令和2年度 問題4論点:工程管理重要度 A未着手

冷温水配管工事のバーチャート工程表(工期・累積出来高・作業エリア分割による工期短縮)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題4の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。

建築物の空気調和設備工事において、冷温水の配管工事の作業が下記の表及び施工条件のとおりのとき、次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。

〔施工条件〕① 準備・墨出しの作業は、工事の初日に開始する。

② 各作業は、相互に並行作業しないものとする。

③ 各作業は、最早で完了させるものとする。

④ 土曜日、日曜日は、現場での作業を行わないものとする。

〔設問1〕バーチャート工程表及び累積出来高曲線を作成し、次の(1)及び(2)に答えなさい。ただし、各作業の出来高は、作業日数内において均等とする。(バーチャート工程表及び累積出来高曲線の作成は、採点対象外です。)

(1) 工事全体の工期は、何日になるか答えなさい。

(2) 29日目の作業終了時点の累積出来高(%)を答えなさい。

〔設問2〕工期短縮のため、配管、保温及び水圧試験については、作業エリアをA、Bの2つに分け、下記の条件で並行作業を行うこととした。バーチャート工程表を作成し、次の(3)及び(4)に答えなさい。(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)

(条件)① 配管の作業は、作業エリアAとBの作業を同日に行うことはできない。作業日数は、作業エリアA、Bとも6日である。

② 保温の作業は、作業エリアAとBの作業を同日に行うことはできない。作業日数は、作業エリアA、Bとも3日である。

③ 水圧試験は、作業エリアAとBの試験をエリアごとに単独で行うことも同日に行うこともできるが、作業日数は、作業エリアA、Bを単独で行う場合も、両エリアを同日に行う場合も2日である。

(3) 工事全体の工期は、何日になるか答えなさい。

(4) 作業エリアAと作業エリアBの保温の作業が、土曜日、日曜日以外で中断することなく、連続して作業できるようにするには、保温の作業の開始日は、工事開始後何日目になるか答えなさい。

〔設問3〕更なる工期短縮のため、配管、保温及び水圧試験については、作業エリアをA、B、Cの3つに分け、下記の条件で並行作業を行うこととした。バーチャート工程表を作成し、次の(5)に答えなさい。(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)

(条件)① 配管の作業は、作業エリアAとBとCの作業を同日に行うことはできない。作業日数は、作業エリアA、B、Cとも4日である。

② 保温の作業は、作業エリアAとBとCの作業を同日に行うことはできない。作業日数は、作業エリアA、B、Cとも2日である。

③ 水圧試験は、作業エリアAとBとCの試験をエリアごとに単独で行うことも同日に行うこともできるが、作業日数は、作業エリアA、B、Cを単独で行う場合も、複数のエリアを同日に行う場合も2日である。

(5) 水圧試験の実施回数を2回とすること(作業エリアA、B、Cの3つのエリアのうち、2つのエリアの水圧試験を同日に行うこと)を条件とした場合、初回の水圧試験の開始日は、工事開始後何日目になるか答えなさい。

(問題用紙には、設問1〜設問3の作業用として、1日目(月曜日)から31日目(水曜日)までの日付・曜日の欄(土曜日・日曜日は網掛け)と工事比率・累積比率(0〜100%)の目盛りが付いたバーチャート工程表の枠があり、準備・墨出しの1日目・2日目にバーが記入されている。)

作業名作業日数工事比率
準備・墨出し2日5%
後片付け・清掃1日3%
配管12日48%
保温6日30%
水圧試験2日14%

解答欄

日
%
日
日目
日目

金額はカンマなしでも入力できます。

正解

設問1 (1) 工事全体の工期31 日
設問1 (2) 29日目の作業終了時点の累積出来高92 %
設問2 (3) 工事全体の工期26 日
設問2 (4) 保温の作業の開始日(工事開始後何日目)18 日目
設問3 (5) 初回の水圧試験の開始日(工事開始後何日目)15 日目

