安全管理

重要度 A問題2・問題3で出題過去問 51問

安全管理は、2級造園施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録119問中51問・重要度A)。出題されるのは問題2・問題3です。

要点:移動式クレーンと玉掛け、高所作業車・移動はしご・脚立、バックホウ、刈払機、熱中症の応急手当、公園利用者の安全の確保などの措置。

覚える要点

  • 移動式クレーンの運転は、つり上げ荷重1t以上5t未満(4.9tを含む)なら小型移動式クレーン運転技能講習、5t以上は移動式クレーン運転士免許、1t未満は特別の教育。6.0tの荷をつるにはつり上げ荷重5t以上のクレーンが要るので免許。玉掛けは1t以上ならすべて玉掛け技能講習
  • 高所作業車の運転は作業床の高さ10m以上が技能講習、10m未満が特別の教育(技能講習の修了者も可)。高さ2m以上の箇所で墜落の危険があれば作業床を設け、高所作業車の作業床では要求性能墜落制止用器具を使う。高さ6.75mを超える箇所はフルハーネス型
  • 墜落制止用器具は着用者の体重と装備品の重量の合計に耐えるものを選ぶ。胴ベルト型(U字つり)は墜落制止用器具に当たらない。3m以上の高所から物を投下するときは投下設備を設け、監視人を置く
  • 移動はしごは丈夫な構造で材料に著しい損傷・腐食がなく、幅30cm以上で、すべり止めなど転位を防ぐ措置をとる。脚立は脚と水平面との角度を75度以下とし、折りたたみ式は角度を保つ金具を備える
  • 玉掛け用ワイヤロープの安全係数は6以上(フック・シャックルは5以上)。フックは吊り荷の形の中心ではなく重心に誘導し、「吊り角度と水平面とのなす角度は60度以内」(2本のロープの開き角60度以内)とする。定格荷重はジブを伸ばして作業半径が大きくなるほど小さくなる
  • 合図者は1人に定め、吊り荷がよく見え運転者からも見える作業範囲の外側で一定の合図をする。介錯ロープは吊り荷の端部に付け、地切りで荷がわずかに浮いた位置で止めて確かめる。ブームのたわみで作業半径が大きくなるのでフックはやや内側に合わせ、強風のときは作業を中止する
  • 肩掛け式草刈り機は振動障害を防ぐため一連続の作業をおおむね30分以内とし、5分以上休止する。保護具は保護帽・防護めがねやフェイスシールド・すね当て・防振手袋など。左回転の刈刃は左側で刈ってキックバックを避け、斜面では上下作業・近接作業にしない
  • 供用中の公園では工事区域を柵で囲い、出入口に誘導員を置いて利用者の立入りを防ぐ。バックホウの近くでは旋回範囲を立入禁止にし、誘導者の合図で操作する。ツールボックスミーティングで当日の作業・危険予知を確かめ、緊急連絡体制と救急病院を周知し、熱中症はWBGT(暑さ指数)と水分・塩分の摂取で予防する

勉強のしかた:毎年必須の問題3(令和6年度からは問題2)で、移動式クレーンの資格と玉掛けの正誤、高所作業車・移動はしご・脚立の数値、肩掛け式草刈り機、公園利用者の安全の確保がほぼ毎年出る。数値と資格の区分を表にして覚え、正誤問題では「重心」「外側」「端部」「作業を中止」の入れ替えに注意する。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、安全管理で間違えやすい点を集めました。

