排水・通気設備

重要度 B問題1・問題3で出題過去問 6問

排水・通気設備は、1級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち5回で出題された論点です(収録101問中6問・重要度B)。出題されるのは問題1・問題3です。

要点:トラップと封水、排水管の勾配と管径、通気方式、排水槽とポンプ、阻集器。

覚える要点

  • 排水槽の通気管は他の通気管に接続せず、単独で立ち上げて直接外気に衛生上有効に開放する。他の通気管につなぐと、ポンプの発停による槽内の圧力変動や臭気が通気系統に伝わり、トラップの封水を損なう
  • 排水ポンプの吐出し管は建物内の重力式の排水横主管に接続せず、単独で屋外の排水桝まで配管する。吐出し管にはポンプごとに逆止め弁と仕切弁を設ける(ポンプ側が逆止め弁で、この順序は誤りではない)
  • 水中ポンプは吸込みピットに水平に据え付け、流入管の真下を避け、引き上げられるようマンホールの近くに置く。着脱装置は堅固に固定してガイドレールは垂直とし、吐出管はポンプに荷重をかけないよう支持してフランジ接合、逆流を防ぐ立上り部を設ける
  • ループ通気管は最上流の器具排水管が接続した点のすぐ下流から取り出し、通気立て管の下端は最低位の排水横枝管より低い位置で排水立て管に、上端は伸頂通気管に接続する。排水立て管の頂部は管径を縮小せず伸頂通気管として延ばす
  • 通気管は排水横枝管から垂直ないし45°以内で取り出し(水平に取り出さない)、各階の通気管はその階の器具のあふれ縁より150mm以上の所で通気立て管に連結する。伸頂通気管に連結する場合も同じ
  • 汚物用ポンプの液面制御は汚物が付着しやすい電極棒よりフロートスイッチが適する。試運転では絶縁抵抗、回転方向、運転電流、液面による発停、2台の交互運転、満水時の同時運転と警報、逆止め弁の閉止を確かめる
  • 雨水排水管を汚水系統の敷地排水管に接続する場合は、雨水側にトラップ桝を設けて下水ガスの逆流を防ぐ(合流点に設けると汚水系統が二重トラップになる)。落差の大きい桝は流入管を桝内の立て管で桝底のインバートまで導き、飛散と洗掘を防ぐ

勉強のしかた:問題1の排水・通気系統図の誤り探しと、衛生設備の問題での排水ポンプの留意事項で繰り返し出る。排水槽の通気、ポンプ吐出し管の接続先、ループ通気と通気立て管のつなぎ方を系統図に描いて覚え、水中ポンプは「位置・据付け・吐出し管・試運転」の4観点で書けるようにする。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、排水・通気設備で間違えやすい点を集めました。

  • 令和6年度 問題1 設問2:「適切でない部分のうち2箇所」なので、排水槽の通気管、ポンプの吐出し管の接続先、伸頂通気管が無いことのうち2つを書けばよい。逆止め弁と仕切弁の順序(ポンプ側が逆止め弁)は図のとおりで正しい。
  • 令和5年度 問題3:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている(酸素欠乏・硫化水素の対策は安全管理なので書かない)。(2) は「汚水槽内〜屋外」の範囲で、逆止め弁・仕切弁と単独での放流が中心。
  • 令和2年度 問題1 設問2:斜線部分は桝の外の副管ではなく、桝の中に設けた立て管。理由は「落差」「飛散・洗掘の防止」を押さえる。
  • 令和元年度 問題1 設問1:ループ通気管は最上流の器具(大便器)の「下流側」から取り出す。上流端の掃除口の位置から取り出したり、排水横枝管から水平に取り出したりしない。通気立て管の下端は最低位の排水横枝管より「低い」位置で接続する。
  • 令和元年度 問題3:(1) は「設置位置」、(2) は「設置位置以外の据付け」で書き分ける。工程管理と安全管理(槽内の酸素欠乏の防止など)は除かれている。
  • 平成29年度 問題1 設問1:汚物ポンプの弁の順序(ポンプ側から逆止弁、仕切弁)は図のとおりで正しく、改善策にはならない。汚水槽の天井から出た破線がどこにつながっているかをたどって確かめる。

この論点の問題

同じ問題で出る論点

問題1・問題3では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。