令和5年度 問題2論点:配管の施工重要度 A未着手

冷温水管(配管用炭素鋼鋼管(白))の施工の留意事項(熱伸縮・吊り・勾配・水圧試験)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年12月3日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

中央式の空気調和設備において、冷温水管を配管用炭素鋼鋼管(白)で施工する場合、次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 配管の熱伸縮に関する留意事項

(2) 配管の吊り又は振れ止め支持に関する留意事項

(3) 配管の勾配又は空気抜きに関する留意事項

(4) 水圧試験における試験圧力及び保持時間に関する留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 配管の熱伸縮に関する留意事項 模範解答

長い直管部には伸縮管継手を設け、継手の両側に固定点とガイドを設けて、配管の伸縮を継手で吸収させる。

49 字
別解

主管から分岐する枝管は、エルボを3個以上組み合わせたスイベル継手で取り出し、主管の伸縮を吸収させる。

立て管は伸縮の起点となる固定点を定め、各階の床貫通部や分岐部で伸縮を拘束しないよう余裕を持たせる。

ポンプや空気調和機の接続部に配管の伸縮による力がかからないよう、手前に固定点を設けて伸縮を逃がす。

(2) 配管の吊り又は振れ止め支持に関する留意事項 模範解答

鋼管の横走り管の吊り間隔は呼び径100以下で2.0m以下とし、呼び径50〜100は8.0m以下ごとに形鋼で振れ止めする。

60 字
別解

立て管は最下階の床で固定し、各階に1箇所の形鋼振れ止め支持を設ける。

冷温水管の吊り・支持部には断熱材を挟んだ支持受けを用い、保温を切らずに支持金物からの結露を防ぐ。

横走り管には吊りのほか、地震時の横揺れを防ぐため、呼び径50以上の管に形鋼による振れ止め支持を所定の間隔で設ける。

(3) 配管の勾配又は空気抜きに関する留意事項 模範解答

横走り管は空気だまりができないよう1/250以上の勾配をとり、系統の最高部に自動空気抜き弁を設ける。

50 字
別解

管径を変える箇所は偏心レジューサーを用いて管の上端をそろえ、空気だまりができないようにする。

配管が鳥居形に上下する箇所は、上部に空気抜き弁、下部に排水弁を設ける。

空気抜き弁の吐出し側は管で点検しやすい位置まで導き、間接排水とする。

(4) 水圧試験における試験圧力及び保持時間に関する留意事項 模範解答

試験圧力は最高使用圧力の1.5倍(最小0.75MPa)とし、30分以上保持して圧力の降下や漏れがないことを確認する。

58 字
別解

試験圧力に耐えない機器や計器は弁で仕切るか取り外し、配管に所定の圧力を加えて30分以上保持する。

水圧試験は保温・塗装・隠ぺいの前に行い、最高使用圧力の1.5倍(最小0.75MPa)で30分以上保持する。

要点(書けていたものにチェック)(1) 配管の熱伸縮に関する留意事項(2) 配管の吊り又は振れ止め支持に関する留意事項(3) 配管の勾配又は空気抜きに関する留意事項(4) 水圧試験における試験圧力及び保持時間に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 冷温水管は冷水と温水で温度差が大きく、鋼管の線膨張係数は約1.2×10⁻⁵/℃なので、直管100mで温度差40℃なら約48mm伸縮する。長い直管には伸縮管継手を設けて固定点とガイドで伸縮の方向を定め、分岐管はスイベル継手(エルボ3個以上)で主管の伸縮を逃がす。
  2. (2) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編 表2.2.20では、鋼管の横走り管の吊り間隔は呼び径100以下で2.0m以下、125以上で3.0m以下、形鋼振れ止め支持は呼び径50〜100で8.0m以下、125以上で12m以下の間隔とする(呼び径40以下は形鋼振れ止め支持を要しない)。立て管は最下階又は最上階の床で固定し、各階1箇所の形鋼振れ止め支持を設ける(表2.2.21)。冷温水管は冷水のとき結露するので、支持部は合成樹脂製の支持受けを用いて保温を連続させる(第2編2.4.2(5))。
  3. (3) 冷温水管は密閉系の循環配管なので、空気だまりができると流れや熱交換を妨げ、腐食の原因にもなる。横走り管は1/250以上の勾配で空気が抜けやすい方向に配管し、最高部に自動空気抜き弁、最低部に排水弁を設ける。径の異なる管は偏心レジューサーで上端をそろえる。
  4. (4) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.9.2(1)(ウ) により、冷温水管などの水配管の水圧試験は最高使用圧力の1.5倍(その値が0.75MPa未満の場合は0.75MPa)の圧力とし、保持時間は最小30分とする。試験は隠ぺい・埋戻し、塗装、保温施工の前に行い(2.9.1)、試験圧力に耐えない機器は切り離す。
引っかけ:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。(4) は試験圧力と保持時間の両方を数値で書く。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年12月3日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する