令和6年度 問題2論点:工程管理重要度 A未着手

バーチャート工程表(全体工期・累積比率・工期短縮・開始の遅れ)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月17日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 10 手順・引っかけの指摘が読めます。

新築工事(2階建て事務所)において管工事の作業が、下記の表及び施工条件のとき、次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。

(注)表中の作業名の記載順序は、作業の実際の順序を示すものではない。

[施工条件]

① 1階部分の準備・墨出しの作業は、工事初日に開始する。

② 各作業は同一の階部分では、相互に平行作業しないものとする。

③ 同一の作業は、1階部分の作業が完了後、2階部分の作業に着手するものとする。

④ 基礎打設後10日間は、養生のため次の作業に着手できないものとする。

⑤ 機器搬入据付作業後に配管作業を行うものとする。

⑥ 各作業は、最早で完了させるものとする。

⑦ 土曜日、日曜日は、作業(基礎の養生は含まない。)を行わないものとする。

〔設問1〕バーチャート工程表を作成し、次の(1)〜(3)に答えなさい。

ただし、各作業の出来高は、作業日数内において均等とする。

(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)

(1) 全体工期は、何日になるか答えなさい。

(2) 工事開始後22日目の作業終了時点の累積比率を答えなさい。

(3) 1階の作業終了日に2階で行われている作業名を答えなさい。

〔設問2〕工期短縮のため配管作業と水圧試験は人員を2倍に増員し作業することとした。増員した割合で作業日数が短縮された場合のバーチャート工程表を作成し、次の(1)及び(2)に答えなさい。

ただし、各作業の出来高は、作業日数内において均等とする。

(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)

(1) 設問1(2)の累積比率を超えるのは、工事開始後何日目か答えなさい。

(2) 工事開始が2日遅れると全ての作業が終了するのは何日遅れるか答えなさい。

作業名1階部分 作業日数1階部分 工事比率2階部分 作業日数2階部分 工事比率
準備・墨出し1日2%1日2%
基礎打設1日4%1日4%
機器搬入据付1日8%1日8%
水圧試験2日2%2日2%
試運転調整2日6%2日6%
保温2日8%2日8%
配管4日20%4日20%
〔設問1〕作業用のバーチャート工程表の用紙。左から階数(1階・2階)、作業名、工事比率(%)の欄があり、右に1日〜31日の日付の欄と累積比率(%)の目盛り(0〜100、10ごと)がある。日付の上に曜日があり、1日目が水曜日で、1水・2木・3金・4土・5日・6月・7火・8水・9木・10金・11土・12日・13月・14火・15水・16木・17金・18土・19日・20月・21火・22水・23木・24金・25土・26日・27月・28火・29水・30木・31金。土曜日・日曜日(4・5、11・12、18・19、25・26日目)の列は網掛け。1階の最初の行に「準備・墨出し」と書かれ、1日目に作業のバーが記入されている。〔設問2〕作業用の用紙も同じ形式である。

解答欄

日
%
日目
日

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

設問1 (1) 全体工期31 日
設問1 (2) 工事開始後22日目の作業終了時点の累積比率69 %
設問1 (3) 1階の作業終了日に2階で行われている作業名水圧試験(2階の水圧試験・水圧試験(2階) も正解)
設問2 (1) 設問1(2)の累積比率を超えるのは工事開始後何日目か17 日目
設問2 (2) 工事開始が2日遅れたとき、全ての作業の終了が遅れる日数6 日

解き方

  1. 作業の順序を決める。各階で、準備・墨出し → 基礎打設 →(養生10日間)→ 機器搬入据付 → 配管 → 水圧試験 → 保温 → 試運転調整の順とする。水圧試験は保温の前に行い(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.9.1)、試運転調整は最後に行う。工事初日(1日目)は水曜日で、土曜日・日曜日は4・5、11・12、18・19、25・26日目である。
  2. 設問1の1階:準備・墨出し1日目(水)、基礎打設2日目(木)。養生は3〜12日目の10日間で、土日も養生期間に含める。機器搬入据付13日目(月)、配管14〜17日目(火〜金)、水圧試験20・21日目(月・火)、保温22・23日目(水・木)、試運転調整24日目(金)と27日目(月)。
  3. 設問1の2階:同じ作業は1階の完了後に着手する。準備・墨出し2日目、基礎打設3日目(養生は4〜13日目)、機器搬入据付14日目、配管は1階の配管が17日目に終わるので20〜23日目、水圧試験24日目と27日目、保温28・29日目、試運転調整30・31日目。
  4. (1) 全体工期は2階の試運転調整が終わる31日目で、31日。
  5. (2) 22日目の作業終了時点の累積比率。1階は準備・墨出し2%+基礎打設4%+機器搬入据付8%+配管20%+水圧試験2%+保温8%×1/2=40%。2階は準備・墨出し2%+基礎打設4%+機器搬入据付8%+配管20%×3/4(20・21・22日目)=29%。合計40+29=69%。
  6. (3) 1階の作業終了日は試運転調整が終わる27日目(月)で、この日に2階では水圧試験(24日目と27日目)を行っている。
  7. 設問2:配管と水圧試験の人員を2倍にすると、作業日数は配管4日→2日、水圧試験2日→1日になる。1階は機器搬入据付13日目、配管14・15日目、水圧試験16日目、保温17日目と20日目、試運転調整21・22日目。2階は機器搬入据付14日目、配管16・17日目、水圧試験20日目、保温21・22日目、試運転調整23・24日目で、全体工期は24日になる。
  8. 設問2(1):日ごとの累積比率は、13日目20%、14日目38%(1階配管10%+2階機器8%)、15日目48%、16日目60%(1階水圧試験2%+2階配管10%)、17日目74%(1階保温4%+2階配管10%)。設問1(2)の69%を超えるのは17日目。
  9. 設問2(2):工事開始が2日遅れると、1日目は金曜日(もとの3日目)になる。1階の準備・墨出しが3日目(金)、基礎打設は土日をはさんで6日目(月)、養生7〜16日目、機器搬入据付17日目(水)。2階の機器搬入据付は養生明けの18日目以降で1階の後になるが、18・19日目は土日なので20日目。以下、1階は配管20・21日目、水圧試験22日目、保温23・24日目、試運転調整27・28日目、2階は配管22・23日目、水圧試験24日目、保温27・28日目、試運転調整29・30日目となり、全ての作業の終了は30日目。もとの24日目より30−24=6日遅れる。
  10. まとめると、設問1は全体工期31日・22日目の累積比率69%、設問2は全体工期24日・17日目に74%で69%を超え、開始が2日遅れると30日目に終了する。
引っかけ:養生の10日間は土日を含めて数えるが、作業は土日に行わない。設問2(2)は開始が2日遅れると土日の位置がずれ、基礎打設の前と2階の機器搬入据付の前に土日が入るので、遅れは2日ではなく6日になる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月17日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する