令和7年度 問題5 設問1論点:配管の施工重要度 A未着手

給排水衛生設備工事の留意事項(水中ポンプの据付位置・保温・ねじ接合・ポンプの試運転)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年12月7日(日)実施) 問題5 設問1の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

【問題5】鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建ての新築事務所ビルの給排水衛生設備工事で、その設備概要が次のとおりである場合、設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

【設備概要】

給水方式:高置タンク方式

タンク:受水タンク1基、高置タンク1基

ポンプ:遠心ポンプ(揚水用2台)

排水用水中モーターポンプ(汚物用2台、雑排水用2台)

配管:屋内 給水管 一般配管用ステンレス鋼鋼管

汚水管 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管

雑排水管、通気管 配管用炭素鋼鋼管(白)

衛生器具:洗面器、便器類

(1) 排水槽に設置する排水用水中モーターポンプの据付位置に関する留意事項

(2) 給水管(屋内)の保温施工に関する留意事項

(3) 配管用炭素鋼鋼管(白)をねじ接合する場合の留意事項

(4) 遠心ポンプの個別試運転調整に関する留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 排水槽に設置する排水用水中モーターポンプの据付位置に関する留意事項 模範解答

ポンプは吸込みピット内に流入管の真下を避けて設け、ポンプの周囲と下部にピットの壁・底から200mm以上の間隔をとる。

58 字
別解

ポンプは点検・引上げが容易なよう、排水槽のマンホールの直下付近に据え付ける。

流入する排水が直接当たって空気を巻き込まないよう、ポンプは流入管から離れた位置に設置する。

2台のポンプは吸込みが互いに干渉しないよう間隔をあけて設け、水位制御用の電極やフロートスイッチとも接触しない位置とする。

(2) 給水管(屋内)の保温施工に関する留意事項 模範解答

結露を防ぐため、保温筒の外側にポリエチレンフィルムを1/2重ね以上に巻いて防湿層を連続させ、継目にすき間をつくらない。

59 字
別解

吊りバンドなどの支持部には断熱支持受けを用いて保温を連続させ、支持金物からの結露を防ぐ。

横走り管の筒状保温材の抱合せ目地は管の横側に位置させ、継目を密着させて保温材を鉄線で締め付ける。

床・壁の貫通部でも保温を切らずに連続させ、スリーブ内に保温材を通して結露が生じないようにする。

(3) 配管用炭素鋼鋼管(白)をねじ接合する場合の留意事項 模範解答

管は直角に切断して内面のまくれを除去し、ねじはテーパねじゲージで検査して、ねじ込み後の残りねじを2〜3山程度とする。

58 字
別解

シール材はおねじ部だけに塗布し、めねじ部には塗らない。余分なシール材は管内に入らないよう拭き取る。

ねじ込み後に露出したねじ部と、パイプレンチでできた管の傷には、防錆塗料を塗布する。

ねじ込みは適正な締付け量とし、締めすぎによる継手の割れや、締め戻しによる漏れを起こさない。

(4) 遠心ポンプの個別試運転調整に関する留意事項 模範解答

吐出し弁を全閉にして起動し、電流値が定格値以下であることを確認しながら徐々に弁を開いて、規定の吐出し量と揚程に調整する。

60 字
別解

起動前にポンプ内に呼び水を満たして空気を抜き、瞬時運転で回転方向が正しいことを確認する。

グランドパッキン部から水が適量滴下していることを確かめ、軸受温度・振動・異常音がないことを確認する。

揚水ポンプは高置タンクの水位の電極で起動・停止することと、2台の交互運転が正しく切り替わることを確認する。

要点(書けていたものにチェック)(1) 排水槽に設置する排水用水中モーターポンプの据付位置に関する留意事項(2) 給水管(屋内)の保温施工に関する留意事項(3) 配管用炭素鋼鋼管(白)をねじ接合する場合の留意事項(4) 遠心ポンプの個別試運転調整に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.2.2.6(1) により、汚水・雑排水・汚物用水中モーターポンプは吸込みピットに水平に据え付ける。排水槽の底は吸込みピットに向かって下り勾配(1/15以上1/10以下)とし、ピットはポンプの周囲と下部に200mm以上の間隔がとれる大きさとする。流入管の直下では落下水が空気を巻き込み、ポンプが空気を吸ってしまうので離して置く。引上げ・点検のためマンホールの直下付近に置く。
  2. (2) 屋内の給水管は夏期に管の表面温度が露点を下回って結露するので、防露のための保温を行う。防湿層(ポリエチレンフィルム1/2重ね以上など)を連続させ、支持部・貫通部で保温を切らない。
  3. (3) 配管用炭素鋼鋼管のねじ接合は、管を管軸に直角に切断し、切り口のまくれを取って管路の断面を確保する(公共建築工事標準仕様書 第2編2.5.1(1))。ねじはねじゲージでJIS B 0203の管用テーパねじが適正に加工されているか確認し(同2.5.1(4))、ねじ込みすぎ・不足のないようにする(残りねじ2〜3山程度が目安)。ペーストシール剤はおねじ部のみに塗る(同2.5.2.2(1))。継手接続後のねじ部の鉄面はさび止めペイント2回塗りとする(同2.5.2.2(3))。
  4. (4) 遠心ポンプは吐出し量が増えると軸動力が増えるので、吐出し弁を閉じて起動し、電流値を見ながら開く。起動前に呼び水と空気抜きを行い、瞬時運転で回転方向を確認する。グランドパッキンは少量の滴下があるのが正常で、メカニカルシールは漏れがないことを確認する。
引っかけ:問題文のただし書きで工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(3) の配管用炭素鋼鋼管(白)は亜鉛めっき管で、ねじ部のめっきが失われるので防錆塗装が必要。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年12月7日(日)実施) 問題5 設問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する