型枠工事

重要度 B問題3・問題4・問題5で出題過去問 8問

型枠工事は、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち7回で出題された論点です(収録162問中8問・重要度B)。出題されるのは問題3・問題4・問題5です。

要点:型枠の設計、型枠支保工、せき板の存置期間、締付け金物。

覚える要点

  • 丸セパレーターはせき板に対して傾くと破断強度が大きく低下するので、できるだけ垂直に取り付ける。締付け金物を締め過ぎるとせき板は内側に変形し、対策は内端太(縦端太)を締付けボルトにできるだけ近接させること(締付け不足は外側へのはらみ)
  • 型枠に作用する側圧は、打込み速さが速い(コンクリートヘッドが高い)、比重が大きい、軟らかく内部摩擦角が小さい、せき板の透水性・漏水性が小さい、型枠との摩擦が小さいほど大きい。液体圧に近いほど大きいと考える
  • 型枠支保工(安衛則第242条):鋼管枠の間には交差筋かい、支柱の脚部は固定・根がらみの取付け等で滑動を防ぎ、継手は突合せ又は差込みとする。パイプサポートは3以上継がず、高さ3.5mを超えるときは高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設ける
  • 布枠は鋼管枠の最上層及び5層以内ごとに交差筋かいの方向に設けるもので、脚部の滑動防止(根がらみ)と取り違えない。支柱は垂直に立て、上下階の支柱は可能な限り平面上の同じ位置とする(標仕6.8.3)
  • 柱型枠は足元を墨に合わせて根巻き等で固定し、建入れを確かめてチェーン等で保持する。下部には一般に清掃口を設け、打込み前にごみを除いてからふさぐ。梁の側型枠は底型枠の外側に取り付け、先に外せる納まりとする
  • フラットデッキは梁側型枠の受け桟木に所定ののみ込み代で載せて固定し、許容スパンを超える箇所や開口部回りは支保工・補強材を設け、隙間をふさいでノロ漏れを防ぐ。床型枠用鋼製デッキプレートは取り合う型枠材等の強度を十分確保する(標仕6.8.3)
  • せき板の最小存置期間は、基礎・梁側・柱・壁で普通ポルトランドセメントの場合、存置期間中の平均気温15℃以上で3日、5℃以上で5日、圧縮強度による場合は5N/mm²以上(標仕表6.8.2)。支柱は梁下で設計基準強度以上、スラブ下で85%以上又は12N/mm²以上とし、構造計算で安全を確かめる(表6.8.3)

勉強のしかた:問題4の記述(令和2年度までは問題3)と問題5の五肢択一で出る。セパレーターと締付け金物、側圧の要因、型枠支保工の条文の数値が繰り返し問われるので図と結び付けて覚え、柱・梁型枠やデッキプレートの組立ての留意事項を2つずつ書けるようにしておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、型枠工事で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題5 設問5:「液体に近いほど側圧は大」。速く打つ・軟らかい・比重が大きいほど側圧は大きく,水が抜けやすいせき板では小さくなる。
  • 令和6年度 問題5 設問5:布枠は鋼管枠の最上層・5層以内ごとの枠面方向に設けるもの(第8号ハ)で,脚部の滑動防止は根がらみ。
  • 令和5年度 問題4 設問3:デッキの搬入・保管(材料)や,デッキ上の溶接の火花養生(養生),作業床からの墜落防止(安全)は除外されている。
  • 令和4年度 問題5 設問5:「液体圧に近くなる」条件(摩擦が小さい・水が抜けない・固まる前に打ち重なる)ほど側圧は大きくなる,と考えると整理できる。
  • 令和4年度 問題5 設問6:セパレーターは「引っ張られる」部材なので圧縮強度ではなく破断強度。締め過ぎるとせき板は締め付けた方向(内側)にへこむ。
  • 令和3年度 問題4 設問2:基礎梁と型枠支保工(サポート・水平つなぎ)に関する記述は除かれている。存置期間は「加工,組立て」ではないので避ける。

この論点の問題

同じ問題で出る論点

問題3・問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。