アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法
これは2級建築施工管理技士 第一次検定 令和元年度 後期(2019年11月10日(日)実施) No.32の問題です。論点は「改修・解体」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・現行の法令・基準との関係が読めます。
モルタル塗り仕上げ外壁の改修におけるアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(4) アンカーピン固定用エポキシ樹脂は,手動式注入器を用いて,孔の表面側から徐々に充填した。
解き方
- 出題当時の公共建築改修工事標準仕様書(以下「改修標仕」)平成31年版4.4.10(7)では,アンカーピン固定用エポキシ樹脂は,手動式注入器を用い,アンカーピン固定部の最深部から徐々に注入するとされている。
- 孔の表面側から充填すると奥に空気が残り,エポキシ樹脂が孔の奥まで行き渡らずアンカーピンの固定が不十分になる。よって(4)が最も不適当である。
- (1)のアンカーピンの本数(一般部分16本/㎡),(2)の穿孔の深さ(構造体コンクリート中に30mm程度),(3)の穿孔後の清掃(ブラシ等で清掃後,圧搾空気・吸引機等で切粉を除去)は,いずれも改修標仕4.4.10のとおりである。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。アンカーピンの本数は,特記がなければ一般部分16本/㎡,指定部分(見上げ面,ひさしのはななど)25本/㎡とする(改修標仕平成31年版4.4.10(1))。
- (2)適当。穿孔は,構造体コンクリート中に30mm程度の深さに達するまで行う(同4.4.10(2))。
- (3)適当。穿孔後は,孔内をブラシ等で清掃後,圧搾空気,吸引機等で接着の妨げとなる切粉等を除去する(同4.4.10(3))。
- (4)適当でない。エポキシ樹脂は,手動式注入器を用い,アンカーピン固定部の最深部から徐々に注入する(同4.4.10(7))。
現行法令との関係:改修標仕令和7年版では,モルタル塗り仕上げ外壁の改修は3節となり,アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法は4.3.11に移った。4.3.11(7)は「手動式注入器を用い、徐々に注入する」とし,「最深部から」の文言はなくなったが,(8)で気泡の巻込みに注意してアンカーピンを挿入し,(9)で挿入孔最深部まで挿入するとしており,孔内に空気を残さないように施工する考え方は変わらない。(1)〜(3)の数値・方法も同じで,この問題の答えは変わらない。
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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第一次検定 令和元年度 後期(2019年11月10日(日)実施) No.32。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する