  • 令和7年度 問題2 設問(1):「移動式クレーンの合図を確認する」「下刈りの範囲を確認する」のように本工事の作業に結び付けると除外条件に触れる。
  • 令和7年度 問題2 設問(2)(イ)(ハ)(ニ):(ハ)で「敷鉄板を敷く」は地盤の状態に関する内容として除かれている。(ニ)はクレーン則第78条の装置名をそのまま書く。
  • 令和7年度 問題2 設問(2)(ロ):(c)は「中心」ではなく「重心」。形の中心と重心は一致しないことがある(ケヤキは根鉢側が重い)。(d)のワイヤロープの安全係数6はつりチェーン(4又は5)と混同しやすい。
  • 令和7年度 問題2 設問(3)(イ)(ハ):(イ)の耳覆い(イヤーマフ)は騒音対策、防振手袋は振動障害の予防が主な目的で、飛散物から身体を護る保護具の答えにはしにくい。(ハ)は「点検する前」なので、エンジン停止と刈刃の停止確認を書く。
  • 令和7年度 問題2 設問(3)(ロ):WBGTは「暑さ指数」。Bは「水分・塩分」と対で覚える。
  • 令和6年度 問題2 設問(1):目的と措置内容の両方を書く。誘導員の配置は、利用者の安全を確保するための措置として書き、運転手の遵守事項にしない。

