変電

重要度 B電気工学・電気設備で出題過去問 18問

変電は、1級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録911問中18問・重要度B)。出題されるのは電気工学・電気設備です。

要点:変電所の機器(変圧器・遮断器・避雷器)、母線方式、保護継電システム、調相設備。

覚える要点

  • 酸化亜鉛形避雷器は直列ギャップが不要(ギャップレス)で、直列ギャップが要るのは炭化けい素形。負荷時タップ切換器は負荷電流が流れている状態で電圧を調整する装置で、無効電力の調整ではない
  • 遮断器は短絡電流まで遮断でき、負荷開閉器は負荷電流の開閉用で短絡電流の遮断能力はなく、断路器は無負荷で開閉する。接地開閉器は遮断器・断路器を開放した後に閉路する(開放前は誤り)
  • GISは気中絶縁より容積・設置面積を大幅に小さくできるが、内部事故の復旧に時間がかかる。SF₆ガスは絶縁・消弧性能に優れるが、地球温暖化係数は二酸化炭素よりはるかに大きい
  • 二重母線は環状母線より所要面積は大きいが系統運用の自由度が高い。母線保護は電流差動・電圧差動・位相比較・方向比較方式などで、温度継電方式は使わない
  • 比率差動継電器は保護区間に流入・流出する電流の差で動作し、内部事故の保護に使う(外部事故で誤動作しないよう比率特性をもたせる)
  • 非接地方式と比べた直接接地方式は1線地絡時の健全相の電圧上昇が小さい。油入風冷式の油は自然循環で、ポンプで油を循環させるのは送油式。鉄心の磁束密度を高くすると騒音は大きくなる。変圧器のインピーダンスを小さくすると電圧変動率は小さくなるが短絡電流は増える

勉強のしかた:10回すべてで1〜3問出る。避雷器(酸化亜鉛形はギャップ不要)、開閉機器の遮断能力の違い、GISとSF₆ガスの特徴、母線方式と母線保護、差動継電器が繰り返し出る。似た機器の能力・役割を比べた表を作り、「SF₆の温暖化係数が小さい」「二重母線は面積が小さい」のような逆の記述を見抜けるようにする。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、変電で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 No.8:母線保護:電流差動・電圧差動・位相比較・方向比較・遮へい母線。
  • 令和8年度 No.15:停電作業の順序:遮断器開→断路器開→検電→接地開閉器閉(接地)。送電するときは接地開閉器を開いてから逆の順序で操作する。
  • 令和7年度 No.8:母線方式:単母線(簡単・安価)→ 二重母線・環状母線(信頼度・自由度が高い)。二重母線は遮断器・断路器が増え,所要面積も大きい。
  • 令和6年度 No.8:差動継電器は「保護区間の中」の事故だけを見分ける。外部事故で誤動作しないように比率特性をもたせる。
  • 令和6年度 No.15:SF₆は「絶縁・消弧に優れるが温室効果は非常に大きい」。漏えい防止と回収が重要。
  • 令和5年度 No.10:炭化けい素(SiC)形避雷器は直列ギャップが必要,酸化亜鉛(ZnO)形は不要。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

電気工学・電気設備では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。