地業・杭
重要度 B問題3・問題4・問題5で出題過去問 7問
地業・杭は、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち7回で出題された論点です(収録162問中7問・重要度B)。出題されるのは問題3・問題4・問題5です。
要点:既製コンクリート杭・場所打ちコンクリート杭の施工と管理、地業。
覚える要点
- オールケーシング工法はケーシングチューブを揺動又は回転圧入して孔壁を守り、ハンマーグラブで掘削する。鉛直精度は一般に地表面下10m程度までの初期の圧入精度で決まる。表層ケーシングはアースドリル工法・リバース工法で孔口だけに建て込む短いもの
- オールケーシング工法の一次スライム処理は一般に、孔内水が少なければハンマーグラブで静かにさらい、多ければ沈殿バケットを用いる。打込み直前に沈殿物が多ければ、トレミー管を使ったエアリフト等で二次処理する
- アースドリル工法は安定液で孔壁を守り、一般に液面を地下水位より高く保つ。一次スライム処理は掘削完了後に底ざらいバケットで、二次処理は鉄筋かご建込み後・打込み直前に行う。トレミー管の先端はコンクリート中に2m以上入れて連続して打ち込む(標仕4.5.5)
- 安定液は一般に比重・粘性・砂分・pHなどを管理し、コンクリートとの置換を考えて孔壁を保てる範囲でできるだけ低比重・低粘性とする。掘削中のバケットは静かに引き上げ、孔壁の崩落を防ぐ
- セメントミルク工法のアースオーガーヘッド径は杭径+100mm程度、掘削は杭心に合わせて鉛直に行い、引抜き時にオーガーを逆回転させない。支持層は試験杭で定めた電流値又は積分電流値の変化と、オーガーに付着した土砂の照合で確かめる(標仕4.3.4)
- 根固め液は水セメント比70%以下、注入量は掘削断面積×2m以上とし、杭は圧入又は軽打で根固め液中に貫入させ、7日間程度養生する(標仕4.3.4)。施工精度の管理値は一般に杭心ずれD/4以下かつ100mm以下、傾斜1/100以内
勉強のしかた:問題3(令和2年度まで)・問題4・問題5で、オールケーシング・アースドリルの掘削とスライム処理、セメントミルク工法の管理値が繰り返し出る。工法と道具(ハンマーグラブ・沈殿バケット・底ざらいバケット)の組合せと数値を対にして覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、地業・杭で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題5 設問3:孔内水が少なければハンマーグラブ,多ければ沈殿バケットで一次処理。スライムは孔底に沈殿するもので,判定は「沈殿物」の量で行う。
- 令和7年度 問題4 設問1:安定液の液位を地下水位より高く保つことは孔壁保持の基本である。「雨天時は中止」などの気象条件による中止の記述は除外されている。
- 令和6年度 問題5 設問3:「D/4かつ100mm以下」「傾斜1/100以内」をセットで覚える。
- 令和4年度 問題5 設問3:工法と道具の組合せ(オールケーシング=ハンマーグラブ,アースドリル=ドリリングバケット・底ざらいバケット)で選択肢を絞れる。
- 令和3年度 問題4 設問1:養生(建込み後7日間程度の保持)に関する記述と,セメントミルクの品質(材料)だけの記述は除かれている。
- 令和2年度 問題3 設問3:杭心ずれは「D/4以下,かつ,100mm以下」の両方を満たす。150mmではない。
この論点の問題
オールケーシング工法の掘削とスライム処理令和8年度 問題5 設問3
場所打ちコンクリート杭(アースドリル工法)のスライム処理・安定液令和7年度 問題4 設問1
既製コンクリート杭の埋込み工法の施工精度令和6年度 問題5 設問3
オールケーシング工法の掘削とスライム処理令和4年度 問題5 設問3
既製コンクリート杭の埋込み工法の施工上の留意事項令和3年度 問題4 設問1
既製コンクリート杭の施工精度(誤りの訂正)令和2年度 問題3 設問3
オールケーシング工法の掘削(ケーシングチューブ・ハンマーグラブ)平成30年度 問題3 設問3
同じ問題で出る論点
問題3・問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。