配管の施工

重要度 A問題1・問題2・問題5で出題過去問 16問

配管の施工は、1級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録101問中16問・重要度A)。出題されるのは問題1・問題2・問題5です。

要点:配管の接合・支持・勾配、伸縮と防振、水圧試験、排水・通気管の施工。

覚える要点

  • 水配管(冷温水・冷却水など)の水圧試験は最高使用圧力の1.5倍(0.75MPa未満なら0.75MPa)で最小30分、給水装置に当たる給水管は1.75MPa以上で最小60分保持する。試験は隠ぺい・埋戻し、塗装、保温の前に行う
  • 伸縮管継手は、単式なら継手の片側で配管を固定して反対側の継手近くにガイド、複式なら継手本体を固定して両側にガイドを設ける(固定する位置を入れ替えた文が繰り返し×になる)。主管からの枝管はエルボを組み合わせたスイベル継手で伸縮を逃がす
  • Uボルトは管軸方向の滑りを止める力が小さいので固定支持に使わない。横走りの鋼管の吊りは呼び径100以下2.0m以下・125以上3.0m以下、形鋼振れ止めは呼び径50〜100で8.0m以下、冷媒用銅管の吊りは外径9.52mm以下1.5m以下・12.70mm以上2.0m以下
  • 冷媒管のろう付けは管内に窒素などの不活性ガスを流して酸化皮膜を防ぎ、銅管の曲げ半径は管径の4倍以上とする。断熱材被覆銅管は吊り金物との間に保護プレートを入れ、保温は気密試験の完了後に行う。気密試験は窒素ガスで行い(酸素は使わない)、その後に真空脱気する
  • 塩ビライニング鋼管は帯のこ盤又はねじ切機搭載形自動丸のこ機で切断し、パイプカッターは使わない。継手は管端防食管継手(再使用禁止)とし、防食用ペーストシール剤をおねじ部だけに塗る。ねじはねじゲージで確かめ、接続後のねじ部はさび止めペイント2回塗り
  • 排水横枝管は45°以内の鋭角で水平に近く合流させる(急角度で上から落とし込む図は誤り)。給水管・排水管が防火区画を貫通する部分は、隙間をモルタル等で埋めるだけでなく、貫通部と両側1m以内を鋼管などの不燃材料とするか大臣認定の管・工法とする
  • 保温材は継目を同一線上に並べず、テープ巻きは配管の下方から上向きに巻き上げる(重なりはテープ15mm以上、ポリエチレンフィルム1/2重ね以上)。冷水が流れる管は保温筒・鉄線・ポリエチレンフィルムの順で防湿層を設け、支持部は合成樹脂製の支持受けで保温を切らない
  • 排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)は管端を直角に切断して内外面を面取りし、フランジ・パッキンを通した管を継手本体にはめ込んでボルトを周囲均等に締める(ねじを切るドレネージ継手と混同しない)。溶接部の管外面の余盛りは3mm以下とする

勉強のしかた:毎年、問題1の施工要領図・○×と、空調・衛生の留意事項(令和6年度からは問題4・5)で出る最重要論点で、伸縮管継手の固定とガイド、冷媒管・塩ビライニング鋼管の施工、試験圧力と保持時間が繰り返し問われる。改善策は「どこを・どう直すか・なぜか」を1文に入れ、留意事項は標準仕様書の数値を添えて書く練習をする。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、配管の施工で間違えやすい点を集めました。

  • 令和7年度 問題1 設問1:(4) は単式と複式で固定する位置が逆になる。複式は継手本体を固定、単式は配管を固定する。(5) は「上下面を避けて横側」が正しく、問題文は上下と横を入れ替えている。
  • 令和7年度 問題1 設問3:ねじ込み式排水管継手(ドレネージ継手)と混同しない。図にはねじが無く、パッキンとフランジ・ボルトで締め付けている。
  • 令和7年度 問題5 設問1:問題文のただし書きで工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(3) の配管用炭素鋼鋼管(白)は亜鉛めっき管で、ねじ部のめっきが失われるので防錆塗装が必要。
  • 令和6年度 問題1 設問1:(3) は「満水警報」と「ポンプの停止水位」を混同させる問題。ポンプは満水警報より下の停止水位で止まるのが正常で、満水警報が出るのは異常である。(2) は直管を設けること自体は正しく、長さが足りない。
  • 令和6年度 問題1 設問3:(1) は複式と単式で取付け方が違う。単式は「片側を固定、反対側にガイド」。(2) は吸込み側の同心レジューサーが誤り。吸込み側の防振継手は、標準基礎で吸上げの配管なら無くてもよい。(3) はVDと消音エルボの前後関係を問う。
  • 令和5年度 問題2:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。(4) は試験圧力と保持時間の両方を数値で書く。

この論点の問題

配管・ダクト・機器の施工(○×)令和7年度 問題1 設問1
排水管接合要領図(継手の名称と特徴)令和7年度 問題1 設問3
給排水衛生設備工事の留意事項(水中ポンプの据付位置・保温・ねじ接合・ポンプの試運転)令和7年度 問題5 設問1
配管・ダクトの施工、試運転、防食(○×)令和6年度 問題1 設問1
伸縮管継手・ポンプ回り配管・ダクト平面図の改善策令和6年度 問題1 設問3
冷温水管(配管用炭素鋼鋼管(白))の施工の留意事項(熱伸縮・吊り・勾配・水圧試験)令和5年度 問題2
ボイラー・配管・ダクト・吹出口の施工(○×)令和4年度 問題1 設問1
ダクト・配管・電気防食の施工(○×)令和3年度 問題1 設問1
通気配管図とライニング鋼管のフランジ接合図の改善策令和3年度 問題1 設問2
高置タンク電極棒取付け・温水配管基本回路・アングルフランジ工法ダクト吊りの改善策令和2年度 問題1 設問3
屋外排水平面図・伸縮管継手まわり・排気ダクト防火区画貫通の改善策令和元年度 問題1 設問3
マルチパッケージ形空気調和機の冷媒管の施工・試運転調整の留意事項令和元年度 問題2
通気方式図・吹出口取付け・冷温水管保温・屋内消火栓の加圧送水装置の改善策平成30年度 問題1 設問2
中央式空気調和設備の施工の留意事項(冷凍機まわりの配管・冷温水配管の熱伸縮・勾配と空気抜き)平成30年度 問題2
冷温水コイル廻り配管・揚水ポンプ廻り・複式伸縮管継手の改善策平成29年度 問題1 設問3
重量機器のアンカーボルト・ダクト・器具排水管と排水横枝管・防火区画を貫通する配管の改善策平成28年度 問題1 設問1

同じ問題で出る論点

問題1・問題2・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。