バーチャート工程表(工期・累積出来高・並行作業による工期短縮)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題4の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。
2階建て事務所ビルの新築工事において、空気調和設備工事の作業が下記の表及び施工条件のとき、次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。
(注)表中の作業名の記載順序は、作業の実施順序を示すものではない。
[施工条件]
① 1階部分の準備・墨出しの作業は、工事の初日に開始する。
② 機器設置の作業は、配管の作業に先行して行うものとする。
③ 各作業は、同一の階部分では、相互に並行作業しないものとする。
④ 同一の作業は、1階部分の作業が完了後、2階部分の作業に着手するものとする。
⑤ 保温施工後に2日間天井貼り作業があり、その間、同一の階部分では設備工事を行わないものとする。
⑥ 各作業は、最早で完了させるものとする。
⑦ 土曜日、日曜日は、現場での作業を行わないものとする。
〔設問1〕バーチャート工程表を作成し、次の(1)及び(2)に答えなさい。ただし、各作業の出来高は、作業日数内において均等とする。(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)
(1) 工事全体の工期は何日になるか答えなさい。
(2) ① 累積出来高が80%を超えるのは工事開始後何日目になるか答えなさい。
② その日に2階で行われている作業の作業名を答えなさい。
〔設問2〕工期短縮のため、配管及び保温の各作業について1階部分と2階部分は、別々の班で下記の条件で並行作業を行うこととした。バーチャート工程表を作成し、次の(3)及び(4)に答えなさい。(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)
(条件)配管及び保温の各作業は、1階部分と2階部分の作業を同じ日に並行作業することができるものとし、それ以外は、当初の作業日数、工事比率、施工条件から変更がないものとする。
(3) 工事全体の工期は何日になるか答えなさい。
(4) 工事開始後17日目の作業終了時点での累積出来高を答えなさい。
| 作業名 | 1階部分 作業日数 | 1階部分 工事比率 | 2階部分 作業日数 | 2階部分 工事比率 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・墨出し | 1日 | 2% | 1日 | 2% |
| 水圧試験 | 2日 | 2% | 2日 | 2% |
| 試運転調整 | 2日 | 6% | 2日 | 6% |
| 保温 | 3日 | 9% | 3日 | 9% |
| 機器設置 | 2日 | 13% | 2日 | 13% |
| 配管 | 5日 | 18% | 5日 | 18% |

解答欄
正解
| 設問1 (1) 工事全体の工期 | 30 日 |
|---|---|
| 設問1 (2)① 累積出来高が80%を超える日(工事開始後何日目) | 22 日目 |
| 設問1 (2)② その日に2階で行われている作業の作業名 | 保温 |
| 設問2 (3) 工事全体の工期 | 25 日 |
| 設問2 (4) 工事開始後17日目の作業終了時点での累積出来高 | 82 % |
解き方
- 作業の順序は、準備・墨出し→機器設置→配管→水圧試験→保温→(天井貼り2日)→試運転調整である。機器設置は配管に先行し、水圧試験は保温の前、試運転調整は最後に行う。工事の1日目は月曜日で、土曜日・日曜日(6・7、13・14、20・21、27・28日)は作業を行わない。
- 設問1:1階は、準備・墨出し1日目、機器設置2〜3日目、配管4・5・8・9・10日目、水圧試験11〜12日目、保温15〜17日目、天井貼り18〜19日目、試運転調整22〜23日目となる。
- 2階は、同じ作業を1階の完了後に行う。準備・墨出し2日目、機器設置4〜5日目(1階の機器設置が3日目に終わってから)、配管11・12・15・16・17日目(1階の配管が10日目に終わってから)、水圧試験18〜19日目、保温22〜24日目、天井貼り25〜26日目、試運転調整29〜30日目(1階の試運転調整が23日目に終わってから)となる。工期は30日である。
- 1日あたりの出来高は工事比率÷作業日数である(配管は18%÷5日=3.6%/日、保温は9%÷3日=3%/日、試運転調整は6%÷2日=3%/日)。累積出来高は、3日目17.0%、5日目37.2%、10日目48.0%、12日目57.2%、17日目77.0%、19日目79.0%(18・19日目は2階の水圧試験の1%/日のみ)、22日目85.0%となる。80%を超えるのは22日目で、その日に2階で行われているのは保温である(1階は試運転調整)。
- 設問2:配管と保温は1階と2階で同じ日に作業できる。2階の配管は2階の機器設置が5日目に終わったあと8〜12日目、水圧試験は1階の水圧試験(11〜12日目)のあとなので15〜16日目、保温17〜19日目、天井貼り22〜23日目、試運転調整は1階の試運転調整(22〜23日目)のあとなので24〜25日目となる。工期は25日である。
- 設問2の17日目までの累積出来高:1階は準備・墨出し2%+機器設置13%+配管18%+水圧試験2%+保温9%(15〜17日目で完了)=44%。2階は準備・墨出し2%+機器設置13%+配管18%+水圧試験2%+保温3%(17日目の1日分)=38%。合計44+38=82%である。
- 工事比率の合計は1階50%+2階50%=100%で、設問1では30日、設問2では25日に累積が100%になる。
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令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する