・セメント・回収ダスト・フライアッシュを用いる
勉強のしかた:問3で毎年出題。配合設計の図(共通範囲・ダレ試験の交点)を自分で読む練習と、「対策→配合の向き→確認試験」をセットで書く練習をする。改質アスファルトの型と用途、乳剤の記号は暗記で得点できる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、アスファルト・混合物の材料で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問3 (2):②は「タックコートあるいは〜」なのでもう一方の散布用途のプライムコート。①にタックコート・プライムコートを重ねて書かない。
- 令和8年度 問3 (4):共通範囲の下限をフロー値の4.4や空隙率の4.3と読むと誤り(飽和度の4.6が最も大きい)。耐流動対策ではアスファルト量を中央値より少なめにする(多くすると流動しやすい)。図の目盛は0.1%ごとの点線で読む。
- 令和7年度 問3 (1):②にマーシャル安定度試験を書くと「特有」の試験にならない。①は「改質アスファルト」だけでは不十分で「H型(高粘度)」まで書く。
- 令和6年度 問3 (1):Ⅱ型とⅢ型をともに「耐流動性」と書くと目的が同じになり、ただし書きに反する。種類を「改質アスファルト」「セミブローンアスファルト」とだけ書くのはポリマー改質アスファルトの種類にならない。
- 令和6年度 問3 (2):施工上の対策(締固めを十分に行う、雨天の施工を避ける)を書くと観点が違う。①②で同じ方法(消石灰とセメントを別々に書く等)にしない。
- 令和5年度 問3 (1):アスファルト量を増やすとDSは低下する(逆の対策)。施工時の締固めの話は配合上の対策にならない。
この論点の問題
石油アスファルト乳剤(穴埋め)令和8年度 問3 (2)
耐流動対策の骨材粒度と設計アスファルト量令和8年度 問3 (4)
ポーラスアスファルト混合物の材料・試験・特徴令和7年度 問3 (1)
ポリマー改質アスファルトの種類と使用目的令和6年度 問3 (1)
アスファルト混合物の剥離防止策令和6年度 問3 (2)
動的安定度が不足する場合の配合上の対策令和5年度 問3 (1)
細粒度アスファルト混合物(13F)の特徴令和5年度 問3 (2)
ポーラスアスファルト混合物の配合設計令和4年度 問3 (1)
ダレ試験による最適アスファルト量令和4年度 問3 (2)
耐流動性を高める配合と評価試験令和3年度 問3 (1)
石油アスファルト乳剤の種類と用途令和3年度 問3 (3)
耐摩耗対策の混合物・アスファルト・試験令和元年度 問3 (1)
混合物の剥離防止対策が必要なケースと試験平成30年度 問3 (1)
粒度調整による流動対策と目標粒度平成29年度 問3 (1)
マーシャル試験による設計アスファルト量平成29年度 問3 (2)
フィラーの役割と代表的な材料平成29年度 問3 (3)
アスファルト混合物用砕石の品質項目平成28年度 問3 (3)
同じ分野で出る論点
舗装の材料・試験では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。