通気方式図・吹出口取付け・冷温水管保温・屋内消火栓の加圧送水装置の改善策
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題1 設問2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
(2)〜(5)に示す図について、適切でない部分の改善策を具体的かつ簡潔に記述しなさい。
【問題1】次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。




解答欄
正解
最下流の器具排水管が接続された直後の排水横枝管から逃し通気管を立ち上げ、通気立て管(又はループ通気管)に接続する。
57 字ループ通気管のほかに、排水横枝管の最下流(排水立て管寄り)の器具排水管接続部の下流側に逃し通気管を設ける。
大便器8個を受け持つループ通気方式なので、排水横枝管の下流端から逃し通気管を取り出して通気立て管へつなぐ。
シャッターは軸をダクト接続側(上流側)に設け、羽根が気流の下流側に向かって開く向きに取り付ける。
48 字シャッターの開く向きを逆にし、羽根が気流をすくい込んでネックの片側に風が偏らないようにする。
シャッターの羽根の軸を空気の流れの上流側に移し、羽根が流れに沿って開くようにして吹出し気流の偏りを防ぐ。
保温筒を鉄線で巻き締めた上にポリエチレンフィルムを1/2重ね以上で巻いて防湿層とし、アルミガラスクロスで仕上げる。
57 字鉄線とアルミガラスクロスの間に、防湿のためのポリエチレンフィルムを重ね巻きする。
冷水が流れると結露するので、鉄線の外側にポリエチレンフィルムの防湿層を設けてから、アルミガラスクロスを巻く。
ポンプ吐出側の逆止弁の一次側から分岐し、流量計と流量調整弁を設けた性能試験配管を水源水槽まで設ける。
50 字ポンプの性能を確認できるよう、吐出側の逆止弁より手前から流量計付きの性能試験配管を分岐し、水源水槽へ戻す。
加圧送水装置に、定格吐出量での吐出圧力を確かめるための流量計付きの性能試験配管を設ける。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (2) ループ通気方式では、通気管は最上流の器具排水管が排水横枝管に接続された直後の下流側から立ち上げて通気立て管に接続する(図はこのとおり)。ただし、大便器及びこれと類似の器具が8個以上接続される排水横枝管では、ループ通気管だけでは下流側の器具の封水が保護できないので、最下流の器具排水管が接続された直後の排水横枝管の下流側から逃し通気管を立ち上げ、通気立て管(又はループ通気管)に接続する(SHASE-S206給排水衛生設備規準)。図には逃し通気管が無い。
- (3) 吹出口ボックス内のシャッター(風量調整用の羽根)は、ボックスに入った気流をすくい込む向きに開くと、気流がネックの片側に押し付けられて吹出口から均一に吹き出さず(片吹き・偏流)、風量の調整もしにくく騒音の原因にもなる。図では羽根の軸がネックの奥側(下流側)にあり、羽根がダクト側(上流側)に向かって開いて気流をすくい込む形になっているので、軸を上流側にして羽根が下流側へ開く向きに改める。なお、公共建築工事標準仕様書・標準図にはシャッターの向きの規定はなく、この判断は気流の偏りの考え方による。
- (4) 冷温水管は冷水が流れるときに表面が露点温度を下回るので、保温材の外側に防湿層が必要である。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編 表2.3.3(保温の種別による材料及び施工順序)では、天井内・パイプシャフト内のグラスウール保温は「保温筒→鉄線→ポリエチレンフィルム→アルミガラスクロス」で、ポリエチレンフィルムは1/2重ね以上に巻く(同3.1.3(6))。図はポリエチレンフィルムが抜けている。
- (5) 屋内消火栓設備の加圧送水装置(ポンプ方式)には、呼水装置(水源の水位がポンプより低い場合)、水温上昇防止用の逃し配管、ポンプの性能を試験するための配管(性能試験配管)を設ける(消防法施行規則第12条、加圧送水装置の基準(平成9年消防庁告示第8号))。図には呼水タンク・呼水管・逃し配管(オリフィス付き)・圧力計・連成計・フート弁はあるが、性能試験配管が無い。性能試験配管はポンプ吐出側の逆止弁の一次側から分岐し、流量計と流量調整弁を設けて、定格負荷運転時のポンプの性能が試験できるようにする。
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平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題1 設問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する