株式・配当・純資産
重要度 C第1問で出題過去問 11問
株式・配当・純資産は、建設業経理士2級の第29〜39回(11回)のうち11回で出題された論点です(収録142問中11問・重要度C)。出題されるのは第1問です。
要点:株式発行は資本金(払込額の1/2まで資本準備金にできる)。配当は繰越利益剰余金から未払配当金へ、利益準備金を積み立てる。源泉徴収税額は預り金。
覚える要点
- 配当の決議時:借方 繰越利益剰余金/貸方 未払配当金・利益準備金。利益準備金の積立額は「配当額の1/10」と「資本金の1/4−(資本準備金+利益準備金)」の小さい方。
- 配当金の支払時は未払配当金を取り崩し、源泉徴収税額は預り金、残りを当座預金で支払う。繰越利益剰余金は動かない。
- 資本準備金の資本金への組入れは借方 資本準備金/貸方 資本金。無償交付の株式数や「株式を交付」の語に惑わされず、現金預金は動かない。
- 資本準備金の取崩しや減資で生じた剰余金はその他資本剰余金。別途積立金の取崩しは繰越利益剰余金に戻す。
- 新株発行は払込期日まで別段預金/新株式申込証拠金で受け、払込期日に当座預金/資本金(払込額の1/2まで資本準備金可)へ振り替える。
勉強のしかた:第1問で毎回1題出る。利益準備金の2つの上限を必ず両方計算する癖をつけ、純資産内部の振替(準備金・積立金・減資)は「現金が動かない」ことを確認して解く。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、株式・配当・純資産で間違えやすい点を集めました。
- 第39回 第1問 (1):「配当の財源」という言葉から繰越利益剰余金や未払配当金を使わないこと。取崩しの相手科目は資本金でも利益準備金でもなく、その他資本剰余金。配当そのものはまだ行っていないので未払配当金は出てこない。
- 第38回 第1問 (1):借方を「繰越利益剰余金」にしないこと。配当の決議時にすでに未払配当金へ振り替えてある。源泉徴収分は「租税公課」ではなく預り金。
- 第37回 第1問 (1):配当額の10分の1(500,000)をそのまま積み立てると誤り。資本準備金と利益準備金の合計が資本金の4分の1に達するまでという上限を必ず確かめる。
- 第36回 第1問 (1):利益準備金(R)と混同しない。問題文は「資本準備金」であり、資本剰余金からの組入れである。純資産の合計額は変わらない。
- 第35回 第1問 (1):利益準備金の積立上限は「資本準備金と利益準備金の合計が資本金の 1/4 に達するまで」。この問題は残り枠が 2,000,000 あるので配当の 1/10 がそのまま積立額になるが、枠が小さい回では枠のほうが答えになる。必ず両方を計算して比べる。
- 第34回 第1問 (4):「株式を交付した」とあっても払込みがないので、現金や当座預金は動かない。金額は組み入れた 12,000,000 だけを使う。
この論点の問題
資本準備金の取崩し(その他資本剰余金への振替)第39回 第1問 (1)
株主配当金の支払い(源泉徴収税額の預り)第38回 第1問 (1)
剰余金の配当と利益準備金の積立て(資本金の4分の1が上限)第37回 第1問 (1)
資本準備金の資本金への組入れ第36回 第1問 (1)
繰越利益剰余金からの配当と利益準備金の積立第35回 第1問 (1)
資本準備金の資本金への組入れ第34回 第1問 (4)
別途積立金の取崩し第33回 第1問 (1)
減資(資本金からその他資本剰余金への振替)第32回 第1問 (1)
資本準備金の資本金への組入れ(無償交付)第31回 第1問 (3)
新株発行の申込証拠金(払込期日前の払込)第30回 第1問 (1)
剰余金の配当と利益準備金の積立て第29回 第1問 (4)
同じ大問で出る論点
第1問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。