力率改善の効果
これは2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成30年度 後期(2018年11月11日(日)実施) No.9の問題です。論点は「電力系統」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
送配電設備における力率改善の効果に関する記述として,不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:3.短絡電流を軽減できる。
解き方
- 力率を改善すると,同じ有効電力に対する線路電流が減るので,配電容量に余裕ができ,電圧降下(電圧変動)と送電損失が小さくなる。
- 短絡電流は系統のインピーダンスで決まり,力率改善では軽減できない(進相コンデンサからの放電電流が加わることもある)。よって選択肢3が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。同じ有効電力でも皮相電力(線路電流)が減るので,変圧器や配電線の容量に余裕ができる。
- 2.適当。線路の無効電流が減るので,電圧降下が小さくなり電圧変動が抑えられる。
- 3.不適当。短絡電流は系統のインピーダンスで決まり,力率改善では軽減できない。
- 4.適当。線路電流が減るので,抵抗による損失(I²R)が小さくなる。
引っかけ:力率改善の効果は「電流が減る」ことから出るものだけ。短絡電流は別物。
同じ論点の過去問
令和7年度 後期 No.13過電流継電器(OCR)
令和7年度 前期 No.18電圧フリッカの発生源
令和6年度 後期 No.7配電系統の高調波
令和5年度 後期 No.15保護継電システムの構成機器
令和4年度 後期 No.15過電流継電器(OCR)
論点ページ:電力系統の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成30年度 後期の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成30年度 後期(2018年11月11日(日)実施) No.9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する