地盤調査・土工事
重要度 B躯体施工で出題過去問 12問
地盤調査・土工事は、1級建築施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録760問中12問・重要度B)。出題されるのは躯体施工です。
要点:地盤調査と土質試験、ヒービング・ボイリング・盤ぶくれ、地下水処理工法、床付け・法付けオープンカット。
覚える要点
- 一軸圧縮試験と圧密試験は粘性土の試験で、砂質土には用いない(「砂質土」とする誤りが定番)。一軸圧縮試験では一軸圧縮強さと変形係数、圧密試験では沈下量・沈下時間の予測に使う特性が得られる
- 三軸圧縮試験では粘着力と内部摩擦角が、原位置透水試験では孔内水位の回復状況から透水係数が求まる。液性限界・塑性限界から塑性指数を求めて塑性図で分類し、常時微動測定で地盤の卓越周期を推定する
- ヒービングは軟弱な粘性土で山留め背面の土がまわり込んで底面が盛り上がる現象で、地下水位の低下では防げない。ボイリングは砂質土で上向きの浸透流により砂が沸き立つ現象
- 盤ぶくれは難透水層の下の被圧地下水の揚圧力で掘削底面が持ち上がる現象で、ディープウェルで被圧水頭を下げる対策が有効
- ディープウェル工法は透水性の高い砂礫層などに用いる重力排水で、周辺の井戸枯れや地盤沈下に注意する。ウェルポイント工法は真空ポンプによる強制排水で、粗砂層からシルト質細砂層まで使え、気密の保持が重要
- 凍結した床付け地盤は良質土と置換する。乱した砂質土の床付け面はローラー等で転圧し、粘性土は良質土に置換する。粘性土地盤の法付けオープンカットは円弧すべりを検討する
勉強のしかた:10回すべてで1〜2問出る。地盤調査・土質試験(圧密試験・一軸圧縮試験は粘性土)、掘削底面の破壊(ヒービングは粘性土で地下水位低下が効かない)、地下水処理(ディープウェルは高透水層、ウェルポイントは細砂まで)がほぼ交互に出て、誤りの選択肢の形も毎回似ている。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、地盤調査・土工事で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.22:一軸圧縮試験は粘性土の強度と変形係数。砂質土には使わない(側圧がないと自立しない)。
- 令和8年度 No.23:重力排水のディープウェルは透水性の高い地盤,強制排水のウェルポイントはシルト質細砂まで対応できる。
- 令和7年度 No.22:ボイリング(砂質土)とヒービング(粘性土)の対策を混同しない。
- 令和5年度 No.22:重力排水のディープウェルは高透水層、真空のウェルポイントは低透水の細砂まで、と覚える。
- 令和4年度 No.22:ヒービング = 粘性土(重さで底が膨らむ),ボイリング = 砂質土(水の上向き流れ),盤ぶくれ = 被圧水。
- 令和2年度 No.22:粘性土=ヒービング、砂質土=ボイリング、難透水層+被圧水=盤ぶくれ。
この論点の問題
地盤調査及び土質試験令和8年度 No.22
地下水処理工法(ディープウェル・ウェルポイント)令和8年度 No.23
土工事(ヒービング・床付け・法付けオープンカット)令和7年度 No.22
土質試験令和6年度 No.22
地下水処理工法(ディープウェル・ウェルポイント)令和5年度 No.22
土工事(盤ぶくれ・ヒービング)令和4年度 No.22
地盤調査及び土質試験令和3年度 No.22
掘削底面の破壊現象(盤ぶくれ・ヒービング等)令和2年度 No.22
土質試験で求められるもの令和元年度 No.22
地下水処理工法令和元年度 No.23
土工事の地下水処理(盤ぶくれ・ヒービング)平成30年度 No.22
地盤調査及び土質試験平成29年度 No.22
同じ分野で出る論点
躯体施工では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。