樹木の病害虫

重要度 B造園一般で出題過去問 10問

樹木の病害虫は、1級造園施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録650問中10問・重要度B)。出題されるのは造園一般です。

要点:樹木の病名と症状(てんぐ巣病・うどんこ病など)、害虫の種類と加害の特徴。

覚える要点

  • うどんこ病は葉や新梢の表面が白い粉状のカビに覆われ、縮れなどの奇形を伴う。根や地際に白色の菌糸がからみつき地上部が急にしおれて枯れるのは白紋羽病
  • てんぐ巣病は枝の一部がこぶ状に膨らみ、そこから小枝がほうき状に多数出て次第に枯れる(サクラに多い)。こぶ病は枝や幹に球形のこぶができる病気で、説明の入替えが出る
  • もち病はツツジ類などの花弁や新葉が袋状・耳たぶ状に膨らみ白粉に覆われ、やがて腐る。モザイク病はウイルスによる病気で、葉や花弁に色の濃淡のモザイクや壊死斑、奇形が出る
  • こうやく病は枝や幹の表面を厚いビロード状の菌糸膜が膏薬を貼ったように覆う(カイガラムシと共生)。黒いすす状物に覆われるのはすす病、褐色〜黒褐色の病斑に小黒点ができるのは炭疽病
  • 害虫は口の形で分ける。かじって食害するのはカミキリムシ・コガネムシ・ハムシ・ミノガ・ドクガなど、吸汁するのはカメムシ・グンバイムシ・アブラムシ・カイガラムシ(「カメムシが茎の内部で食害」「ハムシが群生して吸汁」は誤り)
  • カミキリムシ類の幼虫は樹皮下や材部を食害して枯らし、成虫も新梢の樹皮をかじる。コガネムシ類は幼虫が地中で根を食害して苗木・幼木を枯らし、成虫は葉や花を食害する(カイガラムシ類とした選択肢は誤り)
  • グンバイムシ類は葉に口を刺して吸汁し、吸汁箇所が白い斑点状になる。アブラムシ類は新芽に群生して吸汁し、ウイルス病を媒介する。カイガラムシ類は枝・幹・葉に固着して吸汁し、すす病を誘発する
  • チャドクガの幼虫はツバキ類・サザンカを食害し、若齢は集団で加害して成長すると分散し、毒毛で激しいかゆみが出る。触れると激しい痛みのトゲはイラガ、糸を張って天幕状の巣を作るのはアメリカシロヒトリ

勉強のしかた:毎回1問出て、樹木の病害と植物の虫害がほぼ交互に出る。病害は症状の説明と病名を入れ替える形なので、白い粉=うどんこ病、ほうき状=てんぐ巣病、袋状に膨らむ=もち病、膏薬状の菌糸膜=こうやく病のように症状と病名を結び付けて覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、樹木の病害虫で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題A No.5:病名と症状を入れ替える出題。もち病=袋状・白粉,うどんこ病=白い粉,モザイク病=色の濃淡,こうやく病=枝幹の膏薬状の菌糸膜。
  • 令和7年度 問題A No.6:地中で根を食べる幼虫と葉を食べる成虫はコガネムシ類。カイガラムシ類・アブラムシ類は吸汁してすす病を誘う。
  • 令和6年度 問題A No.5:病名と症状を入れ替える出題である。もち病(餅状に肥大)・こうやく病(膏薬状の菌糸膜)・モザイク病(ウイルス,まだら模様)と名前から症状を連想して覚える。
  • 令和5年度 問題A No.5:口の形で分ける。かじる(食害):ハムシ・ミノガ・コガネムシ・ケムシ類。吸う(吸汁):アブラムシ・カイガラムシ・グンバイムシ・ハダニ類。
  • 令和4年度 問題A No.5:病名と症状の入替え問題。白い粉=うどんこ病,ほうき状の枝=てんぐす病,膏薬を貼ったような菌糸膜=こうやく病。
  • 令和3年度 問題A No.5:4種の説明が少しずつ入れ替えてある。痛いのはイラガ,かゆいのはチャドクガ,巣を作るのはアメリカシロヒトリ,赤褐色から紫黒色はモンクロシャチホコ。

この論点の問題

同じ分野で出る論点

造園一般では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。