直流電気鉄道の漏れ電流の低減対策
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.65の問題です。論点は「電車線・道路設備の施工」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
直流電気鉄道における帰線の漏れ電流の低減対策に関する記述として,不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:3.架空絶縁帰線を設けて,レール電位の傾きを大きくした。
解き方
- 直流電気鉄道では,車両の電流はレールを帰線として変電所に戻るが,その一部が大地に漏れて迷走電流となり,地中の金属管などに電食を起こす。
- 漏れ電流を減らすには,帰線抵抗を小さくし,レールと大地の間の漏れ抵抗を大きくして,レール電位の傾き(電圧降下)を小さくする。架空絶縁帰線はレールの電流の一部を架空の電線で変電所に戻し,レール電位の傾きを小さくする対策である。傾きを大きくしたとした3が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。ロングレールは継目が少ないので,帰線抵抗が小さくなる。
- 2.適当。上下線のレールを接続するクロスボンドを増やすと,帰線の並列回路が増え抵抗が小さくなる。
- 3.不適当。架空絶縁帰線はレール電位の傾きを小さくするために設ける。
- 4.適当。道床の排水を良くして乾いた状態に保つと,レールから大地への漏れ抵抗が大きくなる。
引っかけ:レール電位の傾きが大きいほど漏れ電流は増える。対策は「帰線抵抗を小さく,漏れ抵抗を大きく,電位の傾きを小さく」。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.74架空単線式の電車線路(鉄道に関する技術上の基準)
令和7年度 No.74直流電気鉄道の漏れ電流(電食)対策
令和6年度 No.74新幹線の電車線(鉄道に関する技術上の基準)
令和5年度 No.77架空単線式の電車線路(鉄道に関する技術上の基準)
令和4年度 No.77直流電気鉄道の漏れ電流(電食)対策
論点ページ:電車線・道路設備の施工の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.65。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する