湿り空気線図による外気取入れ量の計算(冷房時)
これは1級管工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年9月3日(日)実施) 問題A No.17の問題です。論点は「熱負荷・空気線図」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
下図に示す冷房時の湿り空気線図において、空気調和機の外気取入れ量として、適当なものはどれか。
ただし、送風量は8,000m³/h、空気の密度は1.2kg/m³とする。
![冷房時の湿り空気線図。横軸は乾球温度t[℃]、右の縦軸は絶対湿度x[kg/kg(DA)]、左上の斜めの軸は比エンタルピーh[kJ/kg(DA)]で、目盛りは37、56、65、86。飽和曲線の右側に4つの点がある。右上の点は比エンタルピー86の線上にあり、そこから左下へ引いた直線上に比エンタルピー65の点があり、その延長上に比エンタルピー56の点がある。比エンタルピー65の点と比エンタルピー56の点は、それぞれ飽和曲線近くの比エンタルピー37の点と直線で結ばれ、三角形をつくっている。](/kankouji-1-1ji/fig/k1f2017-a-17-1.png)
解答欄
正解
正解:(1) 2,400m³/h
解き方
- 図の点のうち、比エンタルピー86kJ/kg(DA)の点が外気、56kJ/kg(DA)の点が室内空気、両者を結ぶ直線上の65kJ/kg(DA)の点が混合空気、37kJ/kg(DA)の点がコイル出口(吹出し)空気である。
- 混合空気の比エンタルピーhm = (Qo × ho + Qr × hr)/Qで、外気の割合をkとすると、k = (hm − hr)/(ho − hr) = (65 − 56)/(86 − 56) = 9/30 = 0.3である。
- 外気取入れ量Qo = 8,000 × 0.3 = 2,400m³/hとなる。比エンタルピーの比で混合割合が決まるので、空気の密度は計算に使わない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。外気の割合は(65 − 56)/(86 − 56) = 0.3で、8,000 × 0.3 = 2,400m³/hとなる。
- (2)適当でない。3,000m³/hは外気の割合が0.375の場合で、図の比エンタルピーと合わない。
- (3)適当でない。3,600m³/hは外気の割合が0.45の場合である。
- (4)適当でない。4,000m³/hは外気の割合が0.5の場合で、混合空気の比エンタルピーは71kJ/kg(DA)になるはずである。
引っかけ:混合点は外気と室内空気を結ぶ直線を風量の逆比に内分する点。室内側からの距離が外気量に比例する。
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論点ページ:熱負荷・空気線図の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年9月3日(日)実施) 問題A No.17。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する