バーチャート工程表と累積出来高曲線(工期・出来高70%を超える日・並行作業による工期短縮)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題4 設問1(1)(2)・設問2の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。
表及び施工条件のとき、次の(1)・(2)、(4)・(5)に答えなさい。
【問題4】2階建て事務所ビルの新築工事において、空気調和設備工事の作業が下記の表及び施工条件のとき、次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。
(注)表中の作業名の記載順序は、作業の実施順序を示すものではありません。
〔施工条件〕
① 1階部分の準備・墨出しの作業は、工事の初日に開始する。
② 機器設置の作業は、配管の作業に先行して行うものとする。
③ 各作業は、同一の階部分では、相互に並行作業しないものとする。
④ 同一の作業は、1階部分の作業が完了後、2階部分の作業に着手するものとする。
⑤ 各作業は、最早で完了させるものとする。
⑥ 土曜日、日曜日は、現場での作業を行わないものとする。
〔設問1〕バーチャート工程表及び累積出来高曲線を作成し、次の(1)〜(3)に答えなさい。ただし、各作業の出来高は、作業日数内において均等とする。(バーチャート工程表及び累積出来高曲線の作成は、採点対象外です。)
(1) 工事全体の工期は、何日になるか答えなさい。
(2) ① 累積出来高が70%を超えるのは工事開始後何日目になるか答えなさい。
② その日に1階で行われている作業の作業名を答えなさい。
③ その日に2階で行われている作業の作業名を答えなさい。
〔設問2〕工期短縮のため、機器設置、配管及び保温の各作業については、1階部分と2階部分を別の班に分け、下記の条件で並行作業を行うこととした。バーチャート工程表を作成し、次の(4)及び(5)に答えなさい。(バーチャート工程表の作成は、採点対象外です。)
(条件)① 機器設置、配管及び保温の各作業は、1階部分の作業と2階部分の作業を同じ日に並行作業することができる。各階部分の作業日数は、当初の作業日数から変更がないものとする。
② 水圧試験は、1階部分と2階部分を同じ日に同時に試験する。各階部分の作業日数は、当初の作業日数から変更がないものとする。
③ ①及び②以外は、当初の施工条件から変更がないものとする。
(4) 工事全体の工期は、何日になるか答えなさい。
(5) ②の条件を変更して、水圧試験も1階部分と2階部分を別の班に分け、1階部分と2階部分を別の日に試験することができることとし、また、並行作業とすることも可能とした場合、工事全体の工期は、②の条件を変更しない場合に比べて、何日短縮できるか答えなさい。水圧試験の各階部分の作業日数は、当初の作業日数から変更がないものとする。
| 作業名 | 1階部分 作業日数 | 1階部分 工事比率 | 2階部分 作業日数 | 2階部分 工事比率 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・墨出し | 1日 | 2% | 1日 | 2% |
| 配管 | 6日 | 24% | 6日 | 24% |
| 機器設置 | 2日 | 6% | 2日 | 6% |
| 保温 | 4日 | 10% | 4日 | 10% |
| 水圧試験 | 2日 | 2% | 2日 | 2% |
| 試運転調整 | 2日 | 6% | 2日 | 6% |


解答欄
正解
| 設問1 (1) 工事全体の工期 | 31 日 |
|---|---|
| 設問1 (2)① 累積出来高が70%を超える日(工事開始後何日目) | 19 日目 |
| 設問1 (2)② その日に1階で行われている作業 | 保温(1階 保温・保温作業 も正解) |
| 設問1 (2)③ その日に2階で行われている作業 | 配管(2階 配管・配管作業 も正解) |
| 設問2 (4) 工事全体の工期 | 26 日 |
| 設問2 (5) ②の条件を変更しない場合に比べて短縮できる日数 | 1 日 |
解き方
- 作業の順序は、準備・墨出し→機器設置→配管→水圧試験→保温→試運転調整である。機器設置は配管に先行し(施工条件②)、水圧試験は保温の前に行い(保温すると漏れを確認できない)、試運転調整は最後に行う。工事の1日目は月曜日で、土曜日・日曜日(6・7、13・14、20・21、27・28日)は作業を行わない。
- 設問1(1):1階は、準備・墨出し1日目、機器設置2〜3日目、配管4・5・8・9・10・11日目、水圧試験12・15日目、保温16〜19日目、試運転調整22〜23日目となる。
- 2階は、同じ作業を1階の完了後に行う(施工条件④)。準備・墨出し2日目、機器設置4〜5日目(1階の機器設置が3日目に終わってから)、配管12・15・16・17・18・19日目(1階の配管が11日目に終わってから)、水圧試験22〜23日目、保温24・25・26・29日目、試運転調整30〜31日目となる。工期は31日である。
- 設問1(2):1日あたりの出来高は工事比率÷作業日数である(準備・墨出し2%/日、機器設置3%/日、配管4%/日、水圧試験1%/日、保温2.5%/日、試運転調整3%/日)。累積出来高は、5日目24.0%、11日目40.0%、15日目50.0%、16日目56.5%、17日目63.0%、18日目69.5%、19日目76.0%となる。70%を超えるのは19日目で、その日に1階で行われているのは保温、2階で行われているのは配管である。
- 設問2(4):機器設置・配管・保温は1階と2階で並行してよい。2階は、準備・墨出し2日目、機器設置3〜4日目、配管5・8・9・10・11・12日目となる。水圧試験は1階と2階を同じ日に行うので、両方の配管が終わった後の15〜16日目、保温は各階とも17・18・19・22日目、試運転調整は1階23〜24日目、2階25〜26日目となる。工期は26日である。
- 設問2(5):水圧試験を階ごとに別の日に行えるとすると、1階の水圧試験は1階の配管が11日目に終わった後の12・15日目、保温16〜19日目、試運転調整22〜23日目となる。2階は水圧試験15〜16日目、保温17・18・19・22日目、試運転調整は1階の試運転調整の後の24〜25日目となる。工期は25日で、26−25=1日短縮できる。
- 以上の日程と累積出来高は、各作業の作業日と1日ごとの出来高をすべて計算して確かめた。
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令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月21日(日)実施) 問題4 設問1(1)(2)・設問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する