成長性分析(完成工事高・営業利益・付加価値・総資本の増減率)
重要度 A第1・4・5問で出題過去問 13問
成長性分析(完成工事高・営業利益・付加価値・総資本の増減率)は、建設業経理士1級 財務分析の第29〜39回(11回)のうち11回で出題された論点です(収録78問中13問・重要度A。うち11問は2期分の財務諸表による諸比率の算定・生産性分析の一部として出題)。出題されるのは第1問・第4問・第5問です。
要点:増減率=(当期−前期)÷前期×100で求める。第5問問1では10比率のうち1つが増減率で、プラスなら「A」(第39回から「X」)、マイナスなら「B」(「Y」)を記号欄に書き、数値欄に符号は付けない。第33回は記述で成長性分析の意義と手法を問うた。
覚える要点
- 増減率=(当期−前期)÷前期×100。成長率(当期÷前期)と区別し、主要比率表の完成工事高増減率・総資本増減率・営業利益増減率・付加価値増減率は増減率。
- 第5問では増減率がマイナスのとき記号B(第39回からY)を書き、数値欄に符号は付けない。
- 付加価値増減率は前期の付加価値も控除法で計算してから求める。
- 成長性分析の意義は単年度の財務諸表では傾向が分からないため、二会計期間以上のデータを比べて資本・収益・利益の成長を測ること。手法は実数の対比と比率の対比で、比率は絶対額が隠れる短所と同一企業内で分かりやすい長所がある。
勉強のしかた:第5問の算定では符号の記号指定(A/BかX/Y)を問題文で確認する。記述は意義(複数期間比較の必要)と手法(実数・比率、成長率と増減率の違い)を分けて準備する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、成長性分析(完成工事高・営業利益・付加価値・総資本の増減率)で間違えやすい点を集めました。
- 第33回 第1問 問1:「売上や利益が伸びること」という結果の説明で終えると意義(なぜ複数期間比較が必要か)が抜ける。比較対象が資本・収益・利益であることを落とさない。
- 第33回 第1問 問2:実数と比率の二方法を挙げるだけでは足りない。比率の短所と長所の両方、成長率と増減率の違い(当期÷前期か、増減÷前期か)まで書き分ける。
この論点の問題
この論点を含む問題
次の問題では、2期分の財務諸表による諸比率の算定・生産性分析の中の一部として成長性分析(完成工事高・営業利益・付加価値・総資本の増減率)が問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と収益性分析(資本利益率・ROA・資本回転率・経審の総資本売上総利益率)の空欄補充第39回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と生産性分析(付加価値・資本生産性・設備投資効率・労働生産性の3要因分解)の空欄補充第38回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と収益性分析(自己資本利益率のデュポン分解・経審の資本利益率)の空欄補充第37回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と建設業の流動性分析(建設業特有の勘定科目への配慮と別法のある比率)の空欄補充第36回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)とキャッシュ・フロー分析(資金概念・主要比率・純キャッシュ・フロー・資金運用表と資金繰表)の空欄補充第35回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と生産性分析(労働生産性の要因分解)・経営事項審査の経営状況(Y)の空欄補充第34回 第5問
生産性分析(付加価値率・付加価値増減率・付加価値対固定資産比率・資本集約度・建設仮勘定の逆算)第33回 第4問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と出資者の見地からみた収益性指標の分解(空欄補充)第32回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と建設業特有の流動性比率・滞留月数分析の空欄補充第31回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と健全性分析(自己資本と他人資本、固定資産と長期資本のバランス)の空欄補充第30回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と資本利益率の分母・分子・分解に関する空欄補充第29回 第5問
同じ大問で出る論点
第1・4・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
A 生産性分析:労働装備率・設備投資効率・資本集約度・資本生産性A 活動性分析(回転率・回転期間・滞留月数)A 収益性分析(資本利益率:ROA・ROE・事業利益・経営資本)A 建設業特有の流動性比率(未成工事収支比率・立替工事高比率・運転資本保有月数・必要運転資金)A 損益分岐点分析(固変分解・損益分岐点比率・安全余裕率・目標利益)A キャッシュ・フロー分析(純CF・完成工事高CF率・営業CF対流動負債比率)
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。