精算表

重要度 A第5問で出題過去問 11問

精算表は、建設業経理士2級の第29〜39回(11回)のうち11回で出題された論点です(収録142問中11問・重要度A)。出題されるのは第5問です。

要点:残高試算表に決算整理を加え、損益計算書と貸借対照表に振り分ける。30点の大問。整理仕訳を1つずつ確実に。

覚える要点

  • 決算整理仕訳を(1)から順に書き、同じ科目・同じ側に複数の金額が入るときは合計して1つの欄に書く。未成工事支出金・仮払金・仮受金は複数の整理が集まる。
  • 機械装置の減価償却は実際発生額を書かず、月次の予定計上額(月額×12)との差額だけを未成工事支出金に加減する。予定の方が多ければ未成工事支出金の貸方。
  • 貸倒引当金は仮受金の整理や未記帳の入金で減った後の完成工事未収入金で計算する。完成工事補償引当金は残高の方が多ければ戻入(未成工事支出金の貸方)。
  • 退職給付引当金の繰入額は現場作業員分を未成工事支出金、本社事務員分を退職給付引当金繰入額(販管費)に分ける。
  • 未成工事支出金の整理をすべて済ませてから、次期繰越額との差額を完成工事原価へ振り替える。
  • 法人税等=税引前当期純利益×30%。仮払金に含まれる中間納付額を充当し、残りが未払法人税等。当期純利益は損益計算書の借方と貸借対照表の貸方に同額を書く。

勉強のしかた:30点の大問で同じ型が毎回出る。過去10回分を時間を計って解き、現金過不足・仮設材料・建設仮勘定・期中取得の月割といった変化球の項目だけを別にまとめ直す。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、精算表で間違えやすい点を集めました。

  • 第39回 第5問:機械装置の予定計上額 30,000 は実際 28,000 より多いので、差額 2,000 は未成工事支出金の「貸方」(累計額の借方)になる。建設仮勘定は建物に振り替えてから 7月〜3月の 9か月分だけ償却する。貸倒引当金の対象は電子記録債権も含み、完成工事未収入金は (5)① で減った後の 277,200 を使う。完成工事補償引当金は (3)① の取崩し後の残高 56,400 と比べる。
  • 第38回 第5問:未渡小切手((1)②)は当座預金を増やす側の修正で、相手科目は事務用品の代金なので未払金。建物の改良分 8,800 は資産計上するが、当期末の支出なので当期の減価償却には含めない。機械装置の予定計上は「毎月 100 単位」なので年間 1,200 単位分 30,000 と実際 30,800 を比べる。貸倒引当金の対象は (1)①・(5)① で減った後の完成工事未収入金 302,500 を使う。
  • 第37回 第5問:(1)② の未取付小切手は銀行残高の側の話なので仕訳をしない。(4)① は実際発生額 85,000 を書かず、予定計上との差額 5,000 だけ(今回は予定の方が多いので未成工事支出金を減らす)。(6) の貸倒引当金は (5)① で完成工事未収入金が 275,000 に減った後の残高で計算する。(7) は残高の方が多いので戻し入れ(未成工事支出金の減少)になる。
  • 第36回 第5問:(2) のすくい出し方式は、戻された仮設材料の評価額を未成工事支出金から減らす(貸方)。(4)② の備品は当期8月1日取得分だけ月割(8か月)にし、従来分は満額。(4)③ の建物は10月1日完成なので6か月分。(5)② の前受金は「未成工事受入金」であり、完成工事高にはしない。(3)② の中間納付額 25,300 は仮払金のまま残しておき、(10) で法人税等に充当する。
  • 第35回 第5問:(4)① は実際発生額 123,000 を書かず、予定計上額 120,000 との差額 3,000 だけを整理記入する。(6) の貸倒引当金は (1)② と (5)① で完成工事未収入金が 355,000 に減った後の残高で計算し、(7) の完成工事補償引当金は (5)② で完成工事高が 23,590,000 に増えた後の金額で計算する。(3)② の中間納付額 28,000 は仮払法人税等に振り替えず、仮払金のまま法人税等に充当する(精算表に仮払法人税等の行がない)。
  • 第34回 第5問:(4)① は予定計上額 66,000 が実際 60,000 を上回っているので、未成工事支出金を減らす(貸方)方向になる。(6) の貸倒引当金は (5)① で減った後の完成工事未収入金 488,500 で計算し、必要額 6,510 が残高 6,800 より小さいので繰入ではなく「戻入」になる。(7) も (3)① で取り崩した後の残高 28,800 と比べる。(8) の本社分は販売費及び一般管理費ではなく、精算表に指定された退職給付引当金繰入額に書く。

この論点の問題

精算表(現金過剰・棚卸減耗損・建設仮勘定の振替と期中完成建物の償却・予定計上差額)第39回 第5問
精算表(銀行勘定調整・仮払金の整理・生産高比例法の予定計上差額・期中取得備品)第38回 第5問
精算表(未渡小切手・減価償却の予定計上・備品の期首売却・建設仮勘定の振替・引当金3種・法人税等)第37回 第5問
精算表(現金過剰・仮設材料のすくい出し・建設仮勘定の振替・減価償却の予定計上・引当金・法人税等)第36回 第5問
精算表(当座預金の差異調整・生産高比例法の予定計上・仮払金と仮受金の整理・引当金3種・法人税等)第35回 第5問
精算表(現金過不足・仮設材料の評価額・減価償却の予定計上・建設仮勘定の振替・貸倒引当金戻入・法人税等)第34回 第5問
精算表(現金過不足・棚卸減耗・仮払金と仮受金の整理・減価償却の予定計上・有価証券の評価・引当金3種・法人税等)第33回 第5問
精算表(現金過不足・仮設材料のすくい出し・仮払金の利息と中間納付・建設仮勘定の振替・引当金4種・法人税等)第32回 第5問
精算表(当座預金の残高照合・減価償却の予定計上・仮払金と仮受金の整理・定率法・法人税等)第31回 第5問
精算表(現金過不足・仮設材料のすくい出し・仮払金の利息前払・仮受金3区分・機械の予定計上)第30回 第5問
精算表(未渡小切手・棚卸減耗・減価償却の予定計上・仮払金と仮受金の整理・個別評価の貸倒引当金・補償引当金の戻入・法人税等)第29回 第5問

同じ大問で出る論点

第5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。