剪定作業の安全管理(移動はしごの設置・樹上作業の事故の危険と自らの安全確保の措置)
これは2級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年11月20日(日)実施) 問題3 設問(2)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
(2) 樹木整姿工における安全管理に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
【問題3】次の工事数量表に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。
〔工事に係る条件〕
・本工事は、供用中の総合公園の一部区域(0.3ha)の再整備工事として、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
・移植するケヤキは、再整備工事を行う区域内において移植するものであり、その運搬距離は約50mである。
・公園内に架空線等の障害物はない。
(イ) 移動はしごを使用して枝の剪定などを行う場合、移動はしごの設置方法について安全管理上留意すべき事項を具体的に2つ記述しなさい。(ただし、使用するはしごが安全な構造・材料のものであることは確認済みであり、解答にあたって、これらに関する内容は除く。)
(ロ) 高さ2m以上の高所で枝の剪定などの樹上作業を行う場合、樹上の作業員がどのような事故に遭う危険性があるのか具体的に1つ記述しなさい。
(ハ) (ロ)の作業を行う場合、樹上の作業員が危険を回避し、自らの安全確保のために行うべき措置を具体的に3つ記述しなさい。(ただし、移動はしご、服装及び保護帽(ヘルメット)に関する内容は除く。)
| 工種 | 種別 | 細別 | 規格 | 単位 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 樹木整姿工 | 高中木整姿工 | イチョウ | H(m) 7.0、C(m) 0.5、W(m) 2.5 | 本 | 15 | |
| 移植工 | 高木移植工 | ケヤキ | H(m) 6.0、C(m) 0.4、W(m) 2.5 | 本 | 10 | 支柱取付け |
解答欄
正解
はしごは堅固で平らな地面に据え、脚部にすべり止めを付けるか、下で別の作業員が支えて転位を防ぐ。
47 字はしごの上部は太い幹や丈夫な枝に立て掛けてロープで縛って固定し、立て掛ける角度は一般に約75度とする。
はしごの上端は立て掛けた枝より一般に60cm以上突き出し、乗り移るときに手でつかめるようにする。
枯れ枝や細い枝には立て掛けず、枝の太さと強さを確かめ、地面が軟らかい所は敷板を敷いて沈下を防ぐ。
はしごの上部は太い幹や丈夫な枝に立て掛けてロープで縛って固定し、立て掛ける角度は一般に約75度とする。
51 字はしごは堅固で平らな地面に据え、脚部にすべり止めを付けるか、下で別の作業員が支えて転位を防ぐ。
はしごの上端は立て掛けた枝より一般に60cm以上突き出し、乗り移るときに手でつかめるようにする。
枯れ枝や細い枝には立て掛けず、枝の太さと強さを確かめ、地面が軟らかい所は敷板を敷いて沈下を防ぐ。
足を掛けた枝が折れたり足を滑らせたりして、樹上から地面に墜落する。
33 字切った枝が跳ね返ったり振れたりして体に当たり、バランスを崩して樹上から転落する。
のこぎりや剪定ばさみの刃で手足を切る。
樹上のハチの巣に触れてハチに刺され、驚いて体勢を崩し転落する。
要求性能墜落制止用器具を使い、フックは作業位置より高い太い幹や丈夫な枝に掛け、移動中も外さない。
48 字枯れ枝や細い枝には乗らず、足場にする枝の太さと強さを確かめ、手足の3点で体を支えながら移動する。
強風や雨で枝が揺れたり滑りやすくなったりして危険が予想されるときは、樹上作業を行わない。
のこぎりなどの道具はひもで身体につなぎ、使わないときは鞘に収めて、落下や手足の切創を防ぐ。
切る枝の落ちる方向と跳ね返りを予測し、切った枝が体に当たらない位置に体を置いてから切る。
枯れ枝や細い枝には乗らず、足場にする枝の太さと強さを確かめ、手足の3点で体を支えながら移動する。
48 字要求性能墜落制止用器具を使い、フックは作業位置より高い太い幹や丈夫な枝に掛け、移動中も外さない。
強風や雨で枝が揺れたり滑りやすくなったりして危険が予想されるときは、樹上作業を行わない。
のこぎりなどの道具はひもで身体につなぎ、使わないときは鞘に収めて、落下や手足の切創を防ぐ。
切る枝の落ちる方向と跳ね返りを予測し、切った枝が体に当たらない位置に体を置いてから切る。
強風や雨で枝が揺れたり滑りやすくなったりして危険が予想されるときは、樹上作業を行わない。
44 字要求性能墜落制止用器具を使い、フックは作業位置より高い太い幹や丈夫な枝に掛け、移動中も外さない。
枯れ枝や細い枝には乗らず、足場にする枝の太さと強さを確かめ、手足の3点で体を支えながら移動する。
のこぎりなどの道具はひもで身体につなぎ、使わないときは鞘に収めて、落下や手足の切創を防ぐ。
切る枝の落ちる方向と跳ね返りを予測し、切った枝が体に当たらない位置に体を置いてから切る。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (イ) 労働安全衛生規則第527条は、移動はしごは丈夫な構造、著しい損傷・腐食のない材料、幅30cm以上とし、すべり止め装置の取付けその他転位を防止するために必要な措置を講ずるとしている。設問は構造・材料を除いているので、設置の方法、つまり転位(滑り・倒れ)を防ぐ措置を書く。堅固で平らな地面に据える、脚部にすべり止めを付ける・下で支える、上部を幹や丈夫な枝に縛って固定する、立て掛ける角度を一般に約75度とする、上端を立て掛けた所から60cm以上突き出す(はしご道について同規則第556条が定める値)、などである。
- (ロ) 高さ2m以上の樹上作業では、足を掛けた枝の折損や足の滑りによる墜落・転落が最も重大な事故である。ほかに、切った枝の跳ね返りによる打撲や転落、刃物による切創、ハチなどによる被害がある。
- (ハ) 労働安全衛生規則第518条は、高さ2m以上の箇所で作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、要求性能墜落制止用器具を使用させるなど墜落による危険を防止する措置を講じるとしている。樹上では作業床を設けにくいので、墜落制止用器具を使い、フックを作業位置より高い太い幹や丈夫な枝に掛ける。同規則第522条は、強風・大雨・大雪などの悪天候のため危険が予想されるときは、高さ2m以上の箇所での作業を行わせてはならないとしている。
- このほか、枯れ枝や細い枝に乗らず手足の3点で体を支えること、道具をひもで身体につなぐこと、切る枝の落下方向と跳ね返りを予測して位置をとることも、樹上の作業員が自ら行う措置になる。設問は移動はしご・服装・保護帽を除いているので、それらには触れない。
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平成28年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年11月20日(日)実施) 問題3 設問(2)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する