通気配管図とライニング鋼管のフランジ接合図の改善策
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題1 設問2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
(6)及び(7)に示す図について、適切でない部分の改善策を記述しなさい。
【問題1】次の設問1〜設問4の答えを解答欄に記述しなさい。


解答欄
正解
(6) 多層建物の中間階の通気配管図の改善策 模範解答
大便器8個を受け持つ排水横枝管なので、最下流の器具排水管の接続点の直後から逃し通気管を立ち上げ、ループ通気管につなぐ。
59 字別解
排水横枝管の排水立て管寄りから、管径が横枝管の1/2以上の逃し通気管を取り出し、通気立て管又はループ通気管に接続する。
中間階で大便器が8個以上あるので、ループ通気管のほかに、排水立て管と最下流の便器の間から逃し通気管を設ける。
(7) 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管フランジ接合断面図の改善策 模範解答
ライニングをフランジ面までつば出しした管を使い、ガスケットは内径を管内径に合わせて管端を覆い、鋼を水に触れさせない。
58 字別解
管端の鋼が水に接して腐食しないよう、フランジ面にもライニングを施した管とし、内径が管内径と同じ全面ガスケットを挟む。
ガスケットを管の内面まで達する大きさにして管端面全体を覆い、ライニングの端部から水が入って鋼管が腐食しないようにする。
要点(書けていたものにチェック)(6) 多層建物の中間階の通気配管図の改善策(7) 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管フランジ接合断面図の改善策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (6) 多層建物の中間階で、大便器又はこれと類似の器具が8個以上つながる排水横枝管にループ通気方式を用いる場合は、ループ通気管のほかに逃し通気管を設ける(空気調和・衛生工学会規格SHASE-S 206給排水衛生設備規準)。図は洋風便器8個の排水横枝管で、最上流側からループ通気管を取り出しているが、逃し通気管がない。下流側の器具の排水で横枝管内の圧力が変動しやすいので、最下流の器具排水管の接続点と排水立て管の間から逃し通気管を立ち上げてループ通気管(又は通気立て管)につなぐ。逃し通気管の管径は排水横枝管の管径の1/2以上とする。
- (7) 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、鋼管の切断面(管端)が水に触れるとそこから腐食する。フランジ接合では、ライニングをフランジ面まで回したフランジ付き管(つば出し)を用い、ガスケットは内径が管の内径と合うものとしてライニング面どうしを押さえ、鋼の部分が管内の水に接しないようにする。公共建築設備工事標準図(塩ビライニング鋼管及びステンレス鋼管の施工要領)でも、フランジを現場で取り付ける場合は塩化ビニル短管をフランジ面まで回してライニング層と溶接又は接着している。図はライニングが管内面だけで、ガスケットも管の内径まで届いていないので、管端から腐食するおそれがある。
引っかけ:(6) のループ通気管の取出し位置(最上流の器具の下流側)は正しい。足りないのは逃し通気管である。(7) はガスケットやボルトの種類ではなく、管端の防食が論点である。
同じ論点の過去問
令和7年度 問題1 設問1配管・ダクト・機器の施工(○×)
令和7年度 問題1 設問3排水管接合要領図(継手の名称と特徴)
令和7年度 問題5 設問1給排水衛生設備工事の留意事項(水中ポンプの据付位置・保温・ねじ接合・ポンプの試運転)
令和6年度 問題1 設問1配管・ダクトの施工、試運転、防食(○×)
令和6年度 問題1 設問3伸縮管継手・ポンプ回り配管・ダクト平面図の改善策
論点ページ:配管の施工の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題1 設問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する