この論点の問題

ツールボックスミーティング(安全ミーティング)で話題とする一般的な内容令和7年度 問題2 設問(1)
バックホウの近くで作業させるときの措置・移動式クレーンの据付・作業開始前に点検する装置令和7年度 問題2 設問(2)(イ)(ハ)(ニ)
移動式クレーンの運転・玉掛け作業の安全措置(正誤)令和7年度 問題2 設問(2)(ロ)
肩掛け式草刈り機の飛散物から身体を護る保護具・刈刃が障害物に当たったときに行うこと令和7年度 問題2 設問(3)(イ)(ハ)
熱中症対策(WBGT値・水分と塩分の摂取)令和7年度 問題2 設問(3)(ロ)
作業場の境界・出入口で公園利用者の安全を確保する措置(目的と措置内容)令和6年度 問題2 設問(1)
移動式クレーンによるクスノキのつり上げ作業の安全措置(選択)令和6年度 問題2 設問(2)
剪定作業の作業床・高所作業車の運転業務の資格(選択)令和6年度 問題2 設問(3)(イ)
高所作業車による剪定時の地上作業員の安全措置・移動はしごの設置の留意事項令和6年度 問題2 設問(3)(ロ)(ハ)
作業員の事故に備えて作業現場で日頃より準備しておくこと令和5年度 問題3 設問(1)
高木の剪定作業の安全措置(作業床・墜落制止用器具・脚立・投下設備)令和5年度 問題3 設問(2)(イ)
イチョウの樹上作業で作業員が自らの安全を確保するための留意事項令和5年度 問題3 設問(2)(ロ)
吊り上げ荷重4.9tの移動式クレーンの運転と玉掛けの資格令和5年度 問題3 設問(3)(イ)
バックホウで植え穴を掘るときに運転者が行うべき安全措置令和5年度 問題3 設問(3)(ロ)
肩掛け式草刈り機の飛散物から身体を護る保護具令和5年度 問題3 設問(4)(イ)
肩掛け式草刈り機の作業(振動障害・上下作業・刈刃の使う位置)令和5年度 問題3 設問(4)(ロ)
ツールボックスミーティング(安全ミーティング)で話題とする一般的な内容令和4年度 問題3 設問(1)
移動式クレーン(吊り上げ荷重4.9t)の運転資格・吊り角度・玉掛け用フックの安全係数(穴埋め)令和4年度 問題3 設問(2)
高所作業車によるケヤキの剪定:労働安全衛生規則上の留意事項・地上作業員の安全確保の措置と指示事項令和4年度 問題3 設問(3)(イ)(ハ)
高さ6.75mを超える箇所で使う墜落制止用器具の型令和4年度 問題3 設問(3)(ロ)
肩掛け式草刈り機による下刈りの作業方法・操作方法の安全上の留意事項令和4年度 問題3 設問(4)
リスクアセスメントの手法(危険性・軽減・発生の可能性・優先順位の高いリスク)令和3年度 問題3 設問(1)
供用中の公園で施工中に公園利用者の安全を確保する措置令和3年度 問題3 設問(2)
移動はしごが労働安全衛生規則で適合しなければならない要件令和3年度 問題3 設問(3)(イ)
高所作業車での剪定(作業床の高さ・墜落制止用器具の型式と選定)令和3年度 問題3 設問(3)(ロ)
バックホウの運転者が行うべき安全措置・移動式クレーンの作業開始前に点検する装置令和3年度 問題3 設問(4)(イ)(ロ)
移動式クレーンによる吊り上げ・立込みの安全措置(正誤)令和3年度 問題3 設問(4)(ハ)
作業員の事故に備えて作業現場で日頃より準備しておくこと令和2年度 問題3 設問(1)(イ)
熱中症の症状が確認された作業員への救急搬送前の応急手当令和2年度 問題3 設問(1)(ロ)
高所作業車によるイチョウの剪定で地上の作業員の安全を確保する措置・指示事項令和2年度 問題3 設問(1)(ハ)
ハナミズキへの薬剤散布で作業員の安全・健康を守るための留意事項令和2年度 問題3 設問(1)(ニ)
移動式クレーンによるケヤキの吊り上げ・立込みの安全措置(正誤)令和2年度 問題3 設問(2)
肩掛け式草刈り機の保護具(飛散物・防振・防音)と刈刃を点検する際の留意事項令和2年度 問題3 設問(3)
ツールボックスミーティング(安全ミーティング)で話題とする一般的な内容令和元年度 問題3 設問(1)
バックホウで植え穴を掘削する際、作業範囲近くに配置した作業員を安全に作業させる措置令和元年度 問題3 設問(2)(イ)
移動式クレーンの運転・玉掛け作業の留意事項(重心・地切り・定格荷重・強風時の作業中止)の正誤令和元年度 問題3 設問(2)(ロ)
労働安全衛生規則の脚立の基準(丈夫な構造・腐食・金具)の穴埋め令和元年度 問題3 設問(3)(イ)
クスノキの樹上での剪定の危険と措置・バリカン式剪定機(トリマー)の作業方法と操作方法の留意事項令和元年度 問題3 設問(3)(ロ)(ハ)(ニ)
供用中の公園で施工中に公園利用者の安全を確保する一般的な措置平成30年度 問題3 設問(1)
移動はしごに関する労働安全衛生規則の規定(材料・幅)平成30年度 問題3 設問(2)(イ)
移動はしごの設置方法・保護帽の作業前点検・高所の剪定作業で地上の作業員の安全を確保する措置平成30年度 問題3 設問(2)(ロ)(ハ)(ニ)
移動式クレーンによるクスノキの移植:運転・玉掛けの業務に就かせる者と玉掛け用ワイヤロープの安全係数平成30年度 問題3 設問(3)
作業員の事故に備えて作業現場で日頃より準備しておく事項平成29年度 問題3 設問(1)
高所作業車の運転の資格(作業床の高さ10m)・移動はしごの幅平成29年度 問題3 設問(2)(イ)
高所作業車の据付け・運転と作業の安全管理上の留意事項(点検・運転資格・作業床での作業を除く)平成29年度 問題3 設問(2)(ロ)
移動式クレーンの運転と玉掛け作業の安全措置(定格荷重・フックの位置・吊り角度・地切り)の正誤平成29年度 問題3 設問(3)
肩掛け式草刈り機による下刈りの作業方法・操作方法の安全上の留意事項平成29年度 問題3 設問(4)
供用中の公園で施工中に公園利用者の安全を確保するための措置平成28年度 問題3 設問(1)
剪定作業の安全管理(移動はしごの設置・樹上作業の事故の危険と自らの安全確保の措置)平成28年度 問題3 設問(2)
バックホウの作業範囲近くで作業員を作業させるときの安全措置平成28年度 問題3 設問(3)(イ)
移動式クレーンによるケヤキの立込みの安全措置(合図者・介錯ロープ・強風時)の正誤平成28年度 問題3 設問(3)(ロ)

同じ問題で出る論点

問題2・問題3では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

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