バーチャート工程表(全体工期・累積比率・増員による工期短縮・作業順序の入替え)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年11月16日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 8 手順・引っかけの指摘が読めます。
事務所ビルの天井内設備改修工事における作業が、下記の表及び施工条件のとき、次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。
(注)表中の作業名の記述順序は、作業の順序を示すものではない。
[施工条件]
① 準備・養生は、工事初日に開始し、養生撤去・清掃は、最終日に行う。
② 各作業は、相互に平行作業しない。
③ 建築工事で、準備・養生の後に天井解体を1日行い、保温工事の後に天井復旧を1日行う。建築工事の間、設備工事は行わない。
④ 既存機器・配管・ダクト撤去のすぐ後に、墨出し・機器設置を行う。
⑤ 墨出し・機器設置の後に、その他の作業よりも先行してダクト工事を行う。
⑥ 配管工事のすぐ後に、水圧試験を行う。
⑦ 各作業は、最早で完了させる。
⑧ 土曜日、日曜日は現場の休日とする。
〔設問1〕バーチャート工程表を作成し、次の(1)〜(3)に答えなさい。ただし、各作業の出来高は作業日数内において均等とする。(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)
(1) 全体工期は、何日になるか答えなさい。
(2) 工事開始後15日目の作業終了時点の累積比率を答えなさい。
(3) 累積比率が80%を超えるのは工事開始後何日目か答えなさい。
〔設問2〕工期短縮を図るため、配管工事、保温工事、ダクト工事については、下記の条件に変更し、作業を行うこととした。バーチャート工程表を作成し、次の(1)及び(2)に答えなさい。(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)
[条件]配管工事は1.5倍、保温工事は2倍、ダクト工事は2倍に増員して作業する。なお、増員した割合で作業日数を短縮できるものとする。
(1) 全体工期は、何日短縮になるか答えなさい。
(2) 作業の順序を入れ替え、配管工事はダクト工事より前に行うこととした場合、ダクト工事は工事開始後何日目から始まるか答えなさい。
| 作業名 | 作業日数 | 工事比率 |
|---|---|---|
| 準備・養生 | 1日 | 5% |
| 既存機器・配管・ダクト撤去 | 1日 | 8% |
| 墨出し・機器設置 | 2日 | 10% |
| 配管工事 | 6日 | 36% |
| 保温工事 | 4日 | 12% |
| 水圧試験 | 2日 | 4% |
| ダクト工事 | 4日 | 20% |
| 養生撤去・清掃 | 1日 | 5% |

解答欄
正解
| 設問1 (1) 全体工期 | 31 日 |
|---|---|
| 設問1 (2) 15日目の作業終了時点の累積比率 | 55 % |
| 設問1 (3) 累積比率が80%を超える日(工事開始後何日目) | 22 日目 |
| 設問2 (1) 全体工期の短縮日数 | 8 日 |
| 設問2 (2) ダクト工事が始まる日(工事開始後何日目) | 16 日目 |
解き方
- 作業の順序を施工条件から決める。①準備・養生が最初、③その後に天井解体(建築工事1日)。④撤去のすぐ後に墨出し・機器設置。⑤墨出し・機器設置の後に、ほかの作業より先にダクト工事。⑥配管工事のすぐ後に水圧試験。保温は水圧試験の後に行い、③保温の後に天井復旧(建築工事1日)、①最終日に養生撤去・清掃となる。
- したがって順序は、準備・養生1日→天井解体1日→撤去1日→墨出し・機器設置2日→ダクト工事4日→配管工事6日→水圧試験2日→保温工事4日→天井復旧1日→養生撤去・清掃1日で、作業日数の合計は23日。②平行作業はしない。
- 1日目は水曜日なので、土曜日・日曜日の4・5、11・12、18・19、25・26日目は休日になる。日付を割り付けると、準備・養生1日目、天井解体2日目、撤去3日目、墨出し・機器設置6・7日目、ダクト工事8〜10・13日目、配管工事14〜17・20・21日目、水圧試験22・23日目、保温工事24・27〜29日目、天井復旧30日目、養生撤去・清掃31日目。設問1(1) 全体工期は31日。
- 設問1(2):出来高は作業日数内で均等なので、1日あたりの比率は、ダクト工事20÷4=5%、配管工事36÷6=6%。15日目の作業終了時点までに完了しているのは、準備・養生5%、撤去8%、墨出し・機器設置10%、ダクト工事20%で計43%。配管工事は14・15日目の2日分で6×2=12%。累積比率は43+12=55%。
- 設問1(3):配管工事の終わる21日目で43+36=79%。水圧試験は1日2%なので、22日目で81%となり、ここで初めて80%を超える。答えは22日目(20日目73%、21日目79%、22日目81%)。
- 設問2(1):増員後の作業日数は、配管工事6÷1.5=4日、保温工事4÷2=2日、ダクト工事4÷2=2日。順序は同じで、墨出し・機器設置6・7日目、ダクト工事8・9日目、配管工事10・13〜15日目、水圧試験16・17日目、保温工事20・21日目、天井復旧22日目、養生撤去・清掃23日目。全体工期は23日で、31−23=8日の短縮になる(作業日数の合計の短縮は6日だが、休日をまたぐ回数が減るため暦日では8日短縮)。
- 設問2(2):配管工事をダクト工事より前にすると、墨出し・機器設置6・7日目の後、配管工事8〜10・13日目、すぐ後に水圧試験14・15日目、その次にダクト工事16・17日目となる。保温工事は配管・ダクトの両方の保温を行うので、ダクト工事の後に行う(保温工事20・21日目、天井復旧22日目、養生撤去・清掃23日目)。ダクト工事は16日目から始まる。
- まとめると、設問1は全体工期31日・15日目55%・80%を超えるのは22日目、設問2は全体工期23日で8日短縮・ダクト工事の開始は16日目である。
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令和7年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年11月16日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する