改修・解体
重要度 B施工・能力で出題過去問 16問
改修・解体は、2級建築施工管理技士 第一次検定の平成30年度〜令和8年度(16回)のうち16回で出題された論点です(収録800問中16問・重要度B)。出題されるのは施工・能力です。
要点:木造・RC造の解体(分別解体の順序・転倒工法)、内装の既存床の撤去、外壁(ひび割れ・浮き)とシーリングの改修。
覚える要点
- 木造建築物の分別解体は、建築設備・内装材(建具・畳)、屋根ふき材(手作業)、外装材・上部構造、基礎の順に取り外す。蛍光ランプは水銀を含むので事前に取り外して分別し、グラスウールは細断せず原形のまま取り外す
- クロスはせっこうボードを撤去する前にはがして分別し、せっこうボードは濡れると再資源化に支障があるので濡らさない。外周部は防炎処理されたシートで養生する
- RC造の地上作業による解体は上階から下階へ床・梁・壁・柱の順、階上作業による解体は最上階から始めコンクリート塊でスロープをつくって重機を下階へ移す。各階は中央部を先に解体し外周部を最後に内側へ倒す
- 転倒工法では壁や梁の縁切りを先に行い、柱脚部の主筋の切断は転倒させる直前に行う。転倒させる床にはコンクリート塊などのクッション材を積む。騒音防止は防音パネル・防音シートで、メッシュシートには遮音効果がほとんどない
- 床タイルの張替え部はダイヤモンドカッターなどで存置部分と縁を切ってから撤去する。ビニル床タイル除去後の接着剤はディスクサンダー、根太張りのフローリングは丸のこで切断して除去し、壁面の大規模な撤去には油圧クラッシャを使う
- 打放し外壁のひび割れは樹脂注入工法・Uカットシール材充填工法・シール工法、欠損部は充填工法で改修する。モルタル塗り・タイル張りの浮きはアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法、劣化した仕上塗材は高圧水洗工法で除去する
- アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法のアンカーピンの本数は一般部分16本/m²、見上げ面など指定部分25本/m²で、穿孔は構造体コンクリートに30mm程度入れ、孔内の切粉を除去してから樹脂を注入する
- シーリング再充填工法は既存のシーリング材を除去して新たに充填する工法で、除去が困難ならボンドブレーカーを張って橋渡しに充填するブリッジ工法とする
勉強のしかた:毎回1問(能力問題でも出る)で、木造・RC造の解体工事と内装・外壁の改修工事が交互に出る。解体の順序(内装材→屋根ふき材→上部構造、縁切り→柱主筋の切断)、床タイル張替えの縁切りはダイヤモンドカッター、劣化の種類(ひび割れ・欠損・浮き)と改修工法の組合せを押さえる。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、改修・解体で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 前期 No.27:床タイル張替えの縁切り=ダイヤモンドカッター。大規模な壁撤去=油圧クラッシャ,小規模な開口=ダイヤモンドカッター。
- 令和7年度 後期 No.27:打放し外壁は「ひび割れ=樹脂注入・Uカット・シール」「欠損=充填工法」と使い分ける。
- 令和6年度 前期 No.27:床タイルの張替えは「ダイヤモンドカッターで縁切り → 電動ケレン棒・電動はつり器具で撤去」。手作業のほうが穏やかに見えるが,のみで叩いて縁を切ると存置部分に衝撃が伝わり,浮きやひび割れの原因になる。
- 令和5年度 後期 No.42:劣化の種類(ひび割れ・欠損・浮き)と工法の組合せで覚える。
- 令和4年度 後期 No.40:飛散防止=メッシュシート,騒音防止=防音パネル・防音シート。分別解体は内装材から種類ごとに取り外す。
- 令和4年度 前期 No.28:存置部分との縁切りは「カッター」。
この論点の問題
内部仕上げの改修工事(既存床・壁の撤去)令和8年度 前期 No.27
外部仕上改修工事(シーリング・ひび割れ)令和7年度 後期 No.27
木造建築物の解体工事令和7年度 前期 No.22
RC造建築物の解体工法令和6年度 後期 No.22
内部仕上げの改修工事令和6年度 前期 No.27
外壁仕上げの劣化と改修工法令和5年度 後期 No.42
木造住宅の解体工事令和5年度 前期 No.22
鉄筋コンクリート造建築物の解体工事令和4年度 後期 No.40
内装改修の既存床仕上材の除去令和4年度 前期 No.28
外部仕上げ改修工事令和3年度 後期 No.28
木造住宅の解体工事令和3年度 前期 No.22
内装改修における既存床仕上げ材の除去令和2年度 後期 No.32
アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法令和元年度 後期 No.32
RC造建築物の解体工事令和元年度 前期 No.24
木造建築物の分別解体平成30年度 後期 No.24
内部仕上げの改修工事平成30年度 前期 No.32
同じ分野で出る論点
施工・能力では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。