電力系統
重要度 B電気工学・電気設備で出題過去問 15問
電力系統は、2級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(17回)のうち10回で出題された論点です(収録1078問中15問・重要度B)。出題されるのは電気工学・電気設備です。
要点:系統の運用と電圧調整、短絡容量、保護継電の基礎、高調波・電圧フリッカ。
覚える要点
- 進相コンデンサで力率を改善すると、電源側の無効電流・電力損失・電圧降下が減り、設備容量に余裕ができる。周波数変動の抑制、短絡電流の軽減、電圧波形のひずみの改善は力率改善の効果ではない
- 電力用コンデンサは高調波を発生しない(吸い込んで過熱・拡大する側)。高調波対策としてコンデンサに直列リアクトルを設ける(並列のリアクトルではない)
- 保護継電システムは変成器(検出)→継電器(判定)→遮断器(遮断)で構成し、避雷器・断路器は構成機器ではない。直撃雷からの保護は架空地線・避雷器で、保護リレーシステムの役割ではない
- 過電流継電器(OCR)は過電流の方向を判別できず(方向がわかるのは方向継電器)、系統が複雑になると時限整定は難しくなる。放電クランプは雷害対策の器具で、フリッカの発生源ではない
勉強のしかた:17回中10回、0〜2問出る。力率改善の効果(できないこと:周波数・短絡電流・波形ひずみ)、保護継電システムの構成機器、過電流継電器の特徴、高調波とコンデンサの関係が同じ形で繰り返し出る。「無効電力→電圧」「有効電力→周波数」の対応を押さえておけば判断しやすい。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、電力系統で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 後期 No.13:OCR の保護協調は時限差でとるので,系統が複雑になるほど協調が難しい。ループ系統などでは方向継電器や距離継電器を組み合わせる。
- 令和7年度 前期 No.18:フリッカの発生源は「急に大きく変動する負荷」。名前に「放電」とあってもクランプは雷対策の器具である。
- 令和6年度 後期 No.7:コンデンサの高調波対策は「直列」リアクトル。分路(並列)リアクトルは進相電流の補償(フェランチ対策)。
- 令和5年度 後期 No.15:保護の3点セット:変成器(検出)→継電器(判定)→遮断器(遮断)。
- 令和4年度 後期 No.15:方向を判別するには「電圧」の情報が必要。地絡でも同じで,GRは大きさ,DGRは方向。
- 令和4年度 後期 No.20:コンデンサは「発生源」ではなく「被害を受ける・拡大させる」側。
この論点の問題
過電流継電器(OCR)令和7年度 後期 No.13
電圧フリッカの発生源令和7年度 前期 No.18
配電系統の高調波令和6年度 後期 No.7
保護継電システムの構成機器令和5年度 後期 No.15
過電流継電器(OCR)令和4年度 後期 No.15
高調波を発生しない機器令和4年度 後期 No.20
進相コンデンサによる力率改善の効果令和3年度 前期 No.7
保護リレーシステムの目的令和3年度 前期 No.15
保護継電システムの構成機器令和2年度 後期 No.15
進相コンデンサの効果令和元年度 前期 No.7
過電流継電器の特性令和元年度 前期 No.15
力率改善の効果平成30年度 後期 No.9
高調波を発生しない機器平成30年度 後期 No.20
進相コンデンサによる力率改善の効果平成29年度 No.7
保護リレーシステムの役割平成29年度 No.15
同じ分野で出る論点
電気工学・電気設備では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。