ダム

重要度 B専門土木で出題過去問 20問

ダムは、1級土木施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録975問中20問・重要度B)。出題されるのは専門土木です。

要点:ダムの基礎処理、コンクリートダム・フィルダムの施工。

覚える要点

  • グラウチングはコンソリデーション(コンクリートダム着岩部の遮水性改良と弱部補強)、ブランケット(フィルダム遮水ゾーン着岩部)、カーテン(上流フーチング・堤内通廊から施工)
  • ステージ注入は上位ステージから下位へ削孔と注入を繰り返し、パッカー注入は全長削孔後に下位から上位へ注入。配合は薄いものから濃いものへ切り替える
  • 基礎掘削は粗掘削と仕上げ掘削に分け、仕上げ掘削は計画面上 50cm を火薬を使わず打込み直前に行う。計画面より上に所要強度の岩盤が出れば掘削線の変更を検討
  • RCD 工法は外部コンクリートを先に打って内部振動機で締め固め、RCD 用コンクリートをブルドーザで敷き均し振動ローラで締め固め、境界部を最後に内部振動機。1 層 25cm 程度、横継目は振動目地切機で 15m 間隔
  • RCD 用コンクリートの練混ぜから締固めまでの許容時間は夏季 3 時間・冬季 4 時間。柱状ブロック工法のリフト高は 0.75〜2m、バケットは打込み面上 1m 以下まで下ろして放出
  • 配合区分は外部(水密性・すりへり・凍結融解抵抗性)、内部(単位容積質量・強度・低発熱・施工性)、着岩(岩盤との付着性)、構造用(鉄筋との付着・狭あい部の施工性)。表面水率を管理するのは細骨材
  • 柱状工法のブロック工法は縦継目+横継目、レヤー工法は横継目のみ。フィルダムは遮水ゾーンの基礎を遮水性が得られるまで、透水ゾーンはせん断強度が得られるまで掘削する

勉強のしかた:毎年2問で出題パターンが固定。グラウチング3種とダム形式の対応、RCD の数値(25cm・15m・3h/4h・1m)、配合区分と要求性能を暗記すれば得点源になる。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、ダムで間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.38:「計画面まで掘削する」は計画どおりで正しく見えるが、基礎掘削は現れた岩盤の状況に応じて掘削線を見直すのが原則である。
  • 令和8年度 問題A No.39:「強度」を「化学的侵食に対する抵抗性」に置き換えた文である。外気や水に触れない内部コンクリートでは、耐久性より単位容積質量・強度・低発熱が重視される。
  • 令和7年度 問題A No.38:コンソリデーションとブランケットはいずれも着岩部付近の浅いグラウチングで、ダム形式(コンクリート/ロックフィル)で使い分ける。
  • 令和7年度 問題A No.39:RCD工法の層厚(約25cm)と柱状ブロック工法のリフト高を混同しないこと。
  • 令和6年度 問題A No.38:ステージ注入工法とパッカー注入工法の注入の進む方向を取り違えやすい。
  • 令和6年度 問題A No.39:許容時間や降雨強度の数値に気を取られ、バケットからの放出高さの誤りを見落としやすい。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

専門土木では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。