耐流動性を高める配合と評価試験
これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和3年度(2021年6月27日(日)実施) 問3 (1)の問題です。論点は「アスファルト・混合物の材料」(重要度A・解答の形は穴埋め・記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
加熱アスファルト混合物の耐流動性を向上させる配合設計上の対策として、①合成粒度と②アスファルト量の設定上から行う対策をそれぞれ1つ、解答欄へ簡潔に記述しなさい。
また、加熱アスファルト混合物の耐流動性を評価する③試験名称、④試験より求められる指標をそれぞれ1つ、解答欄に記入しなさい。
解答欄
正解
①合成粒度から行う対策 模範解答
粗骨材の量を多くし、2.36mmふるい通過質量百分率を粒度範囲の下限側に寄せる。
40 字別解
合成粒度を粒度範囲の中央値から下限側にし、骨材のかみ合わせを高める。
細骨材の量を少なくし、粗骨材の骨格(かみ合わせ)で荷重を支える粒度にする。
粗骨材の最大粒径を大きくし、骨材のかみ合わせで流動に抵抗させる。
②アスファルト量の設定上から行う対策 模範解答
アスファルト量を共通範囲の中央値から下限側に設定する。
27 字別解
設計アスファルト量を最適アスファルト量より少なめ(下限側)に設定する。
アスファルト量を控えめにし、飽和度を低めにして流動を抑える。
③耐流動性を評価する試験名称 模範解答
ホイールトラッキング試験
12 字別解
WT試験(ホイールトラッキング試験)
④試験より求められる指標 模範解答
動的安定度(DS)
9 字別解
動的安定度
変形率(RD)
要点(書けていたものにチェック)①合成粒度から行う対策②アスファルト量の設定上から行う対策③耐流動性を評価する試験名称④試験より求められる指標
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 舗装施工便覧のアスファルト混合物の配合設計で、耐流動性を高める(わだち掘れを抑える)には、合成粒度を粒度範囲の中央値から下限側(2.36mmふるい通過量を少なく、粗骨材分を多く)とし、アスファルト量を共通範囲の中央値から下限側に設定する。材料面では改質アスファルトの使用も有効だが、問は「合成粒度」「アスファルト量」の2点を問うている。
- 耐流動性の評価は舗装調査・試験法便覧のホイールトラッキング試験(60℃、輪荷重686N で供試体上を往復走行)で行い、動的安定度DS(回/mm)=変形量1mm当たりの走行回数で表す。変形率RD(mm/分)も求められる。
引っかけ:アスファルト量を「多くする」は逆。①に改質アスファルトの使用を書くと、合成粒度の対策にならない。③にマーシャル安定度試験を書くのは不適(安定度は流動抵抗の直接の評価ではない)。
同じ論点の過去問
令和8年度 問3 (2)石油アスファルト乳剤(穴埋め)
令和8年度 問3 (4)耐流動対策の骨材粒度と設計アスファルト量
令和7年度 問3 (1)ポーラスアスファルト混合物の材料・試験・特徴
令和6年度 問3 (1)ポリマー改質アスファルトの種類と使用目的
令和6年度 問3 (2)アスファルト混合物の剥離防止策
論点ページ:アスファルト・混合物の材料の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和3年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和3年度(2021年6月27日(日)実施) 問3 (1)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する