令和3年度 問題3 設問(4)(ハ)論点:安全管理重要度 A未着手

移動式クレーンによる吊り上げ・立込みの安全措置(正誤)

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題3 設問(4)(ハ)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。

(4)(ハ) 次の記述は、移動式クレーンによるクスノキの吊り上げや立込みにおける安全管理上の措置を示したものである。下線部の(a)〜(f)について、その記述が適当な場合は○印を、適当でない場合は適当な語句を、それぞれ解答欄に記述しなさい。

【問題3】次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用中の総合公園において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・移植するクスノキは、供用区域内で生育するものを掘り取って移植する。

・高木移植工の施工箇所は、平坦地である。

・公園区域内には、架空線などの障害物はない。

(4) 高木移植工において、バックホウ及び移動式クレーンを用いてクスノキの移植作業を行うことにした。同作業に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。

・吊り上げ荷重4.9tの移動式クレーンを用いることとし、その運転業務には(a)小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者を就かせた。

・移動式クレーンを設置する地盤の状況を確認したところ、地盤の支持力が不足すると考えられたため、(b)移動式クレーンの重量に相当する地盤反力が確保できるよう、鉄板の敷設による補強を行った。

・移動式クレーンの運転に係る合図者を(c)2人配置し、あらかじめ打ち合わせた内容で明確に合図を行った。

・移動式クレーンで荷を吊り上げた際、ブーム等のたわみによって吊り荷が移動するため、フックの位置はたわみを考慮して作業半径の少し(d)外側で作業した。

・使用する玉掛け用ワイヤロープは、ワイヤロープの切断荷重の値を、そのワイヤロープに係る荷重の最大の値で除した安全係数が(e)3以上であることを確認した。

・クスノキを吊り上げる際、荷が(f)地面からわずかに浮いた状態で停止させ、機体の安定、吊り荷の重心、玉掛けの状態を確認した。

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
樹木整姿工高中木整姿工イチョウH(m) 12.0、C(m) 1.5、W(m) 6.0本10
移植工高木移植工クスノキH(m) 5.5、C(m) 0.40、W(m) 3.0本5八ツ掛支柱(丸太三本)

解答欄

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

(a) 小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者○(〇 も正解)
(b) 移動式クレーンの重量移動式クレーンの重量と吊り荷の重量の合計(移動式クレーンと吊り荷の重量の合計・移動式クレーン及び吊り荷の重量の合計・移動式クレーンの重量と吊り荷の重量・最大荷重時のアウトリガー反力・アウトリガーにかかる最大荷重・移動式クレーンの重量と吊り荷の重量の和・機体の重量と吊り荷の重量の合計・移動式クレーンと吊り荷の合計重量 も正解)
(c) 2人1人(1名・一人・1 も正解)
(d) 外側内側(うちがわ も正解)
(e) 36(六 も正解)
(f) 地面からわずかに浮いた状態○(〇 も正解)

解き方

  1. (a) 適当(○)。クレーン等安全規則第68条は、移動式クレーンの運転の業務は移動式クレーン運転士免許を受けた者に行わせるとし、ただし吊り上げ荷重が1t以上5t未満の移動式クレーン(小型移動式クレーン)の運転の業務は、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者に行わせることができるとしている。4.9tは1t以上5t未満なので○。
  2. (b) 適当でない。クレーン等安全規則第70条の3は、地盤が軟弱であることなどにより移動式クレーンが転倒するおそれのある場所では作業を行わないこととし、転倒を防止するため必要な広さ及び強度を有する鉄板等を敷設してその上に設置するときはこの限りでないとしている。荷を吊ったときアウトリガー(又はクローラ)にかかる荷重は、機体の重量に吊り荷の重量が加わり、ジブの向きによって一方に偏る。地盤の補強は、機体の重量だけでなく、吊り荷の重量を加えた最大の荷重(最大のアウトリガー反力)に耐えられるようにする。よって(b)は「移動式クレーンの重量と吊り荷の重量の合計」。
  3. (c) 適当でない。同規則第71条は、移動式クレーンを用いて作業を行うときは、一定の合図を定め、合図を行う者を指名してその者に合図を行わせるとしている。合図者が複数いると合図が食い違って運転者が迷い、誤操作のもとになるので、合図者は1人に決める。よって(c)は1人。
  4. (d) 適当でない。荷を吊り上げると、ブームのたわみによって吊り荷が外側へ移動し、作業半径が大きくなる。そのため、たわみを考慮してフックの位置を作業半径の少し内側にして作業する。
  5. (e) 適当でない。同規則第213条は、玉掛用具であるワイヤロープの安全係数を6以上としている。安全係数は、ワイヤロープの切断荷重の値を、そのワイヤロープにかかる荷重の最大の値で除した値である(同条第2項)。よって(e)は6。
  6. (f) 適当(○)。吊り荷を地面からわずかに浮かせたところ(地切り)でいったん停止し、機体の安定、吊り荷の重心のずれ、玉掛けの状態を確かめてから巻き上げる。不具合があってもすぐに荷を下ろせる高さで確認するためである。
引っかけ:(a)の4.9tは「5t未満」なので小型移動式クレーン運転技能講習で運転できる。(b)は機体の重量だけでなく吊り荷の重量も加わる。(e)のワイヤロープの安全係数6は、つりチェーン(4又は5)と混同しやすい。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題3 設問(4)(ハ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する