給水・給湯設備

重要度 B問題3・問題5で出題過去問 5問

給水・給湯設備は、1級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち4回で出題された論点です(収録101問中5問・重要度B)。出題されるのは問題3・問題5です。

要点:給水方式、受水タンク・高置タンクの設置と水質汚染の防止、クロスコネクションと逆流防止、給湯機器(貯湯槽・ガス瞬間湯沸器)の据付けと給湯管の熱伸縮・空気抜き。

給湯設備もこの論点に含めて扱います。それぞれの要点は、問題の一覧の下にまとめています。

覚える要点

  • 飲料用タンクは外部から天井・底・周壁を保守点検できるように設け(六面点検)、内部に飲料水以外の配管を設けず、上部に機器を置く場合は汚染を防ぐ措置を講じる。マンホールはほこり等が入らないよう有効に立ち上げる
  • オーバーフロー管・水抜き管は排水管に直結せず間接排水とし、飲料用の貯水槽の排水口空間は最小150mm以上、管端と通気口には防虫網を付ける。給水の吐水口はオーバーフロー管の入口より上に吐水口空間をとる
  • タンクの接続管は荷重がタンクにかからないよう支持し、排水管・通気管を除く接続管に、鋼板製・ステンレス鋼板製タンクはベローズ形、FRP製タンクは合成ゴム製のフレキシブルジョイントを付ける
  • FRP製タンクは藻類の繁殖を防ぐため照度率0.1%以下の遮光性をもつものとする。ステンレス鋼板製パネルタンクの気相部(溢水面下150mmまで)は、塩素による腐食に備えてSUS329J4Lか、防護材で覆ったステンレス鋼とする
  • タンクは据付け後に満水試験を行って漏れがないことを確かめ、使用前に清掃・消毒する。配管完了後の飲料水管は末端で遊離残留塩素が0.2mg/L以上検出されるまで消毒する
  • 一般配管用ステンレス鋼鋼管は肉厚が薄くねじ接合をせず、メカニカル形継手か溶接(管内をアルゴンガスで満たしてTIG溶接)で接合する。鋼製の金物で支持するときは合成樹脂被覆の金具か絶縁テープ等を介して異種金属接触腐食を防ぐ
  • 高置タンクは最上階の器具に必要な圧力が得られる高低差を確保する(高さ1mでおよそ10kPa)。水位の電極棒は揚水管の吐水口から離すか防波筒を設け、波立ちによる誤作動やポンプの頻繁な発停を防ぐ

勉強のしかた:高置タンク・受水タンクの設置が「配置・基礎・水質汚染防止・配管・自主検査」の組合せで出る。水質汚染防止の要点(六面点検・間接排水・防虫網・吐水口空間)と配管施工の要点を書き分け、ただし書きで除かれた観点を書かないようにする。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、給水・給湯設備で間違えやすい点を集めました。

  • 令和6年度 問題5 設問1:問題文のただし書きで工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(3) はステンレス鋼鋼管なので、配管用炭素鋼鋼管と同じねじ接合の留意事項を書かない。
  • 令和6年度 問題5 設問2:設問1(配置・配管・接合・支持)に関する事項は除かれ、工程管理・安全管理に関する事項も除かれている。(1) は鋼板製・ステンレス製タンクとの違い(軽量・耐食・遮光性)を意識して書く。
  • 令和4年度 問題3:(4) は配管と保守点検スペースが除かれているので、配管の水圧試験や六面点検のスペースを書くと設問に合わない。(2) では点検スペースを書いてよい。工程管理・安全管理に関する事項も除かれている。
  • 令和2年度 問題3:(3) と (4) を書き分ける。(4) は「水質汚染防止の観点からの留意事項を除く」とあるので、吐水口空間や防虫網などを書くと(3)の内容になる。
  • 平成30年度 問題3:(2) は「吊り又は支持に関するものを除く」ので、固定点・ガイドは(3)に書く。(4) の勾配は、給湯管が空気を抜く方向(上向き・下向き配管方式)に合わせた向きまで書くとよい。ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。

この論点の問題

給湯設備

給湯方式、給湯温度とレジオネラ対策、膨張と安全装置、給湯機器。

  • 貯湯槽は周囲と上部に点検スペースをとり、加熱コイルの引抜き側にはコイルの長さ以上の空間を設ける。逃し弁・温度計・圧力計が点検しやすい向きに据え付け、第一種圧力容器に当たるものは性能検査ができる配置にする
  • 給湯管は温度変化で伸縮するので、長い直管には伸縮管継手を設け、枝管はエルボを組み合わせたスイベル継手とし、壁・床の貫通部はスリーブで伸縮を拘束しない(吊り・支持を除く設問では固定点・ガイドを書かない)
  • 伸縮管継手は固定とガイドで伸縮の方向を決め、立て管は固定点を定めて他の階は伸縮を妨げない振れ止め支持とする。銅管を鋼製の金物で支持するときは合成樹脂被覆の金具か絶縁テープ等を介する
  • 給湯管は逆勾配や空気だまりなど循環を阻害する配管をしない。上向き配管方式は給湯管を先上り・返湯管を先下り、下向き配管方式は両方とも先下りとし、空気抜き弁は管内が負圧になる箇所を避けて最高部(下向き方式は立て管の頂部)に設ける
  • 開放形の膨張・補給水タンクは給湯系統の最も高い配管・給湯栓より上に設ける。低い位置にあるとタンクより上の配管が負圧になり、上階に給湯できなくなる

勉強のしかた:出題は平成30年度の1問だが、給湯配管の熱伸縮・支持・勾配は冷温水配管と同じ考え方で問われる。上向き・下向きの配管方式での勾配の向きと空気抜きの位置を図に描いて覚えておく。

この内容を問う過去問:平成30年度 問題3

同じ問題で出る論点

問題3・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。