令和4年度 問題4論点:工程管理重要度 A未着手

バーチャート工程表と累積出来高(工期・工事開始後18日の累積出来高・工期短縮・累積出来高曲線の別名)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題4の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 9 手順・引っかけの指摘が読めます。

バーチャート工程表及び累積出来高曲線を作成し、設問1の(1)・(2)及び設問2の(3)・(4)に答え、設問3に答えなさい。

【問題4】ある建築物を新築するにあたり、ユニット形空気調和機を設置する空気調和設備の作業名、作業日数、工事比率が下記の表及び施工条件のとき、次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。

〔施工条件〕

① 準備・墨出しの作業は、工事の初日に開始する。

② 各作業は、相互に並行作業しないものとする。

③ 各作業は、最早で完了させるものとする。

④ コンクリート基礎打設後5日間は、養生のためすべての作業に着手できないものとする。

⑤ コンクリート基礎の養生完了後は、空気調和機を設置するものとする。

⑥ 空気調和機を設置した後は、ダクト工事をその他の作業より先行して行うものとする。

⑦ 土曜日、日曜日は、現場の休日とする。ただし養生期間は休日を使用できるものとする。

〔設問1〕バーチャート工程表及び累積出来高曲線を作成し、次の(1)及び(2)に答えなさい。ただし、各作業の出来高は、作業日数内において均等とする。(バーチャート工程表及び累積出来高曲線の作成は、採点対象外です。)

(1) 工事全体の工期は何日になるか答えなさい。

(2) ① 工事開始後18日の作業終了時点での累積出来高を答えなさい。② その日に行われた作業の作業名を答えなさい。

〔設問2〕工期短縮のため、ダクト工事、冷温水配管及び保温の各作業については、下記の条件で作業を行うこととした。バーチャート工程表及び累積出来高曲線を作成し、次の(3)及び(4)に答えなさい。ただし、各作業の出来高は、作業日数内において均等とする。(バーチャート工程表及び累積出来高曲線の作成は、採点対象外です。)

(条件)① ダクト工事は1.5倍、冷温水配管は2倍、保温は1.5倍に人員を増員し作業する。なお、増員した割合で作業日数を短縮できるものとする。② 水圧試験も冷温水配管と同じ割合で短縮できるものとする。

(3) 工事全体の工期は何日になるか答えなさい。

(4) ① 工事開始後18日の作業終了時点での累積出来高を答えなさい。② その日に行われた作業の作業名を答えなさい。

〔設問3〕累積出来高曲線が、その形状から呼ばれる別の名称を記述しなさい。

作業名・作業日数・工事比率(表中の作業名の記載順序は、作業の実施順序を示すものではありません。)
作業名作業日数工事比率
準備・墨出し2日2%
コンクリート基礎打設1日3%
水圧試験2日5%
試運転調整2日5%
保温3日15%
ダクト工事3日18%
空気調和機設置2日20%
冷温水配管4日32%
設問1の作業用のバーチャート工程表の用紙。横軸は工事開始からの日数1〜31で、1日が月曜日、曜日は月火水木金土日の順にくり返す(土日は6・7・13・14・20・21・27・28日で網掛け)。左に作業名と工事比率(%)の欄、右に累積比率0〜100%の目盛りがある。準備・墨出しの行だけが記入済みで、1日と2日にバーが引かれている。設問2の作業用にも同じ用紙がある。

解答欄

日
%
日
%

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

設問1 (1) 工事全体の工期30 日
設問1 (2)① 工事開始後18日の作業終了時点での累積出来高67 %
設問1 (2)② その日に行われた作業の作業名冷温水配管(冷温水配管工事・冷温水配管作業 も正解)
設問2 (3) 工事全体の工期23 日
設問2 (4)① 工事開始後18日の作業終了時点での累積出来高87.5 %
設問2 (4)② その日に行われた作業の作業名保温(保温工事・保温作業 も正解)
設問3 累積出来高曲線の別の名称Sカーブ(S字カーブ・S字曲線・S曲線・Sチャート・エスカーブ も正解)

解き方

  1. 作業の順序を決める。準備・墨出し → コンクリート基礎打設 → 養生5日 → 空気調和機設置(条件⑤)→ ダクト工事(条件⑥)→ 冷温水配管 → 水圧試験 → 保温 → 試運転調整。水圧試験は保温の前に行い、試運転調整は最後になる。
  2. 1日は月曜日で、土日(6・7・13・14・20・21・27・28日)は休日。養生期間だけは休日も使える(条件⑦)。
  3. 設問1:準備・墨出し1・2日、基礎打設3日、養生4〜8日(土日を含む)、空気調和機設置9・10日、ダクト工事11・12・15日、冷温水配管16〜19日、水圧試験22・23日、保温24〜26日、試運転調整29・30日。工期は30日。
  4. 18日の作業終了時点の累積出来高:準備2%+基礎3%+空気調和機20%+ダクト18%+冷温水配管32%×3/4(16・17・18日の3日分)=2+3+20+18+24=67%。18日に行われた作業は冷温水配管。
  5. 設問2:作業日数は、ダクト工事3÷1.5=2日、冷温水配管4÷2=2日、保温3÷1.5=2日、水圧試験2÷2=1日になる。準備1・2日、基礎3日、養生4〜8日、空気調和機9・10日、ダクト11・12日、冷温水配管15・16日、水圧試験17日、保温18・19日、試運転調整22・23日。工期は23日。
  6. 18日の作業終了時点の累積出来高:2+3+20+18+32+5+15×1/2(保温2日のうち1日分)=87.5%。18日に行われた作業は保温。
  7. 設問1は工期30日・18日の累積67%、設問2は工期23日・18日の累積87.5%となる(工事比率の合計は100%で、最後の試運転調整の終了日に累積が100%になる)。
  8. 設問3:累積出来高曲線は、工事の初期は準備などで出来高の伸びが小さく、中期に主要な作業が集中して伸びが大きくなり、終期は仕上げ・試運転で再び小さくなるので、全体がアルファベットのSの字の形になる。このためSカーブ(S字曲線、Sチャート)と呼ばれる。
  9. 予定と実績のSカーブを比べて工程の進み・遅れを管理する。上方許容限界と下方許容限界の2本の曲線で囲まれた範囲は、その形から「バナナ曲線」と呼ばれ、累積出来高曲線そのものの名称ではない。
引っかけ:養生期間(5日)は土日も数えるが、作業は土日に行わない。水圧試験は保温より先。設問2では水圧試験も2倍の割合で短縮して1日になる。出来高は作業日数内で均等なので、途中の日は日割りで計算する。 設問3のバナナ曲線は、Sカーブの許容範囲(上方・下方許容限界曲線)を表す名称である。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する