機器の据付け

重要度 B問題1・問題2・問題3・問題4で出題過去問 9問

機器の据付けは、1級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち6回で出題された論点です(収録101問中9問・重要度B)。出題されるのは問題1・問題2・問題3・問題4です。

要点:冷凍機・冷却塔・ポンプ・送風機・タンクの基礎と据付け、防振、アンカーボルト。

覚える要点

  • 機器の基礎はコンクリート打設後10日間以内に荷重をかけず、表面は金ごて押さえ又はモルタル塗りで水平に仕上げる。重量機器の基礎は床スラブと一体に配筋し、アンカーボルトは埋込み式か、つなぎ筋に緊結した箱抜き式とする
  • 防振基礎には水平・鉛直の地震力に耐えるストッパーを設け、ストッパーと防振架台の間は運転時に接触しないすき間をとり、地震時に接触する面に緩衝材を付ける(「防振基礎には耐震ストッパーを設けない」「ナットを架台に密着させる」は誤り)
  • アンカーボルト1本の引抜き力はR={FH・hG−(W−FV)・ℓG}/(ℓ・n)で求める。FH=KH・W、設計用鉛直震度は水平の1/2、nは転倒したとき引抜き側になる列の本数で全本数ではない。設計用水平震度は上層階・屋上ほど大きい
  • 冷凍機の冷温水の入口側にストレーナ、出口側に瞬間流量計、出入口に圧力計・温度計・防振継手を付ける(吸収冷温水機には防振継手を設けない)。管板側に伝熱管の清掃・引抜きスペースを確保し、水室前の配管はフランジで外せるようにする
  • 冷却塔回りの配管は荷重が冷却塔本体にかからないよう支持し、冷却水の出入口と補給水管の入口に合成ゴム製のフレキシブルジョイント、冷却水の出口側にストレーナを設ける。配置はショートサーキットと、飛散水が外気取入口・窓へ入ることを避ける
  • 天井吊りの遠心送風機は、呼び番号2未満なら吊りボルトにブレース等の振れ止めでよく、呼び番号2以上は形鋼の架台を上部スラブに固定して取り付ける。送風機とダクトの接続にはたわみ継手を使う
  • ポンプは共通ベースを基礎上に水平に据え付けてから軸心を調整する。本体が結露する場合やグランドパッキンの場合は基礎に排水溝と排水目皿を設け、呼び径25以上の排水管で排水する。吐出し側はポンプ側から防振継手・逆止め弁・仕切弁の順
  • 送風機・ポンプの個別試運転は、吐出し側のダンパー・弁を絞って起動し、電流値が定格以下になるよう開度を調整する。回転方向は瞬時運転で確かめ、Vベルトは中央を押してベルトの厚さ程度たわむ張りにする(個別試運転の設問に室内の温湿度など総合試運転の内容を書かない)

勉強のしかた:問題1の図・○×と空調・衛生の留意事項で、吸収冷温水機・冷却塔・送風機・ポンプが「配置・基礎・配管・試運転」の組合せで繰り返し出る。機器ごとに4つの観点の留意事項を1つずつ用意し、アンカーボルトの引抜き力の式も一度手で計算しておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、機器の据付けで間違えやすい点を集めました。

  • 令和7年度 問題4 設問1:問題文のただし書きで工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(4) は「個別試運転調整」なので、総合試運転の内容(各室の温湿度など)を書かない。
  • 令和6年度 問題4 設問1:問題文のただし書きで工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(1)(2) は「保守管理の観点」に限られるので、運転効率や騒音の話だけでは答えにならない。
  • 令和5年度 問題1 設問1:(3) は材料の名前はすべて正しく、順番だけが違う。鉄線は保温筒を締め付けるためのもので、防湿層のポリエチレンフィルムより内側になる。(4) の膨張管・逃し管には「弁を設けない」が原則。
  • 令和5年度 問題1 設問2:nは全本数の4ではなく、転倒の向きで引抜き側になる片側の2本。FVは重量に加わる向きではなく、重量を減らす向き(W−FV)で扱う。
  • 令和5年度 問題1 設問3:(7) は呼び番号2未満なので吊ること自体は誤りではない。(8) は膨張タンクの「位置(高さ)」の誤りで、膨張管・補給水管の有無ではない。
  • 令和3年度 問題2:ただし書きで工程管理と安全管理に関する事項は除かれている。(3) は呼び番号3なので、吊りボルトだけで吊る方法は誤りになる。(4) は個別試運転調整であり、室内の温湿度など総合試運転の内容は書かない。

この論点の問題

同じ問題で出る論点

問題1・問題2・問題3・問題4では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。