解き方

  1. 作業の順序は、準備・墨出し→配管→水圧試験→保温→後片付け・清掃である。水圧試験は保温施工の前に行う(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.9.1。保温してからでは漏れを見つけられない)。1日目は月曜日で、土曜日・日曜日(6・7・13・14・20・21・27・28日目)は作業しない。作業日を暦の日に直すと、1〜5作業日目は1〜5日目、6〜10作業日目は8〜12日目、11〜15作業日目は15〜19日目、16〜20作業日目は22〜26日目、21〜23作業日目は29〜31日目である。
  2. 設問1(1):並行作業をしないので、作業日数の合計は2+12+2+6+1=23日。準備・墨出しは1〜2日目、配管は3〜18日目(作業日3〜14)、水圧試験は19日目と22日目、保温は23〜26日目と29・30日目、後片付け・清掃は31日目となる。23作業日目は31日目なので、工期は31日である。
  3. 設問1(2):29日目までの作業日数は29−8(土日)=21日。準備・墨出し5%、配管48%、水圧試験14%が完了し、保温は23・24・25・26・29日目の5日分(6日のうち)を終えているので30×5/6=25%。累積出来高は5+48+14+25=92%である。
  4. 設問2(3):配管A(6日)→配管B(6日)の順に行うと、配管Aは作業日3〜8(3〜5日目・8〜10日目)、配管Bは作業日9〜14(11・12日目・15〜18日目)。エリアAの水圧試験は配管Bと並行して作業日9〜10(11・12日目)に単独で行い、保温Aは作業日11〜13(15〜17日目)。エリアBの水圧試験は作業日15〜16(19日目・22日目)、保温Bは作業日17〜19(23〜25日目)、後片付け・清掃は作業日20(26日目)となり、工期は26日である。両エリアの水圧試験を配管Bの後に同日に行うと、保温A・保温Bが続けて作業日17〜22となり、後片付けが31日目になるので、単独で行うほうが短い。
  5. 設問2(4):保温Bは水圧試験Bが終わった作業日17(23日目)より前には始められない。保温Aと保温Bを中断なく続けるには、保温Aを作業日14〜16(18日目・19日目・22日目。20・21日目は土日)に行い、保温Bを作業日17〜19(23〜25日目)に続ける。保温の開始日は18日目で、工期は26日のまま変わらない。
  6. 設問3(5):配管はA・B・Cの順に各4日で、作業日3〜6(3〜5・8日目)、7〜10(9〜12日目)、11〜14(15〜18日目)。水圧試験を2回にする組合せのうち、A・Bを同日に行う場合は、配管Bの完了後の作業日11〜12(15・16日目)に試験し、保温Aを作業日13〜14(17・18日目)、保温Bを作業日15〜16(19・22日目)、水圧試験Cを作業日15〜16(19・22日目)、保温Cを作業日17〜18(23・24日目)、後片付け・清掃を作業日19(25日目)に行い、工期は25日となる。Aを単独で先に試験し、B・Cを同日に試験する場合は、B・Cの試験が配管Cの完了後(作業日15〜16)になり、保温B・保温Cが作業日17〜20となって工期は29日に延びる。配管Cの完了から水圧試験C・保温C・後片付けを続けた作業日19(25日目)が最短なので、A・Bを同日に試験する計画が最早であり、初回の水圧試験の開始日は15日目である。
  7. 設問2・設問3は、エリアの作業の順序と水圧試験の組合せを比べて、工期が最短になる日程を選ぶ(設問1は工期31日・92%、設問2は工期26日・保温の開始18日目、設問3は工期25日・初回の水圧試験15日目)。
引っかけ:工期は作業日数(23日)ではなく、土曜日・日曜日を含めた暦の日数(31日)で答える。29日目の出来高は29日間のうち作業日が21日しかないことに注意する。設問2では、エリアAの水圧試験を配管Bと並行して単独で行うのが最短になる(両エリアをまとめて試験すると遅くなる)。設問2(4)では、保温Aと保温Bの間に土日以外の空きを作らないよう保温Aの開始を遅らせる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する