熱負荷・空気線図

重要度 B空調・衛生で出題過去問 17問

熱負荷・空気線図は、1級管工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録730問中17問・重要度B)。出題されるのは空調・衛生です。

要点:冷暖房負荷の計算、湿り空気線図上の状態変化、コイルの負荷の計算。

覚える要点

  • コイルの冷却・加熱負荷は、コイル入口(混合空気)と出口の比エンタルピー差×質量流量(送風量×1.2kg/m³÷3,600でkg/s)で求める。外気・室内空気・再熱後の点の値を使った選択肢が誤りとして並ぶ
  • 暖房時の加熱コイルの負荷は、絶対湿度一定のまま右へ動く区間の比エンタルピー差で求め、加湿の区間は含めない。有効加湿量は加湿器の前後の絶対湿度の差×質量流量(kg/h)
  • 混合点は外気と室内空気を結ぶ線分を風量の逆比に内分する点で、外気量/送風量=(室内点〜混合点の長さ)/(外気点〜室内点の長さ)。コイル負荷=室内負荷+外気負荷でも検算できる
  • 冷房吹出温度差は室内状態点と吹出し状態点の乾球温度差(混合点とコイル出口の差ではない)。コイル出口から吹出しまでは送風機の発熱などで温度が上がり、室内ではSHFの状態線上を動く
  • 日射や夜間放射を受ける外壁・屋根の冷房負荷は実効温度差で計算し、北側の外壁にも北面の実効温度差を使う。暖房負荷の外壁は室内外の温度差を使った定常計算
  • 窓ガラスの冷房負荷は、温度差による通過(貫流)熱と透過する日射熱の両方を見込む。北側の窓にも天空日射があるので、日射の影響を無視しない
  • 土間床・地中壁からの負荷は、冷房では熱損失側なので無視し、暖房では見込む。すきま風負荷は室内を正圧に保てれば見込まなくてよく、外気に面したドアは換気回数法で算定してよい
  • 人体の全発熱量は室温が変わってもほぼ一定で、室温が上がるほど顕熱が減り潜熱が増える。熱通過率は表面熱伝達率を含むので、表面の気流の速度で変わる

勉強のしかた:毎回1〜2問。湿り空気線図は10回中8回出て、そのうち7回が計算(多くはコイル負荷)なので、混合点・コイル出口・加湿の区間を図で見分ける練習をする。記述問題は実効温度差を使う部位、土間床(冷房で無視・暖房で見込む)、人体の顕熱と潜熱の増減が定番。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、熱負荷・空気線図で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.17:コイル負荷=室内負荷+外気負荷(42+18=60kW)でも確かめられる。外気負荷は外気量分だけなので、85−60をそのまま全風量に掛けない。
  • 令和8年度 問題A No.19:ガラス面の冷房負荷=日射負荷+貫流負荷。外壁は実効温度差、内壁や窓の貫流は室内外の温度差を用いる。
  • 令和7年度 問題A No.17:コイル負荷はコイルの入口(混合点)と出口の比エンタルピー差で求める。加湿の分(47 − 41.2)は含めない。
  • 令和6年度 問題A No.17:コイル負荷はコイルの入口(混合点)と出口の差で求める。再熱後の47は送風の状態で、コイル負荷には使わない。
  • 令和6年度 問題A No.18:北側でも外気温度の影響はある。実効温度差を使わないのは内壁など日射を受けない部位である。
  • 令和5年度 問題A No.18:熱伝導率(材料固有、W/(m・K))と熱通過率(壁全体、W/(m²・K))を区別する。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

空調・衛生では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。