コンクリート舗装
重要度 A舗装の設計・舗装の材料・試験・舗装の施工で出題過去問 19問
コンクリート舗装は、1級舗装施工管理技術者 応用試験の平成28年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録164問中19問・重要度A)。出題されるのは舗装の設計・舗装の材料・試験・舗装の施工です。
要点:普通・連続鉄筋・転圧コンクリート舗装、目地、打込み・仕上げ・養生。
コンクリートもこの論点に含めて扱います。それぞれの要点は、問題の一覧の下にまとめています。
覚える要点
- 普通コンクリート版の施工手順:敷きならし(下層)→鉄網・縁部補強鉄筋設置→敷きならし(上層)→締固め→荒仕上げ(コンクリートフィニッシャ)→平たん仕上げ(レベリングフィニッシャ)→粗面仕上げ→初期養生→後期養生
- スランプは機械舗設で2.5cm(ダンプ運搬)、簡易な機械や人力で舗設する場合とアジテータトラックで運搬する場合は6.5cm程度。セメントは普通ポルトランドが一般的で、冬季や早期交通開放には早強ポルトランド
- 暑中(日平均気温25℃超)の対策:遅延形の減水剤、骨材・水の冷却(打込み温度35℃以下)、運搬・舗設時間の短縮、路盤の散水、日よけ・風よけ、早期の被膜養生・散水養生。材料・舗設・養生の別の段階から選ぶ
- 寒中(日平均気温4℃以下)はAE減水剤の促進形を用い、材料を加熱して打込み温度5〜20℃、保温・給熱して5℃以上を保ち凍結させない。高性能AE減水剤は大幅な減水、流動化剤は水を増やさず流動性を増す
- ダウエルバー(丸鋼)は横目地で荷重伝達し伸縮を許す、タイバー(異形棒鋼)は縦目地で版を連結し開きを防ぐ。アスファルト中間層(密粒度13、4cm程度)は路盤の耐水性改善と版の均一な支持が目的
- 後期養生は養生マット・散水の湿潤養生で、期間は現場養生供試体の曲げ強度が配合強度の70%以上となるまで。試験によらない場合は早強1週間・普通2週間・中庸熱やB種3週間。寒冷期は保温し、養生中は交通開放しない
- 初期ひび割れ対策(配合以外):沈下ひび割れは鉄網付近の締固めとタンピング、プラスチック収縮ひび割れは日よけ・風よけと早期の膜養生、温度ひび割れはカッタ目地を遅らせない・保温
- 路盤厚の設計:設計支持力係数=平均値−標準偏差、図から路盤の支持力係数との比(例200/80=2.5)で路盤厚を読む
勉強のしかた:問3・問4で毎年1〜2小問。施工手順と機械、暑中・寒中の対策、養生期間の数値、目地の鋼材の目的を記述で書けるようにし、「配合上の対策を除く」など設問の除外条件を読み落とさない練習をする。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、コンクリート舗装で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問3 (3):②に「超早強」を書かない(一般的なのは早強)。④は「湿潤」養生で、「保温」「被膜」ではない。
- 令和8年度 問4 (4):①は「標準養生」ではなく、現場の版と同じ条件で養生した「現場養生」の供試体。②を交通開放の基準などと混同しない。
- 令和7年度 問3 (5):遅延形と促進形を逆にしない(遅延=夏、促進=冬)。
- 令和7年度 問4 (4):寒中コンクリートの対策(保温・給熱・促進形)を書かない。2つの対策が同じ内容の言い換えにならないようにする。
- 令和6年度 問3 (5):ダウエルバーは伸縮を許す(荷重伝達)、タイバーは版を結合する(開き止め)。使う目地(横・縦)と鋼材(丸鋼・異形棒鋼)を入れ替えない。
- 令和6年度 問4 (4):初期養生(三角屋根・膜養生剤による表面の急激な乾燥防止)と後期養生を混同しない。養生期間の目安は現場養生供試体の曲げ強度が「配合強度」の70%以上で、「設計基準曲げ強度」の70%ではない。交通開放は養生期間が終わってから行う。
この論点の問題
コンクリート舗装版に使うセメント(穴埋め)令和8年度 問3 (3)
普通コンクリート版の養生期間(穴埋め)令和8年度 問4 (4)
AE減水剤の種類と使用時期令和7年度 問3 (5)
暑中のコンクリート舗装の対策令和7年度 問4 (4)
ダウエルバーとタイバーの設置目的令和6年度 問3 (5)
普通コンクリート舗装の後期養生の留意点令和6年度 問4 (4)
コンクリート舗装の路盤厚の設計令和5年度 問2 (3)
スランプ6.5cm程度のコンクリートを使う場合令和5年度 問3 (4)
普通コンクリート舗装の初期ひび割れ対策令和5年度 問4 (4)
暑中のコンクリート舗装の対策令和4年度 問4 (4)
高性能AE減水剤と流動化剤の効果令和3年度 問3 (4)
普通コンクリート版の後期養生の留意点令和3年度 問4 (3)
寒中コンクリートの化学混和剤令和元年度 問3 (4)
寒中コンクリートの製造・打設・養生の留意点令和元年度 問4 (3)
スランプ6.5cm程度のコンクリートが必要な場合平成30年度 問3 (3)
ダウエルバーとタイバーを設置する目的平成30年度 問3 (4)
コンクリート舗装のアスファルト中間層平成29年度 問3 (4)
普通コンクリート版の施工手順平成29年度 問4 (2)
暑中のコンクリート版の舗設時の対策平成28年度 問4 (4)
コンクリート
コンクリートの材料・配合・施工、レディーミクストコンクリート。
- AE減水剤は標準形・遅延形・促進形に分かれ、遅延形は夏期(暑中)、促進形は冬期(寒中)、標準形は春秋に用いる
- 遅延形は凝結を遅らせてスランプ低下やコールドジョイントを防ぎ、促進形は硬化を早めて初期凍害を防ぐ
- 寒中コンクリートではAEコンクリートを原則とし、連行空気が凍結融解抵抗性を高める
勉強のしかた:出題は少ない。混和剤の種類と使用時期(遅延=夏、促進=冬)を逆にしないことだけ確認しておく。コンクリート舗装の論点と合わせて学ぶ。
この内容を問う過去問:令和7年度 問3 (5)
同じ分野で出る論点
舗装の設計・舗装の材料・試験・舗装の施工では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。