ハナミズキへの薬剤散布で作業員の安全・健康を守るための留意事項
これは2級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題3 設問(1)(ニ)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
(1)(ニ) ハナミズキに薬剤散布を行う場合に、作業員の安全・健康を守るために行うべき留意事項を具体的に2つ記述しなさい。(ただし、薬剤の保管方法、作業前の作業員の体調管理に関する内容は除く。)
【問題3】次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・本工事は、供用中の総合公園において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
・樹勢回復工は、ハナミズキの病害防除のため、殺菌剤を動力噴霧機で葉面散布するものである。
・林地育成工は、本公園の既存林において、林床の植物育成を目的とした下刈りを行うものである。
・公園区域内は、架空線等の障害物はない。
(1) 工事の施工に当たる作業員の安全確保や安全管理について、以下の(イ)〜(ニ)について答えなさい。
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 樹木整姿工 | 高中木整姿工 | イチョウ | H(m) 14.0、C(m) 1.50、W(m) 10.0 | 本 | 20 | |
| 樹木整姿工 | 樹勢回復工 | ハナミズキ | H(m) 4.0、C(m) 0.25、W(m) 4.0 | 本 | 10 | 薬剤散布 |
| 移植工 | 高木移植工 | ケヤキ | H(m) 6.0、C(m) 0.40、W(m) 2.5 | 本 | 6 | 支柱取付け |
| 自然育成植栽工 | 林地育成工 | 下刈り | m² | 1,500 |
解答欄
正解
農薬用マスク、保護眼鏡、ゴム手袋、長袖の防除衣を着用させ、薬剤が皮膚や目に付いたり吸い込んだりしないようにする。
56 字散布者は風上に位置して風下に向かって散布し、薬剤を浴びないようにするとともに、風の強いときは散布を中止する。
散布作業は長時間続けずに交代で行わせ、作業中は飲食や喫煙をさせない。
作業後は手足や顔を石けんでよく洗ってうがいをさせ、作業衣を着替えさせる。
薬剤はラベルの希釈倍数と使用方法を守って調製し、調製や動力噴霧機への詰替えも保護具を着けて行う。
散布者は風上に位置して風下に向かって散布し、薬剤を浴びないようにするとともに、風の強いときは散布を中止する。
54 字農薬用マスク、保護眼鏡、ゴム手袋、長袖の防除衣を着用させ、薬剤が皮膚や目に付いたり吸い込んだりしないようにする。
散布作業は長時間続けずに交代で行わせ、作業中は飲食や喫煙をさせない。
作業後は手足や顔を石けんでよく洗ってうがいをさせ、作業衣を着替えさせる。
薬剤はラベルの希釈倍数と使用方法を守って調製し、調製や動力噴霧機への詰替えも保護具を着けて行う。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 本工事の樹勢回復工は、ハナミズキ(H4.0m、W4.0m)の病害防除のため、殺菌剤を動力噴霧機で葉面散布する。上向きに霧状の薬剤を吹き付けるので、散布者が薬剤を浴びたり吸い込んだりしやすい。
- 作業員の安全・健康を守るため、農薬のラベルに記載された使用上の注意事項(使用量・希釈倍数、防護マスク・不浸透性手袋・長袖の作業衣の着用、作業後の洗浄など)を守る。労働安全衛生規則第593条は、有害物を取り扱う業務では保護衣・保護眼鏡・呼吸用保護具等の適切な保護具を備えるとしている。
- そのほか、風上から風下に向かって散布して薬剤を浴びないようにし、風の強いときは散布しない、長時間続けず交代で作業する、作業中に飲食・喫煙をしない、作業後は身体を洗って着替えるなどに留意する。供用中の公園なので、散布区域に公園利用者が入らないよう周知・立入禁止の措置も行う(農林水産省・環境省「住宅地等における農薬使用について」)。設問は薬剤の保管方法と作業前の体調管理を除いているので、これらは答えにしない。
同じ論点の過去問
令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題3 設問(1)(ニ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する