電車線・道路設備の施工
重要度 B施工で出題過去問 11問
電車線・道路設備の施工は、1級電気工事施工管理技士 第一次検定の平成29年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録911問中11問・重要度B)。出題されるのは施工です。
要点:電車線路の施工、道路・トンネル照明などの施工。
覚える要点
- 直流電気鉄道の漏れ電流(電食)の低減は、帰線抵抗を小さく(クロスボンドの増設など)、レールと大地の間の漏れ抵抗を大きくし、レール電位の傾きを小さくする。架空絶縁帰線はレール電位の傾きを小さくするために設ける(大きくするは誤り。同じ選択肢が3回出ている)
- パンタグラフを使う区間のトロリ線の偏いは軌道中心面から250mm以内、新幹線は300mm以内(新幹線で350mmは誤り)。新幹線の本線のトロリ線は110mm²以上で、85mm²は不可
- 直接ちょう架式は低速の区間に限られ、最高速度90km/hの区間はカテナリちょう架式とする。カテナリちょう架式のちょう架線の引張力に対する安全率は2.5以上(硬銅線は2.2以上)で、2.0は誤り
- 屋内駐車場の車路上の信号灯は、車路の有効高さを確保して車両が接触しない高さに取り付ける(器具下端2.1mは不適当とされた)
勉強のしかた:毎回1〜2問出る。直流電気鉄道の電食対策(帰線抵抗を小さく・レール電位の傾きを小さく)がほぼ隔年で同じ形で出て、ほかは鉄道に関する技術上の基準を定める省令の解釈基準の数値(偏い250mm・新幹線300mm、新幹線のトロリ線110mm²)が中心。数値は在来線と新幹線を対にして覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、電車線・道路設備の施工で間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 No.74:電車線の偏い250mm以内(新幹線300mm以内)。ちょう架線の安全率は,電線の種類によって定められた値以上とする。
- 令和7年度 No.74:電食対策:帰線抵抗↓,漏れ抵抗↑,き電区間↓。
- 令和6年度 No.74:新幹線の電車線:高さ5m標準,偏い300mm以内。高速になるほど勾配は緩くする。
- 令和5年度 No.77:トロリ線の偏い(ジグザグ)はパンタグラフのすり板の偏摩耗を防ぐためのもの。在来線250mm以内。
- 令和4年度 No.77:電食対策は「帰線抵抗を小さく,漏れ抵抗を大きく」。電位の傾きは小さくする。
- 令和3年度 No.77:新幹線:電車線の高さ5m標準,偏い300mm以内。偏いはパンタグラフの摩耗を均一にするためジグザグに設ける。
この論点の問題
架空単線式の電車線路(鉄道に関する技術上の基準)令和8年度 No.74
直流電気鉄道の漏れ電流(電食)対策令和7年度 No.74
新幹線の電車線(鉄道に関する技術上の基準)令和6年度 No.74
架空単線式の電車線路(鉄道に関する技術上の基準)令和5年度 No.77
直流電気鉄道の漏れ電流(電食)対策令和4年度 No.77
新幹線の電車線令和3年度 No.77
架空単線式の電車線路令和2年度 No.65
直流電気鉄道の漏れ電流の低減対策令和元年度 No.65
新幹線の電車線平成30年度 No.65
屋内駐車場の車路管制設備平成30年度 No.66
直流電気鉄道の漏れ電流の低減対策平成29年度 No.65
同じ分野で出る論点
施工では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成29年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。