伸縮管継手・ポンプ回り配管・ダクト平面図の改善策
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題1 設問3の問題です。論点は「配管の施工」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
(1)〜(3)に示す図について、適切でない部分の改善策を解答欄に記述しなさい。
【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。



解答欄
正解
伸縮する側の吊りバンドをガイドに替え、管の軸方向の伸縮は許し、軸と直角方向の振れを拘束する。
46 字固定点と反対側の配管には、継手の近くにガイド(振れ止め)を設け、管が軸方向にまっすぐ伸縮できるようにする。
吊りバンドだけでは管が横に振れて継手が曲がるので、継手の近くの伸縮側に、形鋼の架台に取り付けたガイドを設ける。
吸込み口の径違い継手は、上面を水平にした偏心レジューサーとし、管内に空気だまりができないようにする。
50 字ポンプ吸込み口の同心レジューサーを、管の上端をそろえた偏心レジューサーに替え、吸込み管に空気がたまらないようにする。
吸込み側の径違い継手は上面が水平になる偏心形とし、空気だまりによる揚水不良やキャビテーションを防ぐ。
風量調整ダンパーは消音エルボの上流側の枝ダクトに設け、ダンパーで生じる騒音を消音エルボで減衰させる。
50 字VDは分岐の直前を避け、消音エルボより上流の気流が整った位置に設けて、2つの吹出口への偏流を防ぐ。
VDを消音エルボの下流に置くと発生騒音が吹出口から室内に出るので、600m³/hの枝ダクトの分岐直後に移す。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (1) 単式伸縮管継手は、継手の一方の側の近くで配管を固定し、もう一方の伸縮する側には継手の近くにガイド(振れ止め)を設けて、管が軸方向にまっすぐ動くようにする。図では固定の反対側が吊りボルトと吊りバンドだけで、管は軸方向にも横方向にも動けるため、伸縮のときに管が横に振れたり継手が曲がったり(座屈)して、継手のパッキンやベローズを傷める。吊りバンドをガイドに替える。
- (2) 図では、吸込み管がエルボで水平に向きを変えた直後に、上下とも絞った同心の径違い継手でポンプの吸込み口につながっている。同心レジューサーを水平に使うと、太い管の上部に空気がたまり、ポンプが空気を吸い込んで揚水量の低下・騒音・キャビテーションの原因になる。吸込み管の径違いは上面を水平にした偏心レジューサーとし、横引き部はポンプに向かって上り勾配として空気だまりをつくらない。
- なお、図のポンプは標準基礎の上にあり、吸込み管が下から立ち上がる形なので、吸込み側の防振継手が無いことは誤りとはいえない(公共建築設備工事標準図「空調ポンプ廻り配管要領」の開放回路では、吸込み側の防振継手は防振基礎の場合のみ)。
- (3) 風量調整ダンパーは、羽根を絞ると気流の乱れと騒音(発生騒音)を生じる。図ではVDが消音エルボの下流の吹出口の直前にあり、ダンパーの発生騒音がそのまま吹出口から室内に出る。またVDの直後がT分岐なので、羽根で偏った気流が分かれて2つの吹出口の風量が偏りやすい。VDは消音エルボの上流側(600m³/hの枝ダクトの分岐後の、気流の整った位置)に設け、発生騒音を消音エルボで減衰させる。
同じ論点の過去問
令和6年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題1 設問3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する