工事進行基準・完成工事高

重要度 A第1・2問で出題過去問 11問

工事進行基準・完成工事高は、建設業経理士2級の第29〜39回(11回)のうち11回で出題された論点です(収録142問中11問・重要度A)。出題されるのは第1問・第2問です。

要点:工事の進捗率に応じて完成工事高を計上する。原価比例法で進捗率を出し、請負金額に掛ける。2年目以降は前期までの計上額を差し引く。見積総原価や請負金額の変更があれば累計で計算し直す。

覚える要点

  • 当期の完成工事高=請負金額×累計進捗率(累計発生原価÷見積総原価)−前期までに計上した完成工事高。当期発生原価だけで進捗率を出さない。
  • 見積総原価や請負金額が当期に変わったら、累計は変更後の数値で計算し直し、前期分は前期時点の数値のまま。前期分まで計算し直さない。
  • 前期に反映済みの見積変更は前期分の計算にも使う。「どの時点で何が分かっていたか」で分母と請負金額を選ぶ。
  • 仕訳は借方 完成工事未収入金/貸方 完成工事高。着手時の前受金(未成工事受入金)を充当した残りが完成工事未収入金の残高になる。
  • 前期まで工事完成基準だった工事に当期から進行基準を適用するときは、累計進捗率で出した完成工事高をそのまま当期分に計上する。
  • 工期の年数や利率は計算に使わない。進捗率は割り切れる数値になるよう作られているので、割り切れなければ計算ミスを疑う。

勉強のしかた:第1問の仕訳と第2問の金額計算で毎回出る。前期分→変更後の累計→差額の3段階を紙に書く型を固め、見積変更・請負金額増額・3年目の過去問を順に解く。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、工事進行基準・完成工事高で間違えやすい点を集めました。

  • 第39回 第1問 (5):前期までの完成工事高は「前期の見積総原価(42,660,000 + 2,700,000)」と「もとの請負金額」で計算する。当期分は増額後の見積総原価 46,480,000 と追加後の請負金額 56,000,000 で累計を出してから前期分を引く。前々期と前期の原価の内訳は不要(前期末に累計で計算し直しているため)。
  • 第38回 第1問 (5):見直し後の見積総原価と変更後の請負金額で「累計」を出してから前期分を引く。当期の原価だけで進捗度を出したり、前期分を新しい条件で計算し直したりしないこと。
  • 第37回 第1問 (5):前期までの計上額は「前期時点で分かっていた請負金額 33,500,000」で計算し、当期は「合意後の 33,550,000」で累計を計算し直す。請負金額の変更分 50,000 を当期の進捗度分だけ足す、といった近道は誤りのもと。
  • 第36回 第1問 (5):前期の完成工事高は変更前の請負金額と見積原価で計算し、当期は変更後の金額で累計を計算する。当期の発生原価だけで進捗率を出したり、変更後の請負金額で前期分を計算し直したりしない。
  • 第35回 第2問 (1):追加請負金 5,000,000 は当期に決まったので、前期までの完成工事高には反映させない(前期は 50,000,000 のまま)。見積総原価の変更 2,000,000 は前期に反映済みなので、前期分の進捗率にも 42,500,000 を使う。「どの時点で何が分かっていたか」で分母・請負金額を選ぶ。
  • 第34回 第1問 (5):前期の完成工事高は変更前の数字(28,700,000・35,000,000)で計算し、当期の累計は変更後の数字(30,700,000・37,000,000)で計算する。前期分まで変更後で計算し直すと答えがずれる。工期 4 年は計算に使わない。

この論点の問題

同じ大問で出る論点

第1・2問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。