令和4年度 問題3 設問(2)論点:安全管理重要度 A未着手

移動式クレーン(吊り上げ荷重4.9t)の運転資格・吊り角度・玉掛け用フックの安全係数(穴埋め)

これは2級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題3 設問(2)の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

(2) クスノキの掘上げ及び植付けに際し、吊り上げ荷重4.9tの移動式クレーンを用いることにした。移動式クレーンによるクスノキの吊り上げ作業において、安全を確保するために行うべき措置について、次の記述の[A]〜[C]に当てはまる最も適当な語句または数値を下記のア〜ケの中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。

【問題3】次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。

〔工事に係る条件〕

・本工事は、供用中の総合公園において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。

・移植するクスノキは、再整備を行う区域内に生育するものを掘り取って移植するもので、その運搬距離は約150mである。なお、吊り上げる際の重量は根鉢を含め3.0tを見込んでいる。

・林地育成工は、本公園の既存林において、林床の植物育成を目的とした下刈りを行う。

・公園区域内は平坦地であり、架空線などの障害物はない。

・クスノキの吊り上げ作業に当たって、移動式クレーンの運転業務に[A]を就かせることとした。

・吊り角度と水平面とのなす角度は[B]とした。

・玉掛け用フックは、安全係数として[C]を使用した。

(選択欄)ア.移動式クレーンの業務に関する安全のための特別の教育を修了した者 イ.小型移動式クレーンの運転技能講習を修了した者 ウ.玉掛けの業務に関する安全のための特別の教育を修了した者 エ.30° オ.75° カ.90° キ.1 ク.3 ケ.7

〔工事数量表〕
工種種別細別規格単位数量備考
移植工高木移植工クスノキH(m) 9.0、C(m) 1.6、W(m) 4.0本18支柱取付け
樹木整姿工高中木整姿工ケヤキH(m) 16.0、C(m) 1.8、W(m) 12.0本30
自然育成植栽工林地育成工下刈り―m²2,000

解答欄

それぞれの空欄に当てはまるものを選んで「採点する」を押してください。

正解

Aイ.小型移動式クレーンの運転技能講習を修了した者(イ・小型移動式クレーンの運転技能講習を修了した者 も正解)
Bエ.30°(エ・30°・30 も正解)
Cケ.7(ケ・7 も正解)

解き方

  1. A:クレーン等安全規則第68条は、移動式クレーンの運転の業務(労働安全衛生法施行令第20条第7号)は移動式クレーン運転士免許を受けた者に行わせるとし、ただし吊り上げ荷重が1t以上5t未満の移動式クレーン(小型移動式クレーン)の運転の業務は、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者に行わせることができるとしている。吊り上げ荷重4.9tは1t以上5t未満なので、A=イ。
  2. 移動式クレーンの業務に関する特別の教育(ア)で運転できるのは吊り上げ荷重1t未満の移動式クレーン(同規則第67条)、玉掛けの業務に関する特別の教育(ウ)で就けるのは吊り上げ荷重1t未満のクレーン等の玉掛け(同規則第222条)で、どちらも当てはまらない。なお、4.9tの移動式クレーンの玉掛けには玉掛け技能講習の修了などが要る(同規則第221条)。
  3. B:土木工事安全施工技術指針(国土交通省)は、移動式クレーンのフックは吊り荷の重心に誘導し、「吊り角度と水平面とのなす角度は60度以内とする」としている。本検定もこの文言で出題しており(1級 令和5年度 問題5・2級 平成29年度 問題3でも、同じ文言で「60度以内」を問うている)、ここでの角度は2本の玉掛け用ワイヤロープの開き角(吊り角度)を指す。開き角が大きいほど1本のロープにかかる張力が大きくなるので60°以内とし、選択欄では30°(エ)が当たる。1本にかかる張力は荷重÷(2×cos(開き角÷2))で、開き角30°では荷重の約0.52倍、60°では約0.58倍、120°では荷重と同じ1.0倍になる。75°・90°は60°を超える。
  4. C:クレーン等安全規則第214条は、玉掛用具であるフック又はシャックルの安全係数を5以上としている(安全係数=切断荷重÷かかる荷重の最大値)。選択欄の1・3・7のうち5以上は7(ケ)である。
引っかけ:Aは4.9tが「5t未満」なので運転士免許ではなく小型移動式クレーン運転技能講習で運転できる。特別の教育で運転できるのは1t未満。Bは指針の文言「吊り角度と水平面とのなす角度は60度以内」の意味(2本のロープの開き角60°以内)で、選択欄では30°が当たる。「水平面とのなす角度」の言葉から、ロープと水平面との角度と読んで75°を選ばない。Cはフックの安全係数5以上(玉掛け用ワイヤロープは6以上)なので、選択欄では7を選ぶ。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級造園施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題3 設問(2)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する