湿り空気線図によるコイル冷却負荷の計算
これは1級管工事施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年9月1日(日)実施) 問題A No.17の問題です。論点は「熱負荷・空気線図」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
下図に示す冷房時の湿り空気線図における空気調和機のコイルの冷却負荷の値として、適当なものはどれか。
ただし、送風量は6,000 m³/h、空気の密度は1.2 kg/m³ とする。
![冷房時の湿り空気線図(横軸:乾球温度t[℃]、縦軸:絶対湿度x[kg/kg(DA)]、斜めの破線は比エンタルピーh[kJ/kg(DA)]、曲線は飽和空気線)。5つの状態点を結ぶ線があり、比エンタルピーは、右上の点(外気)が87、右下の点(室内)が58、両者を結ぶ線上の点(混合空気)が67、飽和空気線近くの左下の点(コイル出口)が45、その右の同じ絶対湿度の点(送風)が47。混合空気の点からコイル出口の点へ、コイル出口から送風の点へ水平に、送風の点から室内の点へ線が引かれている。](/kankouji-1-1ji/fig/k1f2024-a-17-1.png)
解答欄
正解
正解:(3) 44 kW
解き方
- 図の状態点は、外気(h = 87)と室内空気(h = 58)を混合した点がh = 67、冷却コイル出口がh = 45、再熱後の送風がh = 47である。
- 冷却コイルは混合空気(67kJ/kg(DA))をコイル出口(45kJ/kg(DA))まで冷却するので、比エンタルピー差は67 − 45 = 22kJ/kg(DA) である。
- 質量流量は6,000m³/h × 1.2kg/m³ ÷ 3,600 s/h = 2.0kg/sであり、冷却負荷は2.0 × 22 = 44kWとなる。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。18kWは混合空気と室内空気の差(67 − 58 = 9kJ/kg(DA))で計算した値であり、外気負荷に当たる。
- (2)適当でない。26kWは室内空気とコイル出口の差(58 − 45 = 13kJ/kg(DA))で計算した値である。
- (3)適当。混合空気からコイル出口までの差22kJ/kg(DA) に質量流量2.0kg/sを乗じて44kWとなる。
- (4)適当でない。84kWは外気とコイル出口の差(87 − 45 = 42kJ/kg(DA))で計算した値であり、外気をそのまま冷却する場合の値である。
引っかけ:コイル負荷はコイルの入口(混合点)と出口の差で求める。再熱後の47は送風の状態で、コイル負荷には使わない。
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論点ページ:熱負荷・空気線図の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年9月1日(日)実施) 問題A No.17。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する