日本庭園・西洋庭園

重要度 B造園一般で出題過去問 15問

日本庭園・西洋庭園は、1級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録650問中15問・重要度B)。出題されるのは造園一般です。

要点:日本庭園の時代と様式(浄土式・枯山水・池泉回遊式など)と代表的な庭園・作庭家、西洋庭園の様式と技法。

覚える要点

  • 平安時代は阿弥陀堂の前に池を配して極楽浄土を表した浄土式庭園で、平等院・毛越寺・浄瑠璃寺の庭園が代表
  • 室町時代は石組と白砂・コケなどで自然を象徴的に表す枯山水式庭園で、龍安寺方丈庭園・大徳寺大仙院庭園が代表
  • 安土桃山時代は巨大な庭石や色彩豊かな色石を多く使う豪壮な庭園で、醍醐寺三宝院庭園・西本願寺大書院庭園(虎渓の庭。枯山水)が代表
  • 江戸時代は大規模な池泉を中心に歩きながら景の移り変わりを観賞する池泉回遊式庭園で、桂離宮・修学院離宮・仙洞御所・六義園・岡山後楽園・水前寺成趣園など
  • 金地院庭園は江戸時代初期に小堀遠州が関わった枯山水(鶴亀の庭)、天龍寺庭園は夢窓疎石による南北朝期(室町時代初期)の池泉式庭園で、どちらも時代の入替えが出る
  • 無鄰庵庭園は明治時代に七代目小川治兵衛が作った池泉回遊式の近代庭園(「茶庭」「安土桃山時代」「平安時代」と組み合わせた選択肢は誤り)
  • 西洋庭園の様式と技法の組は、イタリア露壇式=カスケード(斜面の階段状の滝)、フランス平面幾何学式=ビスタ(軸線による通景)、スペイン-サラセン式=パティオ(中庭)、イギリス風景式=ハハア(掘割による隠れ垣)
  • 代表的な西洋庭園は、ボボリ園=イタリア露壇式、ヴェルサイユ宮苑=フランス平面幾何学式、アルハンブラ宮苑=スペイン-サラセン式、ストウ園=イギリス風景式。トピアリー(刈込み)は整形式庭園の技法

勉強のしかた:日本庭園は毎回1問、西洋庭園はおよそ2回に1回出る。時代と様式の説明は正しく庭園名だけを入れ替える形が多いので、時代・様式・庭園名を組で覚える。西洋庭園は様式・技法・解説の3つをずらした組合せを見抜く。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、日本庭園・西洋庭園で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.1:様式の説明は正しく,庭園名だけを入れ替える出題が多い。池泉回遊式は桂離宮・修学院離宮・六義園・兼六園などで覚える。
  • 令和8年度 問題A No.2:イタリア=カスケード(露壇・斜面),フランス=ビスタ(平面・軸線),スペイン=パティオ(中庭),イギリス=ハハア(風景)と組で覚える。
  • 令和7年度 問題A No.1:修学院離宮・桂離宮は江戸の池泉回遊式,龍安寺・大徳寺大仙院は室町の枯山水,毛越寺・平等院・浄瑠璃寺は平安の浄土式と組で覚える。
  • 令和6年度 問題A No.1:(1)〜(3)は時代と様式の説明は正しく,庭園名だけを入れ替えている。平等院(平安・浄土式)→大仙院(室町・枯山水)→三宝院(桃山)→仙洞御所(江戸・回遊式)の順で覚える。
  • 令和6年度 問題A No.2:様式と技法の正しい対応は,イギリス風景式=ハハア,イタリア露壇式=カスケード,スペイン-サラセン式=パティオ,フランス平面幾何学式=ビスタである。
  • 令和5年度 問題A No.1:平安=浄土式(平等院・毛越寺・浄瑠璃寺),室町=枯山水(龍安寺・大仙院),江戸=池泉回遊式・大名庭園,明治=無鄰庵と組で覚える。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

造園一般では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。