配管・ダクトの施工、試運転、防食(○×)
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題1 設問1の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の(1)〜(5)の記述について、適当な場合には○を、適当でない場合には×を記入しなさい。
【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。
(1) Uボルトは、配管軸方向の滑りに対する拘束力が小さいため、配管の固定支持には使用しない。
(2) 変風量(VAV)ユニットは、ユニット入口側ダクト長辺の寸法と同じ長さの直管を上流側に設ける。
(3) 揚水ポンプの試運転では、高置タンクの満水警報の発報により、揚水ポンプが停止することを確認する。
(4) 冷温水配管の主管から枝管を分岐する場合、エルボを3個以上用いて、管の伸縮を吸収できるようにする。
(5) 電気防食法における流電陽極方式は、マグネシウム合金等を犠牲陽極として使用する。
解答欄
正解
| (1) | ○ |
|---|---|
| (2) | × |
| (3) | × |
| (4) | ○ |
| (5) | ○ |
解き方
- (1) は○。Uボルトは管を丸鋼で抱えて締め付けるだけなので、管軸方向の滑りを止める力が小さい。熱伸縮や地震で管軸方向の力がかかる固定点には使わず、形鋼の固定台に溶接した固定金物やボルト締めの固定用バンドで固定する。Uボルトは振れ止めや管軸直角方向の支持に用いる。
- (2) は×。変風量ユニットは風速センサーで風量を検出して制御するので、上流側の気流が乱れていると検出値が狂い、風量制御が不正確になる。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 第3編2.3.4(2) により、風速センサー形はユニット上流側にダクト径の4倍程度の直管部を設けて取り付ける。長辺寸法と同じ長さ(1倍)では足りない。エルボや分岐の直後に取り付けない。
- (3) は×。揚水ポンプは高置タンクの水位検出器(電極棒など)の停止水位で停止し、減水位で起動する。満水警報はポンプが停止水位で止まらずに水位が上がり続けたときに発報する異常警報で、停止水位より上に設定する。試運転では、停止水位・起動水位でポンプが発停すること、満水警報・減水警報がそれぞれの水位で発報することを別々に確認する。
- (4) は○。主管から枝管を直接分岐すると、主管の熱伸縮で枝管の分岐部に曲げの力がかかり、ねじ部や溶接部が損傷する。エルボを3個以上組み合わせたスイベル継手とし、ねじ部のわずかな回転で伸縮を吸収する(公共建築工事標準仕様書 第2編2.4.2(12)、公共建築設備工事標準図「蒸気及び冷温水管の配管要領」(d) 分岐(冷温水配管))。
- (5) は○。流電陽極方式(犠牲陽極方式)は、防食する鋼より電位の低い(卑な)マグネシウム合金・亜鉛・アルミニウム合金を陽極としてつなぎ、陽極が溶け出すときの電流で鋼を陰極に保って腐食を防ぐ。外部電源を使う方式は外部電源方式という。
引っかけ:(3) は「満水警報」と「ポンプの停止水位」を混同させる問題。ポンプは満水警報より下の停止水位で止まるのが正常で、満水警報が出るのは異常である。(2) は直管を設けること自体は正しく、長さが足りない。
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→令和6年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題1 設問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する