コンクリート工事
重要度 A問題3・問題4・問題5で出題過去問 11問
コンクリート工事は、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち9回で出題された論点です(収録162問中11問・重要度A)。出題されるのは問題3・問題4・問題5です。
要点:調合、運搬・打込み・締固め、養生、暑中・寒中コンクリート。
覚える要点
- 練混ぜから打込み終了までの時間は外気温25℃以下で120分以内、25℃を超えると90分以内(標仕6.6.2)。打重ね時間間隔の限度は先に打ち込んだコンクリートの再振動可能時間以内で、一般に25℃未満150分・25℃以上120分が目安。この二つを取り違えない
- 棒形振動機は打込み各層ごとに下層へ先端が入るようほぼ垂直に挿入し、挿入間隔60cm以下、加振はペーストが浮くまでとし、穴を残さないよう加振しながら徐々に引き抜く。コンクリート配管1系統につき2台以上配置する(標仕6.6.5)
- 目的の位置に近づけて打ち込み、柱で区切られた壁では柱を通過させる横流しをしない。梁は壁・柱の沈みが落ち着いてから、スラブは梁の沈みが落ち着いてから打ち込む。自由落下高さと水平流動距離は分離しない範囲とする
- 型枠の高さが4.5m以上の柱は、一般にたて形シュートや打込み用ホースを接続して分離を防ぐ。たて形シュートは投入口と排出口の水平距離を高さの約1/2以下、やむを得ず使う斜めシュートは水平に対して30°以上とする
- ポンプ工法の1日の打込み区画と打込み量は、建物の規模・施工時間・レディーミクストコンクリートの供給能力から定める。打込み速度はスランプ18cm程度で一般に20〜30m³/h、公称棒径45mmの棒形振動機1台の締固め能力は10〜15m³/h程度
- 打込み後5日間以上(早強は3日間以上)はコンクリート温度を2℃以上に保ち、少なくとも1日間は上を歩行・作業しない。湿潤養生の期間は普通ポルトランドセメント5日以上、早強3日以上、中庸熱・低熱・高炉B種7日以上(標仕表6.7.1)
- 暑中は荷卸し時35℃以下、練混ぜから打込み終了90分以内とし、湿潤養生は上面がブリーディング水の消失時、せき板面が脱型直後から始める。寒中は荷卸し時10℃以上20℃未満、初期養生は圧縮強度5N/mm²以上となるまで行い、採暖中は急激な乾燥を防ぐ
- 記述は除外条件を確かめる。調合・養生・気象条件が除かれたら、締固め・打込み順序・打重ねの管理・人員と振動機の配置で書く。コールドジョイントの問いに、計画した打継ぎ面のレイタンス除去を書かない
勉強のしかた:問題4の記述(令和2年度までは問題3)と問題5の五肢択一で毎年のように出る。標仕6章の時間・温度・日数・間隔を一覧にし、打込み・締固め・養生の留意事項を除外条件に合わせて2つずつ書けるようにしておく。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、コンクリート工事で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題5 設問6:斜めシュートは角度が緩いほど流れが遅く分離しやすい。「30°以上」と下限で覚える。
- 令和8年度 問題5 設問7:湿潤養生の期間は早強3日・普通5日・混合セメントB種7日。養生温度は「2℃」,打切りの強度は「10N/mm²」。
- 令和7年度 問題4 設問2:コールドジョイントは,先に打ったコンクリートが凝結してから次を打ち重ねることで生じる不連続面である。打継ぎ(計画的な継目)の処理とは別の話なので,打継ぎ面のレイタンス除去などを書かない。標仕 6.6.2の「25℃以下120分・25℃超90分」は練混ぜから打込み終了までの時間であり,打重ね時間間隔(一般に25℃未満150分・25℃以上120分が目安)と取り違えない。
- 令和6年度 問題5 設問6:供給能力(工場の出荷能力)と結び付くのは「量」。振動機の能力(10〜15m³/h)は打込み速度(20〜30m³/h)より小さいので,振動機は複数台用意する。
- 令和6年度 問題5 設問7:荷卸し時の温度「10℃以上20℃未満」と初期養生の強度「5N/mm²」の数値の組合せを入れ替えないこと。初期養生中の温度は,標仕 6.11.4 では「コンクリートの温度が2℃以下にならない」方法とされている(問題文の0℃は一般的な目安)。
- 令和5年度 問題4 設問4:暑中・寒中の対策や打込み後の湿潤養生は「作業環境(気象条件)」「養生」に当たり除外される。
この論点の問題
柱へのコンクリートの打込みとシュート令和8年度 問題5 設問6
コンクリートの養生温度と湿潤養生令和8年度 問題5 設問7
コールドジョイントの発生防止令和7年度 問題4 設問2
コンクリートポンプ工法の打込み計画と締固め能力令和6年度 問題5 設問6
寒中コンクリートの荷卸し時の温度と初期養生令和6年度 問題5 設問7
普通コンクリートを密実に打ち込む留意事項令和5年度 問題4 設問4
暑中コンクリートの温度・時間と養生令和4年度 問題5 設問7
コンクリート打込み後の養生の留意事項令和3年度 問題4 設問3
コンクリートの打込みとシュート(誤りの訂正)令和2年度 問題3 設問6
コンクリートを密実に打ち込むための施工上の留意事項令和元年度 問題3 設問3
コンクリートの打込み計画(打込み速度・棒形振動機の締固め能力)平成30年度 問題3 設問7
同じ問題で出る論点
問題3・問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。