進相コンデンサによる力率改善の効果
これは2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年11月12日(日)実施) No.7の問題です。論点は「電力系統」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
進相コンデンサを誘導性負荷に並列に接続して力率を改善した場合,電源側回路に生じる効果として,関係のないものはどれか。
解答欄
正解
正解:3.周波数変動の抑制
解き方
- 進相コンデンサは負荷の遅れ無効電流を進み電流で打ち消し,電源側の線路電流を減らす。その結果,線路の電圧降下と電力損失(I²R)が減る。
- 周波数は系統全体の有効電力の需給の釣り合いで決まり,無効電力を補償するコンデンサでは抑制できない。よって選択肢3が関係のないものである。
選択肢ごとの解説
- 1.関係がある。線路電流が減り,電圧降下が軽減される。
- 2.関係がある。線路電流が減るので,電力損失(抵抗損)が低減される。
- 3.関係がない。周波数変動は有効電力の需給の差で生じ,力率改善では抑制できない。
- 4.関係がある。コンデンサの進み電流で遅れ無効電流が打ち消される。
引っかけ:「無効電力→電圧」「有効電力→周波数」と対応させて覚える。力率改善は電源側の電流を減らす対策で,負荷が消費する有効電力そのものは変わらない。
同じ論点の過去問
令和7年度 後期 No.13過電流継電器(OCR)
令和7年度 前期 No.18電圧フリッカの発生源
令和6年度 後期 No.7配電系統の高調波
令和5年度 後期 No.15保護継電システムの構成機器
令和4年度 後期 No.15過電流継電器(OCR)
論点ページ:電力系統の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年11月12日(日)実施) No.7。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する